とある科学の超電磁砲SS
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「とある科学の超電磁砲」の記事における「とある科学の超電磁砲SS」の解説
原作者・鎌池和馬による小説。 初春飾利編(『とある魔術の禁書目録SP』収録) 初春飾利を主人公とする短編SS。遠隔カージャックのテロ事件が発生し、それを解決するために奔走する初春や黄泉川らを描く。なお、『SP』収録時にキャラクターの名前など一部の内容が修正されている。 8月1日、「ひこぼしII号 追加実験棟モジュール」を輸送中の大型特殊車両「衛星誘導車」が何者かに遠隔指示され暴走する事件が発生。「警備員」から協力要請を受けた初春は第73支部の捜査本部へ赴き、そこで時速120キロメートルで爆走中の衛星誘導車の現状を聞かされる。一方そのころ、才郷良太と共に現場にいた黄泉川は、運転手の山岳揚子と接触し、直接衛星誘導車へ乗り移り初春と協力して停止方法を模索する。やがて捜査本部が第三学区国際会議場でのVIP殺害という犯人の目的を突き止め、VIPの安全を最優先に方針転換し出す。初春はそれを阻止するため、単身いまだ暴走する衛星誘導車へと向かう。 学芸都市編(テレビアニメ『とある魔術の禁書目録』Blu-ray / DVD初回限定版収録、全8話) 「学芸都市」を舞台とした長編SS。美琴たちが学芸都市に潜む陰謀に巻き込まれ、それを解決すべく奔走する。ショチトルやトチトリが所属する魔術結社「翼ある者の帰還」が大きく物語に関わり、また彼女らが『禁書目録』第15巻・第19巻での行動に至った経緯が明かされる。 9月3日、広域社会見学で美琴たちは学芸都市を訪れ、浜辺で自由行動を楽しんでいた。しかし、サプライズのショーを見ていると、突如奇妙な機体「雲海の蛇」の戦闘に巻き込まれる。夜になり、ホテルに戻った美琴は独自に調査を進め、成り行きで同行してきた佐天と怪しげな施設へ潜入し、行き着いた格納庫で「係員」のオリーブ=ホリデイと遭遇するが、交戦を回避しその場を立ち去る。 翌日、佐天は褐色の少女ショチトルと出会い、彼女の頼みで水着を買った後共に行動するが、突如都市中で爆発が巻き起こり、ショチトルは都市を立ち去る。その夜、この街やショチトルらの真相が気になった佐天は昨夜の施設へ向かうが、そこでオリーブに拘束されてしまう。翌日、佐天は海岸の岩場でオリーブに海難事故を装って殺されかけるが、ショチトルに窮地を救われる。その夜、美琴たちが佐天から事情を聴いていた時、突如武装した「係員」に襲撃されるが、美琴と黒子が応戦し事なきを得る。 翌日、大型救命艇サーモンレッドを使い都市の観光客を脱出させるべく、初春と佐天は避難誘導を行う。美琴と黒子は海上に出現した「太陽の蛇」の子機を迎撃し、黒子負傷後は水分子の翼を使い単身でショチトルと交戦する。 能力実演旅行編(テレビアニメ『とある魔術の禁書目録II』Blu-ray / DVD初回限定版収録、全8話) ロシアの「ショッピングセンター」を舞台とした長編SS。「デモンストレーション」のためにそこを訪れた美琴が、都市伝説にまつわる謎の陰謀に巻き込まれ、その真相を探るべく奔走する。レッサーら魔術結社「新たなる光」の4人が登場し、物語に大きく関わっている。 7月1日、美琴は「ショッピングセンター」で「とても価値あるオレンジ」の話を入手する。その後、「とても価値あるオレンジ」になぞらえた「生物爆弾」のテロ事件を阻止したが、「保安員」エニーリャ=G=アルゴヌスカヤに容疑者として疑われ拘束を受けてしまう。美琴は事件の解決を図るべく脱走して独自に調査を開始し、レッサーの情報提供をきっかけに「コードEIC」の存在を知る。美琴はコードEICの研究員である「保安員」セタリー=S=スキーニキヤを黒幕と疑い尋問するが、疑いは晴れる。 美琴はレッサーと共に事態を整理し、「生物爆弾」実行犯とは別に「ショッピングセンター」上層部が黒幕である事実と、学園都市への大規模テロという敵の狙いを掴む。学園都市を壊滅させることで全世界の科学水準を下げ、それによって協力機関である「ショッピングセンター」が有する技術情報の価値を高め、大きな利潤を得ようというものだった。美琴は黒子へ連絡すると、新たに流れた「死のネックレス」の噂から敵を探るよう頼む。それを受けた黒子は、初春と共に学園都市内部へ潜入していたテロリストの一団を突き止め、交戦の末捕縛する。その最中に、変質した都市伝説「ウランの置物」の存在と、学園都市への核攻撃の可能性が判明する。 コールドゲーム(電撃大王2018年2月号付録) 学園都市で起きた事件の裁判を巡る短編SS。佐天が撮影した写真をきっかけに佐天、美琴、黒子、初春が巻き込まれた「殺人」の本質を問いかける。 佐天と初春は柵川中学校の社会科見学で警備員の中央詰め所を訪問、そこで佐天の自撮り写真に偶然写り込んでいた人物が女子中学生をコールドスリープ状態にした凶悪犯、通称ループホールであったことが判明する。翌日情報提供者として佐天は裁判所に召喚され、風紀委員の特別学習枠を利用した黒子と初春、高倍率の中見事当選した美琴は3人で裁判の傍聴に向かう。被告は弁護人を介して裁判中にコールドスリープ状態の被害者を無事に蘇生できる知識を持つのは自分だけだと発言、少女の命は自分ではなく裁判所にいる全員の決断にかかっていると宣言する。美琴たちは被告の思惑を暴き、少女の命を救うために行動を開始する。
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