キャスティング&撮影とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > キャスティング&撮影の意味・解説 

キャスティング&撮影

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/13 01:48 UTC 版)

好色元禄(秘)物語」の記事における「キャスティング&撮影」の解説

最初当時売出しだったピラニア軍団紅一点橘麻紀のための企画で、主演の姉、お夏役は、妹のお七ひし美ゆり子だったが、監督関本が『ポルノ時代劇 忘八武士道』(1973年)のひし美を見て「いいオッパイをしてるな。ブリジット・バルドーみたいにオッパイ位置が高い」とひし美のカラダ惚れ主役入れ替えた関本はひし美がテレビで人気があったことを知らなかった関本ピラニア軍団大監督と組むことに不満があり、「本来なら俺達のようなたたき上げと組むのがピラニア精神だろ」とあまりピラニア軍団は好きでなかった。主役変更ピラニア軍団怒り数人関本ところに来て橘をタイトルトップ出せ」と迫ったが、「主演決めるのは監督とプロデューサー仕事で、おのれらの出る幕じゃないわい。すっこんどれッ!!」と大喧嘩し、これを切っ掛けピラニア軍団親しくなったと話している。 関本は「ひし美は芝居上手くないから徹底的に鍛えたお夏はひし美にぴったりの役だった。踏まれても蹴られても雑草のように生き抜くバイタリティ。彼女はそれを実にさわやかに演じてくれた。ひし美は『好色元禄物語』に出るまで、カワイコちゃん女優で、それなりに売り出してはいたが、それなりに、それどまりだった」などと述べている。ひし美は1966年東宝入社し多く映画出演した後、1967年から1968年にかけてTBS放送され『ウルトラセブン』アンヌ隊員役で子供たち人気集めた。しかし1972年東宝との専属契約が切れると自信失い女優辞めるつもりでいた。個人的な記念のつもりで撮ったヌードが『週刊プレイボーイ』に流出し、それがひし美に無断掲載され途端、各映画会社プロデューサーから自宅ジャンジャン電話がかかり、出演オファー殺到した女優辞めるつもりでいたためマネージャーもおらず、あまり考えず最初に連絡があった『不良番長』のプロデューサーで、岡田東映社長懐刀吉田東映プロデューサー誘い承諾した。しかし吉田誘い直後ATGから、監督新藤兼人谷崎潤一郎原作春琴抄』の主役オファーがあり、「女優なら選択余地はない。女優なら誰だって『春琴抄』を選ぶ。『不良番長』に出演した文芸作品出演するチャンス二度と来ない」と思い吉田断り電話入れた聞き入れられず、「出演依頼をしたのはウチが先。そんな不義理をすると芸能界渡っていけないゾ!」と脅かされて、「分かりました。じゃあ、やります」と渋々不良番長 一網打尽』に出演したそれまで健康的なマニッシュイメージだったひし美は、ここを起点としてセクシーな裸を武器性的アイコン持ったヴァンプ女優変貌していく。『新仁義なき戦い 組長の首』など、東映プログラムピクチャー中心にふんだんにヌード披露しお色気路線突き進んだ。ひし美は「もし『春琴抄』が実現していたらその後の道も変わってたんでしょうね。たった一人運命翻弄されてしまった」と述べている。 本作オファー成人映画でひし美は最初断った。しかし断って断って関本監督から熱心に口説かれ、その熱意負け初めての主演映画でもあるし、やってみよう思い直した。またタイトル最初は『好色一代女』で、ひし美もそのタイトルならと引き受けた。「しかし『好色元禄物語』では、そのタイトル名作劇場などでテレビ放映される家族にも見せられない本当に困る。映画だから脱いだのに、このタイトル変更には怒り覚える。肖像権主張して放映中止権利持ちたい」などと話している。 田中陽造シナリオ完成し、いよいよクランクインようとした時、岡田社長が「窪園千枝子使え!」と無理難題言ってきた。窪園は昨今AV界では珍しくないが「セックスクライマックス一升一斗の潮を吹く名器自慢」とテレビ雑誌堂々とアピールしセックス評論家自称この年マスメディア賑わし五月みどりとともにピンク旋風起こした評され映画公開後に「しおふき小唄」というレコードまで出した岡田社長からの窪園ゴリ押しは、当時東映で窪園の自伝ポルノ映画を製作予定だったことによる予定していたタイトルは『潮吹きマダム・愛の遍歴であった当時猥褻表現巡って起きた日活ロマンポルノ事件もまだ裁判中で、実際潮吹き撮影できるわけもなく、岡田社長は「窪園を使わないなら映画は作らせない」とまで言うのでやむを得ず出演してもらい、潮吹きパロディーとして描くことにした。窪園は撮影当日脱がないとゴネたが、ビール飲ませる途端に上機嫌になり、1本目片方2本目両方オッパイ出し大量に潮(?)を吹いた。このシーンいらないという見方もあるが、当時観客には非常に受けたという。 本作撮影中に同時上映になった神戸国際ギャング』の撮影京都撮影所始まりオールスター・キャストの大デモンストレーションで、本作スミの方で撮影した監督日活から招かれ田中登関本は「撮る作品逆なんじゃないかな」と思いつつ、「これは負けちゃならん」と強烈な対抗精神持ち撮影挑んだ出来上がったシャシンを観て「俺は勝った」と思ったという。

※この「キャスティング&撮影」の解説は、「好色元禄(秘)物語」の解説の一部です。
「キャスティング&撮影」を含む「好色元禄(秘)物語」の記事については、「好色元禄(秘)物語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「キャスティング&撮影」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キャスティング&撮影」の関連用語

キャスティング&撮影のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キャスティング&撮影のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの好色元禄(秘)物語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS