「case.剥離城アドラ」の登場人物
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「ロード・エルメロイII世の事件簿」の記事における「「case.剥離城アドラ」の登場人物」の解説
ゲリュオン・アッシュボーン 剥離城アドラの主。故人。「修復師」という、欠損した魔術刻印を修復するという稀有な魔術を扱う。 後継者がおらず、遺産を譲るために城に招待客を集めるとした遺言を残し、法政科に託す。 ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト 声 - 伊藤静 フィンランド出身の宝石魔術師、誕生日は6月6日。エーデルフェルト派の次代当主で現当主代行を務める10代後半ほどの女性。愛称はルヴィア。実家が他の魔術の秘奥や神秘を簒奪して成り上がったことから「地上でもっとも優美なハイエナ」と評されており、自身も豊かな金髪の大房な縦ロールヘアを持つ端麗な容姿と、貴族的な振る舞い、それに相応しい矜持と精神の持ち主で、勝気な性格をしている行動派。また、エーデルフェルト家は、一子相伝が常態である魔術師の家系にあって、姉妹のふたり一組で家伝の魔術を行使して累代しているため「天秤の家」とも称されており、ルヴィアとは正反対の内向的な性格で家にこもりがちな妹がいることが本作で言及されている。 エルメロイII世に対しては当初、魔術を理解しすぎているが故に、魔術の本義たる神秘を解体する「魔術の破壊者」と糾弾し失脚さえ目論むが、ルヴィアを魔術的危機から脱する道筋をつけたことから「指導者」に名指しし、後に時計塔に入学することになる。 「case.冠位決議」にも登場しており、先祖が第三次聖杯戦争参戦時に持ち帰った切り札となりえる魔術物をエルメルロイII世に託し、また、彼に協力してアルビオンに降りる。 『Fate/stay night』『Fate/hollow ataraxia』に登場する人物。詳細は当該記事を参照。アニメ版では「case.魔眼蒐集列車」にも登場し、魔眼蒐集列車編においてライネスの依頼で獅子劫界離と共に、征服王イスカンダルの触媒をロード・エルメロイII世の元から盗んだ犯人を調査することになる。 オルロック・シザームンド 時計塔の重鎮を担う魔術師。白髪を蓄え、少年従者の押す車椅子に乗る老人男性。 蝶の成長の神秘を起源とした蝶魔術(パピリオ・マギア)を得意とする。魔術の家に関しては古きを貴きとし、新興の家系を侮る言動を隠さないが、実は古い家系におこりえる魔術刻印の劣化という問題を抱えており、アドラで起こった殺人事件に関してエルメロイII世に解決のための協力関係を持ちかける。 ゲリュオン・アッシュボーンの友人で、協同して研究していた時期もある。その間にゲリュオンの妻であるイレーネを恋慕し、一度だけ関係をもったことからグラニドが自分の息子であると認識している。 ハイネ・イスタリ(Heine Istari) 魔術協会に所属する名門錬金術師。20代半ばほどの実直で礼儀正しい好青年で、「騎士(ザ・ナイト)」の異名を持つ。火と水の二重属性を持ち、「生きている石」を操る。 魔術師社会と相いれず、一度教会に出家しているが、代わりに魔術刻印を受け継いだ妹に関わる異変を理由に舞い戻り、妹を助けるために魔術刻印を自分の身に移植するが、異変で変質した魔術刻印のために生命の危機にあり、そのせいで兄が死んだという思いをロザリンドさせたくがないために、「修復師」の遺産に問題の解決を期待して今回の招待を受けている。 アドラ城に潜む「獣」と交戦するも、2番目の犠牲者となる。 ロザリンド・イスタリ ハイリの妹。8歳ほどの幼い少女で、兄を慕っている。兄に同行し来城する。 人見知りであるが、兄と共に交流した清玄に可愛がられ徐々に懐いていく。 フリューガー 傭兵を務める、占星術師(アストロロジャー)の魔術使い。「師父殺し」の異名を持つ、屈強な体格をした中年男性。フリューという愛称を好んで用いる。瓢軽で人懐こい性格。ナイフを使った魔術・占いを得意とする。 「冠位決議」にも登場しており、「師父殺し」は魔術協会から狙われた師匠の命を護ることを目的とした偽りの事件で、「師父殺し」後に師父を匿うために「霊墓アルビオン」に共に隠れていた時期があり、エルメロイII世に協力してアルビオンでの案内役を務める。 時任次郎坊清玄(ときとう じろうぼう せいげん) 修験道を修める魔術師。訛りの入った口調の20歳半ばほどの青年。「飛鉢法」や「烏とび」などの修験道の験力を使う。フリューと同じく瓢軽な言動をする。 過去に魔術師としての兄弟間の後継者争いにて焼殺された兄の今わの際の願いで彼の魔術刻印を受け継いだが、炎で損傷した魔術刻印の修復をアッシュボーンに依頼した際にグラニド・アッシュボーンの魔術刻印を修復材料として使用されていたために、今回の事件でグラニドに己の人格を侵食された状態でグレイと戦闘する羽目に陥り右腕を失っている。 「case.冠位決議」にも登場し、エルメロイII世に協力してアルビオンに降りる。その道行きにグラニドの魔術刻印をその身に宿すことをもって継承者としてゲリュオンの遺産を受け取ったことと、アドラの事件後のロザリンドを立場的に助けるために動いていることを明かしている。またアルビオンで呪体「精霊根」によって代わりの右腕を得ることになる。 クラウン ルヴィアの第二従僕。モヒカン刈りをした身長2メートルほどの巨躯の男性。 グラニド・アッシュボーン ゲリュオンの子息。故人。 父に先んじて、母と同じ遺伝病で亡くなっている。
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