キャスティングとコスチューム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 01:48 UTC 版)
「ダレク族の誕生」の記事における「キャスティングとコスチューム」の解説
ダヴロスはネイションがデザインした。ダヴロスにはダーレクの意匠が凝らされたほか、ダーレクの主張を退屈と感じる代弁者として描写される。ダヴロスのデザインは、ヒンチクリフが幼少期から思い出した、緑色のドーム状の頭部を持つ体のない漫画キャラクターの The Mekon にインスパイアされたものである。ダヴロスはBBCの人工装具デザイナーのジョン・フレンドランダーの注意を惹き、彼は別の番組を辞めることに同意してダヴロスのマスクの製作に取り掛かった。ラテックスのマスクはシルヴィア・ジェームズがマイケル・ウィッシャーの顔から型を取った。ウィッシャーは食事中でもマスクを着用していた。Foam latex(柔らかいラテックス)が高価であったため、マスクに使われたラテックスは一般のものであった。予算と費やした時間を鑑みて、キャストや制作陣はダヴロスのマスクを技術的達成であると認めた。BBCのスタジオでトム・ベイカーを訪れた2人の子どもは、コスチュームを纏ったウィッシャーを怖がり、当初は像だと思っていた。ダーレクに似たダヴロスの椅子に座っている際、ウィッシャーは座り心地が良くなかったため膝パッドとキルトを使用していた。リハーサル中、方向感覚を失わせる状況に慣れるためと、顔全てを使わずに自分を表現できるようにするため、ウィッシャーは頭に目の部分だけ切れ込みを入れた紙袋を被って車椅子で行動した。ウィッシャーはヘビースモーカーであり、紙袋の頂上部に穴を2つ開けてリハーサル中に喫煙できるようにした。また、ウィッシャーはロイ・スケルトンと一緒にダーレクの声をいくつか提供した。彼が事前に録音したダイアログに応じて行動するシーンもある。
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