中学、高校、大学、専門学校生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 19:32 UTC 版)
「三丁目の夕日の登場人物」の記事における「中学、高校、大学、専門学校生」の解説
川崎啓造(かわさき けいぞう) 夕日高校に通う高校生。この当時の学生らしく、太宰治にかぶれてニヒルを気取っていた時期もある。姉・光子と弟・ユキヒロがおり、家を建て替える前は狭い部屋に3人一緒に入っていた。母の京子(「まき子」の表記の回もあり)、「三共精機」の二課で働く父の広太郎(誕生日は11月23日)と祖母と6人暮らし。合気道を習う姉との仲はあまりよくなく喧嘩ばかりしていたが、姉の結婚後は自殺未遂をした姉の面倒を一時見るなどしている。ユッコという彼女がいたが京都に引っ越した模様。「敬三」の表記の回もあり。飼い猫もいる。母の姉は姑と仲が良くない。家に電電公社に電話をひいてもらうも、姉の大学の入学金のために1年あまりで売ることとなった。山本悦子の家とは隣同士で、向かいに坂上やす子が住む。 山本(やまもと) 高校生。川崎啓造の親友。裕福な家庭で勉強もよくでき、教師のものまねでクラスの皆を笑わせるなど、一見好青年で人気者にも見えたが、梅雨の6月に突然自殺した。実は本人は、母親の過度の期待など、家庭内の事情でかなり思い悩んでいたようで、皆の前では自分はピエロを演じていたと、生前に郵送していた遺書で親友の川崎に告白している。 古永小百合(ふるなが さゆり) 聖マリア女子大4年生。弁護士を目指している霧島三郎(きりしま さぶろう)と婚約していたが、彼は司法試験に計4回落ち、小百合を捨てて故郷へ帰ってしまい町役場の職員となる。そんな彼を追いかけて結婚した。 佐伯祐子(さえき ゆうこ) 美大生。21歳。岸田竜平という25歳の恋人がいる。夢だったパリへの留学が決まり、反対する竜平と喧嘩をしてしまうが、留学はとりやめになり竜平とも仲直りする。住んでいるアパート「銀巴里荘」の庭の木が憧れのパリの街路樹のマロニエの木だと知り驚く。 品川(しながわ) 同じ大学(アニメではヤセダ大学)に通う親友、細野と一緒に白雲館に下宿している苦学生。小説家を目指していたが、父の危篤の知らせにより故郷に帰ることになる。豪快で友情に厚い。 細野(ほその) 同じ大学(ヤセダ大学)に通う親友、品川と一緒に白雲館に下宿している苦学生。線が細く丸眼鏡をかけている。アルバイトで三浦雄一郎の家で家庭教師をしている。後に念願かなって三友商事という大企業に就職が決まる。 相馬(そうま) 苦学生の一人で、T大生。三丁目に住む中学生、広岡陽一(後述)の家庭教師をしている。勉強には厳しくリアリスト的な発言が多いが、実際は友情に厚く心優しい好青年。過去に火事で両親を亡くし、親戚に財産を取られて一家離散の憂き目に遭った事がある。卒業後は故郷に帰り就職、兄弟を引き取って幸せに暮らしている。 広岡陽一(ひろおか よういち) 中学生。三丁目では割としっかりした家庭に住んでいる。家庭教師に来た相馬に最初は困惑するものの、仲良くなり成績も上がる。妹がいる。 岩田和夫(いわた かずお) 岩田内蔵助の息子。実際は内蔵助の弟の鉄三の息子で、空襲で和夫以外が死んだため、内蔵助夫婦が引き取った。その事と母の松子が再婚だった事を後に結婚する妻のトモ子から知らされ驚愕した。大人になり広新広告株式会社という会社に勤める。 マコ 美咲女子高の生徒。学校の森田先生に恋をするが、彼を狙うライバルは多い。そんな彼の誕生日に手編みのセーターをあげようと、編み物好きの母の指導を受けながら四苦八苦してようやく完成させるも、誕生日当日、森田先生は家庭科のユリ子先生と婚約したことを知り、撃沈。その後セーターは道端で告白され付き合うことになったR高校の大友にあげた。 佐々木小次郎(ささき こじろう) 北奈荘に住むN大学の4年生。恋人の伸子は自分より背が高く、上底の靴と髪型で身長をカバーして付き合っているが、靴を脱ぐ場所に行けないのが悩み。そんなある日、敬老の滝で高校の同級生の宮本と飲む。 尾形淳子(おがた じゅんこ) 血の繋がっていない兄の尾形英夫のことをずっと想う女子大生。同じ女子大の親友の江夏京子の協力で、京子の弟と恋人という芝居を英夫に見せつける。後に英夫はプロポーズしてくれた。 大山根子(おおやま ねこ) グラフィックデザイナーを目指して上京し、代々木のデザインスクールに入学する女の子。先生に絵が上手いからイラストレーターへ転向することを薦められ、その後フリーのイラストレーターとして活躍する。同じクラスの森に告白されるが、彼はデザイナーを諦め実家へ帰ってしまう。笑うとネコ顔になる。 赤井(あかい) 小さい頃からの親友の青島と大学で応援団に入り副団長となる。デパートのエレベーターガールの直子に惚れ、青島の協力で付き合うこととなる。 井上周平(いのうえ しゅうへい) W大学政経学部4年の21歳。アキ子という上野広告で働く恋人と毎朝上野の喫茶店でデートするために早起きしている。結婚も考えていたが、アキ子は三河島事故で帰らぬ人となった。後に35歳で結婚をし、かつてアキ子が住んでいた我孫子の一戸建てで家族と住む。 中原めぐみ(なかはら めぐみ) 夕日高校の女子高生。学校では暗くて嘘ばかりつき「ホラミ」と呼ばれ嫌われていたが、自作の詩の才能を発見され、クラスメートが尊敬の目で見るようになった。後に女流詩人となる。年子の妹・江美がいる。 中原江美(なかはら えみ) 中原めぐみの妹。いつもいばったりバカにしてくる姉と同じ高校に入る。姉は自分の事をクラスのアイドルで人気者と言っていたが、姉の教室に行くと、姉は一人ぼっちでおりクラスの嫌われ者だということを知ってショックを受けた。姉の自作の詩を勝手に雑誌に投稿し、それが掲載されたことで姉を見るクラスメートの目が変わった。 麵出留(めんでる) 夕日高校の生物部。二年の時の文化祭が終わり、次期キャプテンを任命されると思っていたが、キャプテンの駝宇院(だういん)が任命したのはおとなしい小松原徹で、麵出留はマネージャーだった。納得がいかなかったが、活動していくうちにつれて自分と彼の性格を理解しだんだんと納得することとなる。 小松原徹(こまつばら とおる) 夕日高校の生物部。おとなしくて実力が発揮できないタイプだが、生物部のキャプテンを任命される。とまどうも、頑張り屋の麵出留のサポートもあり一年間を乗り越えた。 石田鉄也(いしだ てつや) 夕日高等学校の2年。読書が苦手だが、電車で知り合った白水仙女子高の遠山令子という女性と話を合わせる為に頑張って読書をする。クラスメイトの読書家の望月を力を借りようとデートに付き添わせると、彼は彼女と盛り上がり、恋のライバルとなってしまう。しかし、彼女はやがて北海道に引っ越してしまった。 近藤正彦(こんどう まさひこ) 私立青葉高校に通う17歳の男子。吉永小百合のファン。夕陽総合病院に入院する女性(松原小百合)に一目ぼれしお見舞いの花を渡すが、近眼だったためにおばさんだと気づかなかった。じきにその娘と付き合う。 望月(もちづき) 夕日高等学校の2年。デブの読書家。石田鉄也と恋のライバルとなる。後に石田と、自分の高校の文化祭がつまらないからと女子高の文化祭にガールフレンド探しに行く(第29集「文化祭」)。 石上勇気(いしがみ ゆうき) 石上三年の息子。いじめられていて友達もおらず登校拒否をしている。将来の夢は映画俳優。 坂本優子(さかもと ゆうこ) 高校二年の時、親友の田中ヒロ子に誘われ、ユースホステル旅行にハマり始める。やがて文京区役所の年金課に就職し、そこで青山さんという男性と出会い付き合うが、彼に思わぬ誤解を与えてしまう。 仲吉今日子(なかよし きょうこ) 両親と兄・隆一の仲良し家族と暮らす、芸術美術大学の学生。同じ大学の洋画科の先輩の根倉冬樹と付き合っている。毎年家族で行っているクリスマスパーティーに根倉を誘うが、家族は緊張して根倉を困惑させてしまう。その後、中堅企業株式会社に勤めながらもイラストの勉強をしながら根倉と暮らす。やがて父・母・飼い猫のトミーが次々に死に、会社を辞めて、画家となった根倉と結婚しイラストレーターをしながら暮らす。 根倉冬樹(ねくら ふゆき) 芸術美術大学の洋画科4年の学生。後輩の仲吉今日子と付き合っている。幼い頃両親を亡くし、兄弟とも遺産争いでバラバラになった。九州生まれ。画家を目指しているが、仲間5人とデザイン会社を立ち上げるも倒産するが、その後有名な画家となって今日子と結婚する。38歳の時、竹矢部医師にあと半年の命と診断され、残される今日子を心配し、学生時代の友人の広尾に今日子と結婚して欲しいと頼む。しかし竹矢部の診断が誤診とわかり、急いで広尾を止めた。 落谷洋一(おちたに よういち) 私立朝日高校の2年5組の学生。彼は留年していて年が1つ下のクラスメートとなかなか馴染めずにいたが、ザ・ビートルズがきっかけで中村と原田と井上順子と仲良くなり、順子とは後に付き合うこととなった。 青島(あおしま) 大学で応援団の団長となる。幼馴染の赤井のために、彼が惚れた直子を襲って彼に助けさせるという芝居をする。二人は晴れて付き合うようになりその後結婚することになるが、痴漢役を演じたがため式には行けず赤井とは疎遠になってしまう。北海道転勤前に赤井が直子に真相を話したことで、二人と再会することができた。 淳子(じゅんこ) 犬を散歩する男性と親密になりたくてロッキーという野良犬を飼い始めた女子。ロッキーは小さいが凶暴でその男性からは避けられるようになってしまい、だんだんと面倒も見なくなってしまった。やがて大人になる。 大田和夫(おおた かずお) アイドルのキャンディーマコの熱烈なファンの大学4年。彼女が引退した後も彼女のことを忘れられずにいたが、就職先の食料品会社で出会ったマコ似の女性と結婚しだんだんとマコのことは忘れていくが、芸能界に復帰することを知り、再び彼女を気にする日々となる。息子と娘ができる。 日野正平(ひの しょうへい) 夕陽高等学校3年B組の学生。サイクリング中に知り合った宮崎よし子という女性に惚れ、デートを重ねるが、クラスメートの遠山から彼女をブスと言われたのをきっかけにだんだんと冷めてしまい別れてしまう。その後、彼女への罪悪感を残しながら、遠山と一緒に私立のS大へ入学する。好きなアイドルは柏原郁恵。 正男(まさお) 友人のキヨシと共に熱帯魚の飼育が趣味。隣町の魚住さんの家からたくさんの熱帯魚の盗みをする。 川島(かわしま) 弁護士を目指す苦学生。同じアパートに住む熊本星児の恋人で「中華軒」の幸子は二人のために毎日のようにラーメンをただでもってきてくれる。川島は幸子に惚れるも熊本の恋人ということで手が出せず。ある日熊本は留学することになり、幸子を頼むと言われるも彼女に思いを告げることはできなかった。月日は流れ、弁護士になった川島は画家となった熊本と再会。幸子を懐かしむ川島に熊本は自分の妻に合わせる。その妻とは幸子であった。 熊本星児(くまもと せいじ) 画家を目指す苦学生。近所の「中華軒」の幸子と付き合っていたが、留学し幸子を捨てる。7年後、画家で食べていける見通しが立つと幸子を呼び寄せて結婚した。 石川琢三(いしかわ たくぞう) 法学部に通う大学生。同じ白雲荘に住む女学生に好かれ、文学青年のような勘違いをされるが、通販で買っていたのはエロ本だった。 平野幸子(ひらの さちこ) S女子大1年。電車で不良に絡まれているところを助けてくれたW大理工学部3年の山口英明とじきに結婚。息子の英一をもうけるが、彼が26歳の時、駅のホームから落ちた女の子を助けるために死んでしまい、彼への恨みをひきずったまま息子と生きていく。 石川達郎(いしかわ たつろう) 私立Z大法学部4年の22歳。就職活動中、服装や髪型などを気にせずありのままを見てくれという信念で何社も受けるも落ち、結局髪を切って真面目な格好で受けてようやく松越デパートに就職が決まるも、信念を売ったことに虚しさを感じる。 松山理恵(まつやま りえ) 20歳の女子大生。器量はイマイチだが、子どもたちには美人といわれる。山田一郎という医大生の彼氏にフラれ、彼にあげようとしていた手編みのマフラーを自分を好きになった男の子にあげた。 山本悦子(やまもと えつこ) 妹・英美は味噌汁をごはんにかけたり、寡黙な父はごはんにバターを乗せたり、弟・球児は生玉子に穴を開けて飲み込むなど、行儀の悪い食べ方ばかりする家族と安上がりなおかずから、ボーイフレンドの夏川を家の食事に招くのが恥ずかしく思う。その後、父の部下の国見慎吾とお見合いをさせられるが、赤羽登という婚約者がいたため、国見との縁談を断り、保守的な性格の父と大喧嘩して家を出て赤羽と東都荘で同棲し始めた。やがて父とは和解した。水仕事のせいで手が荒れている母・鈴子は初恋の人と駆け落ちをしたことがあるという事実を、鈴子の末の妹でイラストレーターの理恵から聞き、驚く。将来の夢はグラフィック・デザイナー。家はこの時代にはまだ多くない電話を持つ家で、隣の川崎啓造の家に呼び出し電話をしていた。 山本球児(やまもと きゅうじ) 山本悦子の弟。夕日台高校の野球部キャプテンで、ピッチャーで4番を努める。甲子園の関東大会予選でベスト16まで進み、三丁目の人々からちやほやされてプロへのスカウトを期待していた。将来は弁護士を目指している。生玉子に穴を開けて飲み込むという食べ方をする。 原田辰則(はらだ たつのり) 夕陽中学校に通う中学生。同級生の伊藤修一の母・伊藤秋子に惚れるが、父と秋子が再婚し秋子の息子、修一とは兄弟となってしまう。7月3日生まれ。 伊藤修一(いとう しゅういち) 原田辰則の同級生で、伊藤秋子の息子。原田辰則とはよく喧嘩をするが、前述の件で兄弟となる。6月生まれ。 植村大助(うえむら だいすけ) N大学1年生で山岳部。登山が大好きで、「いつかある日」を口ずさむのが癖。そのためかつては先輩に「まるで山で死にたがっているようだぞ」と言われていた。登山者としての才能と運は幸いにも恵まれており、めきめきと頭角を現し、山岳部でも1番の腕前になって単独行をするほどになる。 やがて中堅企業株式会社に就職するも、仕事中も山のことばかりを考え上の空。ある時雪山で遭難し死を覚悟するも無事に生還すると、家族とともに同じ課の山口さんが心配して来てくれていた。彼女と結婚してもしばらくは山に登っていたが、子どもが出来ると危険な冬山登山をやめ仕事にも真面目になる。 息子の慎一が高校に進学後、山岳部に入ると言い出し(ちなみに慎一も「いつかある日」を口ずさんでいた)、懇願されて大反対の妻を説き伏せしぶしぶ認めたが、入部後初の登山にて、彼の山岳部グループが雪山で遭難。全員絶望となる大惨事を招き(新聞の見出しに「冬山経験の浅いリーダー」「無謀な登山計画」と書かれていることから、実力やコミュニケーション能力などに相当問題のある山岳部であったことが示唆されている)、慎一は他界した。遺体が回収された後、久しぶりにその山へ妻と二人で登山し、慎一を偲ぶと共にかつての自身を反省する。他に娘の由美がいる。 荒川恵一(あらかわ けいいち) W大学政経学部2年の20歳。都電通りのすぐ前のアパートに住む。大手出版社でアルバイトをしそこへ就職を目論むが失敗し、小さな江戸橋出版社へ入り腕利きの編集者となる。 三ノ輪(みのわ) 荒川恵一のアパートの隣に住む19歳。2年前に地方の高校を中退し上京してきてマンガ家を目指している。大手出版社の編集の広尾に才能がないと思われており、それを荒川の口から知らされるが、やがて将来、荒川の出版社の雑誌で描くマンガ家となる。同じアパートに住む青山さんという美人OLを荒川と狙っていた。 早川(はやかわ) 夕日高等学校の幻想文学研究会という同好会の会長兼マネージャー。「怪奇博物館」という同人誌を文化祭で売るために奔走する。石田鉄也が文化祭で覗きに来た。やがて出版社の編集長となり、同じ同好会のメンバーだった世紀末光も彼の雑誌で書く作家となる。夕日中学の頃、京都に修学旅行に行き、城山中に転校し番長となった駒田大介と城山公園にて再会した。 世紀末光(せいきまつ ひかる) 夕日高等学校の幻想文学研究会という同好会の作家。本名は山田。書くのは遅いが読者には人気がある。やがて作家になる。 金田正太郎(かねだ しょうたろう) 夕日中学を卒業した男の子。同級生の白井・川島とともに「ブラック団」というグループ名を名乗っている。卒業式の3日後、ブラック団で奥秩父の山頂へ行きUFOとの交信を行いUFOを見る事が出来た。卒業後は高校へ進学し、白井は家業のクリーニング屋を継ぎ、川島は鉄道会社に就職した。ブラック団は早川が京都に修学旅行に行ったて駒田と再会した時の3人組と似ているが、違う。 山本与太郎(やまもと よたろう) 不良の高校生。父親を殴り家を出て夜の道を歩いていると、3匹の幽霊が与太郎の元にやって来た。昔チロという飼い猫を飼っていた。 白石春美(しらいし はるみ) 江南高等学校に通う高校2年生。同じ放送部で幼馴染の野沢夏夫と恋人同士だったが、彼は突然破傷風で他界してしまい、悲しみにくれた春美は飛び込み自殺を試みるも止められて未遂に終わる。その後「高松屋デパート」に勤務し、そこで出会う男性と結婚し、娘が出来る。 永谷園則男(ながたにえん のりお) W大学の法学部で夕日町3丁目6番地にある白雲館という苦学生ばかりのアパートの5号室に住む21歳。山本山陽子という5番地に住む女性に一目惚れし、その家の柿泥棒をしようとしたのがきっかけで彼女と結ばれた。彼女の父は彼女宛に男からの手紙が来ると勝手に開封して破いてしまうため、女性の偽名とあぶりだしをつかって陽子に手紙を送った。 吉野京子(よしの きょうこ) 県立夕日高校の3年。卒業したら郵便局に勤める。友達の咲子(サッコ)の恋人だと思っていた小野寺から告白され、小野寺のことが好きだった京子は友情と恋の板ばさみに悩み、プレスリー好きの姉の助言でサッコに打ち明けるが、喧嘩になってしまう。だがサッコは小野寺を京子に譲ってくれ、じきに結婚する。 吉野清一(よしの せいいち) 夕焼けヶ丘中学校の1年3組。同じクラスの小泉京子が気になり、貧乏な彼女の貧しい弁当と同じ麦ごはんにしたりした。やがて京子と結婚し、「松上電機」の東京本社に勤める。 早見優子(はやみ ゆうこ) 私立夕焼高校に通うガリガリの女子生徒。16歳。クラスメイトには「ガリ子」と呼ばれバカにされていたが、ツィッギーが来日し美人コンテストで入賞するやいなや、学校中の生徒からチヤホヤされるも、彼女が選んだのは山口君という彼女のことをバカにしてこなかったガリ勉の男子だった。やがて彼と結婚し新ゆりヶ丘団地に住み二人の子供をもうけるが、体質が変わって太ってしまった。 小山(こやま) 大学受験に四浪しており、浪人最後の一年を猛勉強し受験に挑むが、試験当日の朝、牛乳販売店のミヨちゃんがくれた牛乳を飲んだせいで試験中腹をくだし、あえなく惨敗。故郷に帰りミヨちゃんと文通の続け、5年後結ばれる。甘党のネコの面倒をみる。 高倉健一(たかくら けんいち) 鈴木則文の古い友人の息子で、大学受験のために上京し鈴木オートの六さんの部屋に同居する。六さんとパチンコしたりし友達となるが、大学に入ると会うことがなくなってしまう。その後偶然六さんと再会するが、六さんは彼の大学のグループに馴染めず、二人は再会を約束し別れる。 洋子(ようこ) チエ子の姉。苗字は不明。夕日高校の女子高生。「耳無し芳一」「狼鬼」など怖い話を話すのが得意。幼馴染で初恋相手でもある岩坂裕次郎の面影が宿った押し絵の羽子板を買って大切にしていたが、チエ子に折られてしまい大激怒する。後に裕次郎と再会しチエ子を許してあげた。 白川冬美(しらかわ ふゆみ) 勝負事となると子ども相手にも本気になってしまう、「陽中高校」の高校生。万葉研究会に所属。憧れの藤原先輩の家の新年会に招かれ猫を被りおしとやかにしているも、百人一首の勝負で地が出てしまい藤原を負かしてしまって、醜態をさらしたと後悔するも、藤原は冬美宅に勝負のリベンジにやって来た。大学受験の年、兄は大学受験に二浪しており、この出来の良くない兄に冬美の両親は頭を悩ませている。翌年、兄妹はそろって大学に合格した。妹は直美。 ナガシマ 高校時代は甲子園出場経験もある(補欠)。野球をしている一平たちに声をかけ、北島三郎に慕われる。三丁目を引っ越す前に三郎から勝負を挑まれ、彼の投球を見事打ち返した。彼が去った後、プロ野球界に長嶋茂雄が現れる。 権藤勇(ごんどう いさむ) 不良高校生。父・信吉は大蔵省の役人で母・美佐子は有名な女性評論家。父方の祖母が小さい頃から面倒を見てくれており、現在も両親は祖母に勇のことを任せっぱなし。勇は祖母に反抗しつつも祖母をいたわっていた。やがて祖母が他界し勇は更生した。 水野竜子(みずの りゅうこ) 子どもの頃は男勝りの女の子で、男の子相手に喧嘩するほどのおてんばだった。私立紅百合女子高校に入ると他校の男子番長を打ち負かすほどのスケ番となり、通っていた高校の名前から「紅百合のお竜」の二つ名を持つに至る。一方で尊敬していた男性教諭の言葉に従い猛勉強をして卒業式の代表生徒となり、大学にも進む。大学では尊敬していた教諭が校長と教育に関することで対立して追放された経緯から学生運動の活動家となり、その指導者の男子学生に想いを寄せるも惨い形で裏切られる。さらに社会人となってからも男に負けないように生きながらも、男に振り回されてしまうが、後に自分の生き方を見つけることに成功した。
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