空中発射型とは? わかりやすく解説

空中発射型 (ASM)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 14:49 UTC 版)

対艦ミサイル」の記事における「空中発射型 (ASM)」の解説

詳細は「空対艦ミサイル」を参照 誘導爆弾並行して、これに推進装置備えたような巡航ミサイル開発進められており、ドイツ空軍では1943年よりHs.293も実戦投入した。大日本帝国陸軍イ号一型甲無線誘導弾およびイ号一型乙無線誘導弾開発していたが、いずれも実戦投入には至らなかった。またアメリカ海軍でガーゴイル開発していたが、こちらも実戦投入には至らなかった。 大戦後ソビエト連邦ではナチス・ドイツから獲得したミサイル技術踏まえて巡航ミサイル開発進めており、1953年にはMiG-15戦闘機無人化たような設計KS-1(AS-1)(英語版)を就役させ、これが同国初の空対艦ミサイルとなったその後順次開発・配備進められていき、1966年には最大射程350海里 (650 km)という長大射程を誇るKSR-5(AS-6)(英語版)が配備された。ただしソ連では、政治的な理由もあって、このように戦略爆撃機なければ搭載できないような大型・長射程ミサイル開発先行したため、戦術的に使用できるようなミサイル開発開始されたのは1960年代中盤になってからであった。 これに対して西側諸国では、むしろ比較小型・短射程ミサイル開発先行しており、まず1959年アメリカ海軍対潜哨戒機浮上した潜水艦攻撃するための兵器として指令誘導式のブルパップ射程10海里 (19 km))が配備された。その後1970年代には北大西洋条約機構NATO諸国でも電波光波ホーミング誘導式の空対艦ミサイル実用化相次いだが、これらの多くSSMファミリー化されていた。特にエグゾセ1982年フォークランド紛争実戦投入され、駆逐艦シェフィールド撃沈などで有名になった。また航空自衛隊でも、1980年には80式空対艦誘導弾ASM-1)を制式化した。 対艦ミサイル登場した当初は、単に小さく高速であるというだけで要撃避けることができていたが、水上艦の側でもミサイル脅威対抗するため電子攻撃CIWSなど対艦ミサイル防御(ASMD)の技術発達させていったことから、後にはミサイルの側でも、低空飛行シースキミング)やレーダー反射断面積RCS)の低減によって敵からの探知避けたり超音速化によって要撃のための余裕与えないようにしたりといった策を講じていくことになったTu-16戦略爆撃機搭載されたKSR-5 F-16戦闘機搭載されハープーン

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空中発射型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 14:24 UTC 版)

対艦兵器」の記事における「空中発射型」の解説

航空機関砲」、「航空魚雷」、および「空対艦ミサイル」も参照 第二次世界大戦中航空機使用する対艦兵器としては砲熕兵器ロケット弾魚雷無誘導爆弾などが用いられていた。その後精密誘導兵器PGM)の開発が進むと、まず誘導爆弾として導入図られることになり、1943年にはドイツ空軍フリッツXを、1945年にはアメリカ海軍バット実戦投入して、前者イタリア海軍戦艦ローマ」を撃沈する戦果挙げている。またこれと並行して推進装置備えた空対艦ミサイル開発進められており、ドイツ空軍では1943年よりHs.293も実戦投入した。 大戦後ソビエト連邦ではナチス・ドイツから獲得したミサイル技術踏まえて巡航ミサイル開発進めており、1953年にはMiG-15戦闘機無人化たような設計KS-1(AS-1)(英語版)を就役させ、これが同国初の空対艦ミサイルとなったその後順次開発・配備進められていき、1966年には最大射程350海里 (650 km)という長大射程を誇るKSR-5(AS-6)(英語版)が配備された。ただしソ連では、政治的な理由もあって、このように戦略爆撃機なければ搭載できないような大型・長射程ミサイル開発先行したため、戦術的に使用できるようなミサイル開発開始されたのは1960年代中盤になってからであった。 これに対して西側諸国ではむしろ比較小型・短射程ミサイル開発先行しており、まず1959年アメリカ海軍対潜哨戒機浮上した潜水艦攻撃するための兵器として指令誘導式のブルパップ射程10海里 (19 km))が配備された。その後1970年代には北大西洋条約機構NATO諸国でも電波光波ホーミング誘導式の空対艦ミサイル実用化相次いだが、これらの多くSSMファミリー化されていた。これらのうち、特にエグゾセ1982年フォークランド紛争実戦投入され、駆逐艦シェフィールド撃沈などで有名になった。 クックー雷撃機から投下され航空魚雷 水上標的命中するペイブウェイII誘導爆弾 Tu-16戦略爆撃機搭載されたKSR-5 ASM

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