概念のバラツキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/26 15:05 UTC 版)
アメリカ合衆国では、心理学者ホワイトの概念(White,R.W. 1959)を引き継いだデイビット・C・マクレランドらが提唱したコンピテンシーが定着している。高業績者の行動特性に着目してその他の人と区別する能力として用いられるが、教育、司法などの分野では標準的な能力を意味することが多い。イギリスでは主に職場における社会人行動としての最低基準を示す用語にコンピテンスが用いられ、コンピテンシーと称した場合はアメリカ合衆国と同様な意味合いを指す。また、経済分野ではコンピテンスとスキルは国境を越えて同義として取り扱われる。 PISA調査結果で着目されたフィンランドの教育では、学校教育において学び方を学習させる能力の発達、コミュニケーション・コンピテンシー及び生涯学習を包括している。一方、アメリカ合衆国ではレーガン大統領政権下で1983年に報告された深刻な学力低下の危機を背景に、国際化社会の中で経済的な競争力の維持を求められた教育政策がコンピテンシーの枠組に影響を受けた。
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