シュードモナス属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/27 10:21 UTC 版)
シュードモナス属(シュードモナスぞく、Pseudomonas)とは、プロテオバクテリア門ガンマプロテオバクテリア綱シュードモナス科英: Pseudomonadaceaeに属する、グラム陰性好気性桿菌の属である[1]。本来のラテン語読みであるプセウドモナスと呼ばれることもある(シュードモナスは英語発音に近い)。過去にはプソイドモナスと呼ばれていたこともあった[2]。病院内において多剤耐性を獲得しその感染症が問題になる緑膿菌(P. aeruginosa)を含む。シュードモナス属である菌株をシュードモナス属菌英: pseudomonadという。現在、218の種と18の亜種が知られている[3]。
- ^ ヒュー・レイフソンテスト(Hugh and Leifson test)とは、炭水化物(ブドウ糖、乳糖、ショ糖など)の分解形式が酸化か発酵かを判別する酸化対発酵試験(O/Fテスト)法である。炭水化物を最終濃度1%になるようにOF基本培地に加えた半流動培地を2組用意する。試験細菌を穿刺培養したあと、一方の組を好気的に培養し、他方の組を滅菌流動パラフィンの重層で嫌気的に培養する。炭水化物が分解されると産生される酸をpH指示薬で検出し、検出される場所が空気(酸素)に触れる場所ならばその分解は酸化または発酵、触れない場所ならば発酵のみと判断する。Rudolph Hugh; Einar Leifson (1953). “The taxonomic significance of fermentative verus oxidative metabolism of carbohydrates by various Gram-negative bacteria”. Journal of Bacteriology 66 (1): 24-26 .
- ^ インテグロン[ 英: integron(英語版) ]:薬剤耐性遺伝子の細菌間の伝播に関与していることが知られている、グラム陰性細菌に広く存在する可動性遺伝因子。島本整 (2003-2004). “病原細菌のゲノム進化におけるレトロンとインテグロンの役割”. 旧ゲノム特定領域 最終報告書データ 領域3 細胞システム解明に向けたゲノム生物学の新展開 pages=282-283 .
- 1 シュードモナス属とは
- 2 シュードモナス属の概要
- 3 特徴
- 4 病原性
- 5 食品の腐敗への関連
- 6 参照
- 7 関連項目
固有名詞の分類
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