清見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 16:00 UTC 版)
枝変わり
- 星タンゴール(サマー清見)
主に愛媛県で生産される清見の枝変わり。果皮は黄色。清見よりも糖度が高く酸が低いので、爽やかな味わいとなる。
育種親としての利用
「清見」は、雄性不稔性を持っており、また柑橘類の中で数少ない単胚性(一つの種から一個体繁殖する)であるため、雑種の獲得が容易であり、命名登録前の1960年代後半から育種親として多用されていた。「清見」を育種親等とする品種には以下のものがある[2][5]。
- 「シラヌヒ」-「清見」×「ポンカン」
- 「清峰」-「清見」×「ミネオラ」
- 「南風」-「清見」×「フェアチャイルド」
- 「津之香」-「清見」×「興津早生」
- 「春峰」-「清見」×「水晶文旦」
- 「キヨマー」-「清見」×「マーコット」
- 「天草」-「清見」×「興津早生」×「ページ」
- 「清の香」-「清見」×「キノー」
- 「陽香」-「清見」×「中野3号ポンカン」
- 「佐藤の香」-「清見」×「マーコット」
- 「朱見」-「清見」×「セミノール」
- 「はるみ」-「清見」×「ポンカンF-2432」
- 「あまか」-「清見」×「アンコール」
- 「西之香」-「清見」×「トロビタオレンジ」
- 「師恩の恵」-「清見」×「ミネオラ」
- 「清見」と比較すると翼葉の形が楔形であること、成熟期が早いことで区別性が認められ、「清峰」と比較して、翼葉の形が楔形であること、皮がむき易いこと等で区別性が認められる。
- 「シラヌヒ」と比較すると、果梗部が切平面であることや果皮が濃橙色であること等で区別性が認められる。
- 「はれひめ」-「清見」×「オセオラ」×「宮川早生」
- 「広島果研11号」-「清見」×「サザンレッド」
- 「麗紅」-「清見」×「アンコール」×「マーコット」
- 「せとか」や「マーコット」と比較すると、果心が大きいこと、成熟期が早いこと等で区別性が認められる。
- 「たまみ」-「清見」×「ウイルキング」
- 「かんきつ中間母本農8号」-「清見」×「H・FD-1」
- 「あまぽん」-「清見」×「早香」
- 「媛小春」-「清見」×「黄金柑」
- 「果のしずく」-「清見」×「早香」
- 「みえ紀南4号」-「清見」×「春光柑」
脚注
- ^ a b 吉田俊雄 (2008年1月). “清見誕生秘話”. 果樹試験研究推進協議会会報. 2013年6月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年6月17日閲覧。
- ^ a b “清見オレンジ”. 金沢市中央卸売市場. 2013年7月5日閲覧。
- ^ “β-クリプトキサンチン”. 果樹試験研究推進協議会. 2013年7月5日閲覧。
- ^ 食品産業センター「機能性成分・活用性等調査-各種機能性成分を有した国産農産物(国産カンキツ類)-」p.67 (PDF) 2013年7月5日閲覧
- ^ a b c d e 吉田俊雄 高品質・単胚性カンキツ品種「清見」の育成 育種学研究5 103–107(2003) (PDF) 2013年6月17日閲覧
- ^ “農林水産省特産果樹生産動態等調査”. 2013年7月22日閲覧。
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