インターネット黎明期のアングラカルチャーとは? わかりやすく解説

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インターネット黎明期のアングラカルチャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:37 UTC 版)

鬼畜系」の記事における「インターネット黎明期のアングラカルチャー」の解説

詳細は「アンダーグラウンド (文化)#インターネットにおけるアンダーグラウンド」、「草の根BBS」、および「匿名掲示板」を参照 インターネット普及以前は、クライアント・サーバ通信利用したパソコン通信による電子掲示板草の根BBS)やネットニュースコミュニティが1980年代発達したこの中には、エロ不謹慎を扱うグループ多くあった。これらは、インターネットの普及後に2ちゃんねる4chanなどの巨大匿名掲示板文化つながっていく。 1990年代にはインターネット商用化され、ポルノスカトロ暴力場面侮辱苦痛卑語など扱うショックサイトなるものも誕生した。こうして、インターネットポルノアダルトサイト)、アダルトゲームとともにアングラネットが隆盛する。その極みであるダークウェブでは、ドラッグ児童ポルノなど様々な犯罪コンテンツ販売されている。 1995年夏には地下鉄サリン事件題材にした不謹慎ゲーム霞ヶ関』がパソコン通信上に出回るようになり、これを朝日新聞毎日新聞同年10月26日夕刊取り上げ多くメディアの注目集めた当時このゲーム所有していた「しば」は、このソフトを配布する目的電子掲示板あやしいわーるど」を起ち上げ1990年代末において日本最大規模を誇るアンダーグラウンドサイトとなる。その後あやしいわーるど」の系譜は「あめぞう」を経て巨大匿名掲示板群「2ちゃんねる」に発展しさらには4chan8chanなど海外匿名掲示板文化CHANカルチャー」の原初にもなった。 1996年4月には日本初推定されるグロサイト「Guilty」が開設され同年5月には高杉弾WEBマガジン 《JWEbB》 が創刊される。同年11月には北のりゆき(現代版腹腹時計』の異名をとる危険図書魔法使いサリン』〈冥土出版1994年12月〉で一躍有名になった『危ない1号』と『危ない28号』のライター別名義に死売狂生・行方未知など)主宰の危険文書サイト最左翼遊撃インターネット」がスタートし、翌1997年にはスーパー変態マガジンBilly』『TOO NEGATIVE』元編集長小林小太郎運営していた死体写真ギャラリーNG Gallery」の WEBサイト漫画誌ガロの裏サイト「裏ガロ」が本格始動する。 1998年には、10万部以上 を売り上げたハッキング本『コンピュータ悪のマニュアル』の著者KuRaRe編集長に『危ない1号』の事実上後継誌『危ない28号』がデータハウス野義嗣によって創刊される(これについてばるぼらは「90年代雑誌文化サブカル流れコンピューター文化引き継いだ」と指摘している)。同誌はハッキングドラッグ兵器安楽死など様々な違法非合法行為ハウツー記載され危険情報満載ムック本で『危ない1号』に次ぐヒット飛ばしたが、発売前の段階にもかかわらず有害図書指定を受けるなど自治体からの風当たり強くKuRaReは「どんだけ何も見てない連中なんだよ。そうやって仮想の敵をやっつけて良いことをしたと思う自慰行為」「28号意識的に有害図書指定になろうとしてたので、別にいいのですが」等と述懐している。そして2000年1月浦和駅東海村大阪府発生した一連の連続爆発事件で、犯人が同誌を参考爆発物製造した供述 した結果、『危ない28号』は全国18都道府県有害図書指定され、発行済み第5巻1999年11月発行)を最後に廃刊余儀なくされた。 こうしたインターネット発のアングラカルチャーは1996年アダルトサイト摘発1999年通信傍受法成立悪趣味ブームの終焉、そして2000年不正アクセス禁止法決定打となり、完全消滅したとされている。

※この「インターネット黎明期のアングラカルチャー」の解説は、「鬼畜系」の解説の一部です。
「インターネット黎明期のアングラカルチャー」を含む「鬼畜系」の記事については、「鬼畜系」の概要を参照ください。

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