地上発射型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 14:24 UTC 版)
「沿岸砲」および「地対艦ミサイル」も参照 巡航ミサイルを艦船に搭載して対艦兵器として使うようになるのと並行して、これを地上からも運用する地対艦ミサイルが登場した。一方、ソビエト連邦では弾道ミサイルを対艦兵器として使用することも検討していた。まず潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)であるR-27(SS-N-6)をベースとした対艦弾道ミサイル(ASBM)としてR-27Kを開発して、1970年より発射試験を開始し、良好な成績を得た。またアメリカ合衆国でも、1970年代より配備された準中距離弾道ミサイル(MRBM)であるパーシング IIで良好な射撃精度を得ると、これを対艦兵器として使用することも考慮されるようになった。しかし第一次戦略兵器制限交渉(SALT I)や中距離核戦力全廃条約(INF条約)の影響もあって、いずれもASBMとして配備されるには至らなかった。 1990年代以降、米中間における軍事的衝突の潜在的可能性を踏まえ、中華人民共和国が接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力の整備に力を入れるようになると、ASBMの開発・配備も推進されるようになった。2010年にはMRBMをベースにしたDF-21D、また2018年には中距離弾道ミサイル(IRBM)をベースにしたDF-26B(英語版)が配備を開始している。 88式地対艦誘導弾
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