地上的な天使
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/14 16:00 UTC 版)
天使は元々天的な霊的存在で、神の霊あるいは叡智の一部を構成しているもので、人間のように過失を起こすことはなく、成長することも、課題を達成することで位階が上がるというような存在でもない。しかし、天使を地上的に、人間の類比で考えると、過失を行う天使、過失の償いを行う天使、未熟な状態から一人前に成長する天使などの概念が出てくる。 自己の失敗を償うため、あるいは失敗を回復するため、地上に降りてきて、様々な活動をする天使というようなイメージがここから出てくる。あるいは、未熟な天使は、地上で人間のあいだで試練を積んで、成長して一人前の天使となって天界に帰って行くなどの考えが出てくる。こういう天使は、本来の天使ではなく、通俗的な解釈から来た「地上的な天使」であるが、このような俗信が広く西欧文化では流布し、そこから世界中にも広がっている。
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