カイル一家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 02:42 UTC 版)
主人公が乗っていた定期船を襲撃した、海賊団カイル一家の海賊たち。島を脱出するために、やむなく主人公と生徒は船を持っている(嵐で壊れていたが)彼らと共同生活を送る事になるが、共に暮らすうちにかけがえのない仲間へとなっていく。普段は略奪行為などは行わない、海洋冒険家として活動する海賊である。小説版では頻繁に島に来ているようで、ロレイラル製と思われる無線機を緊急時などに使用している模様。 カイル 声 - 松本保典 一家の3代目頭領兼操舵手。野性的で筋骨たくましい青年だが、少年のような瞳のため粗野な印象は無い。竹を割ったような気質の持ち主で、頼りになる兄貴的な人物。 格闘術とストラ(気功のような術)の使い手で、その恵まれた体格と相まってその力はかなりのもの。また頭も切れ、頭領としての力量も高い。漁師の家に生まれたからか根っから海が好きで、海賊になったきっかけも、それが高じて潜り込んだ船がたまたま海賊船だったため。 『サモンナイト2』のモーリンの叔父でもある。 ソノラ 声 - 神田朱未 一家の砲撃手でカイルの妹分。カイルを「アニキ」と呼んで慕っているが、実の兄妹でない。家族で船旅をしていた際に乗っていた船が嵐で遭難し、漂流していたところを海賊船に救われたという過去を持つ。 海賊団という男所帯で育ったせいか、口調はやや乱暴ではあるが、人を思いやる優しさも持っている。喜怒哀楽が激しく感情を表に出すタイプ。自分の感情に素直なその性格がファリエルから憧れられており、正体を明かされた際に意気投合し親友になっている。 女性ゆえ力は弱いが、海賊団の一員である以上は足手まといにはなりたくないと銃の扱いを学び、今ではリボルバー式のピストルや大砲など銃火器全般の扱いに精通するまでになった。ただ、火薬マニアでトリガーハッピーという困った性癖まで身についてしまっている。物語当初は銃を所持していたが冒頭の戦いで失ってしまい、島の異変の解決のために護人から供与されるまでは投具を使用していた(島では銃の取り扱いに護人の許可が必要)。クラスチェンジ次第で刀を装備できるようになる。 スカーレル 声 - 小野坂昌也 一家のご意見番兼航海士。先代からカイルたちの後見人を頼まれている。派手でしゃれた衣装を着こなす、一見女性のような細身の青年。 オネエ言葉を話し、唇には紫色のルージュをひいているが、いわゆるオカマではない。この手の人間にありがちな気持ち悪さや不自然さは一切なく、派手だが趣味のいい服装や洗練された物腰からは、そこらの女性顔負けの色気すら漂わせるほど。また、この設定のためか、一部の女性用防具を装備できる。タコが嫌い。 人をからかうような言動が目立つが、実際は落ち着きのある性格で物事の裏を見通したり、人の心理を読む洞察力に長けている。また、非常時においても冷静かつ客観的で、常に現実的な観点から物事を判断する。 時に冷酷非情とも受け取られるその言動は、海賊団に入る前の彼の過去に関係があるらしいが、詳しい経緯は頭領であるカイルも知らない。 かつては犯罪組織「紅き手袋」の暗殺者だった。「珊瑚の毒蛇」と呼ばれるほどの優秀な毒使いで、ヘイゼルとは同輩の関係にあたる。ヤードとは同じ村で育った幼なじみ。幼少時に住んでいた村がオルドレイクの儀式によって消滅するも運良く生き残り、その折に無色の派閥に拾われて、無色と協力関係にある「紅き手袋」に引き渡され、殺し屋として育てられる。自身の運命を諦観し、生き延びるために組織の元で働いていたが、任務に失敗した仲間の始末を拒んで脱走。追っ手に追われていたところをカイルの先代に拾われる。小説版ではナップと入れ替わる形で下船しており、昔の知り合いの形跡をたどって聖王国に向かうらしい。本人曰く「後見人はもう必要ない」とのこと。 ヤード・グレナーゼ 声 - 三浦祥朗 一家の客人。スカーレルとは同じ村で育った幼なじみ。真面目で穏やかな気質の青年だが、思い詰めると怖い一面もあり。霊属性の召喚術を得意とする召喚師。 無類のお茶好きで、そのこだわりようはかなりのもの。書道もたしなみ、ミスミに手ほどきをしていた。少々スパルタな面も見受けられる。 かつては無色の派閥の召喚師であった。オルドレイクの弟子であり、その才能は彼も認めていた。故郷消滅がオルドレイクの仕業であることを知り、彼が研究していた二本の魔剣を持ち去り派閥を抜けたものの、その後の混乱で失ってしまう(このうちの一本が主人公の手にする「碧の賢帝」であり、カイル一家はもう一本を探し出し「碧の賢帝」ともども処分するためヤードに協力している)。 逃走の途中、たまたまスカーレルと再会し、客分としてカイル一家に身を寄せることになる。小説版では船を降りて、主人公と同じく島に残り教師をしている。
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