コンピテンシーとは? わかりやすく解説

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コンピテンシー

英語:competency

 

「コンピテンシー」とは・「コンピテンシー」の意味

「コンピテンシー」は「技能」や「能力」、「力量」「適性」などの意味を持つ英単語の「competency」のカタカナ語で、ビジネスにおけるハイパフォーマー行動特性という意味で用いられている。英語の「competency」における「技能」や「力量」など可視化できる能力ではなく、「性格」や「動機」、「価値観」など可視化しにくい要素が「コンピテンシー」を判断する基準とされている。

看護においては医療の質向上させるために「コンピテンシー」が重要視されている。特に海外では看護に「コンピテンシー」の基準取り入れており、明確に定められている。日本では看護免許一度取得する生涯使用することができるが、海外では「コンピテンシー」維持のために毎年もしくは数年毎に更新しなければならないことが多い。教育においては、優秀な人材育成するための「コンピテンシー」の基準定められ、「キー・コンピテンシー」と呼ばれている。3つのカテゴリー9つ能力から構成されており、定期的な調査が行われ人材育成羅針盤として用いられている。

「コンピテンシー」の熟語・言い回し

コンピテンシー評価とは


コンピテンシー評価は、優秀な成果を残す従業員行動特性基準定め人事評価採用試験などの評価用いることである。コンピテンシー評価では、成果に至るまでのプロセスなど可視化しにくい部分評価対象となるため、公平に評価できるというメリットがある。しかし、評価基準定めるのに時間要し社内変化大き場合には適正に評価しにくいというデメリットもある。

コンピテンシー面接とは


コンピテンシー面接は、採用試験などで適性判断するために行われる面接のことである。掘り下げた質問を行うことで、求職者がどのような行動行ったのか知り行動特性判断する役職によって質問内容異なりリーダーシップはあるのか、管理能力はあるのかなどが判断される

コンピテンシーが高いとは


コンピテンシーが高いということは成果結果を出すためにアイデア創出して実行することを指す。成果結びつく行動がとれる人は、コンピテンシーが高い人と呼ばれる具体的には、コミュニケーション能力協調性リーダーシップなどの要素持ち合わせていると、コンピテンシーが高いことになる。

コアコンピテンシーとは


コアコンピテンシーは、顧客利益もたらす技術他社真似できない技術幅広い市場分野活用できる技術という3つの基準とする比較新し概念である。コアコンピテンシー明確にすることで、対外的競争力の高い企業になることができる。

「コンピテンシー」の使い方・例文

・この会社採用試験においてコンピテンシー面接行っている。
・コンピテンシー評価実施するようになってから、従業員人事評価対す満足度高くなった。
我が社コアコンピテンシーは、世界類を見ないエンジン技術である。
・コンピテンシーは、米国文化情報局職員採用選考機に生まれた採用基準である。
企業においては、高いIQを持つ人材よりも高いコンピテンシーを持つ人材の方が価値がある
・コンピテンシーを有効活用するためには、分野ごとに的確な基準定め必要がある
・コンピテンシーは能力キャリア開発するために活用することも可能である。
従業員のコンピテンシーを高めるために、コンピテンシー研修行っている企業もある。
看護業においては医療向上させるためにコンピテンシー基準明確にすることが求められている。
教育におけるキー・コンピテンシーは、「コンピテンシーの定義と選択」として明確に定められている。
・コンピテンシーは、1950年代心理学用語として用いられるようになった

コンピテンシー

別表記:コンピテンシコンピタンシー
英語:competency

コンピテンシー(英: competency )とは、業績優秀な人がその業務についておこなっている、好業績生む原因となっている行動特徴、またそのような特徴備えているかどうか指標のことである。「行動特性と言い換えることが多い。「コンピタンシー」ともいう。もっぱら人事中心とするビジネス教育分野用いられる専門的な用語である。

用例:「グローバル人材必要なコンピテンシー」「コンピテンシーの高い学生」「コンピテンシーを評価する」「コンピテンシーを育成する

英語competencyは、適任であることを意味する形容詞competentに、性質を示す名詞をつくる接尾辞-encyがついた語である。

人事評価におけるコンピテンシーは、1973年米国務省依頼受けたハーバード大学心理学者デイビッド・マクレランドが、知識を問うテスト学校成績など従来評価方法ではその人業績予測できず、またマイノリティー女性などには不利であることを明らかにし、職務上の成功予測しうるテスト開発したことに始まる。 その後1990年代アメリカ企業人事評価基準として普及し1990年代後半からは日本でも導入する企業増えた

「コンピテンシー」とともに人事評価教育重視される能力に「リテラシー」がある。「リテラシー」は、知識情報活用する能力のことである。問題解決するにあたっては、リテラシーのみならず、その問題対し適切な行動がとれるかというコンピテンシーの面も不可欠であると捉えられている。

「コンピテンシー面接」は、企業採用面接のうち、求職者のコンピテンシーを測るために行うもの。その人過去どのような行動をとったかを尋ねることを中心とする。「行動結果面接Behavioral Event Interview, BEI)」 「行動面接」ともいう。

「コンピテンシーディクショナリー」は、業績優秀者に特異見られる行動指標体系化し、活用できるようにしたもの1993年、ライル・スペンサーとシグネ・スペンサーが方法開発した

コアコンピテンシー」は、あらゆる職務共通して必要となる中核的なコンピテンシー。また、コアコンピタンス(ある企業同業他社に対して優位性を持つ事業)のこと。

執筆稲川智樹


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