TPレディ一味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 17:40 UTC 版)
「時空探偵ゲンシクン」の記事における「TPレディ一味」の解説
TPレディ / 愛野 瞳(あいの ひとみ) 声 - 冬馬由美 自分のための世界を作るべく犯罪を行い、指名手配を受けるほどの時空犯罪者である女性。名前のTPは「時間窃盗」を意味する「タイム・ピルファー(Time Pilfer)」の略称。仮面の男に恋しており、彼の願いで時空モンスターを狙っていつもゲンシたちと対立する。基本的にヒステリックで我侭な性格だが、作戦立案の面に関してはややアバウトなところがある。また、「マッチ売りの少女」の結末に激怒し、その作者・アンデルセン(声:難波圭一)の生きていた時代に行った際には内容を改変させようとするなど情に熱い一面もあり、非道になり切れないタイプ。発射した「ジグモン光線」で生物を生きたまま化石化する時空モンスター捕獲銃(通称・ジグモン銃)を持ち、仮面の男から与えられた謎の道具「TPスタンプ」で時空モンスターを悪に染めて操る。しかし毎回ゲンシ達の妨害に遭い、バッド変化させた時空モンスターも奪還されて敗走するのがお約束である。25世紀ではトキオとソラの通っている学校の先生を務め、立場を利用して周囲に野望の手伝いをさせることもあった。最終回までトキオとソラに正体をバラしていなかった。少女時代は某国の王女であり、毎日英才教育を受けさせられたり、強制的に親の決めた相手とお見合いをさせられることに嫌気が指し、グレてしまう。そして家出をし、犯罪者の道を歩むことになった。少女時代の彼女の家には、犬や猫のような姿の改造生物たちが多数ガードマンとして配備されている。 終盤はヨミの国に引き寄せられ、念願の仮面の男と対面を果たすも失敗に次ぐ失敗から見限られ、しばらくは落ち込んでいたものの彼の冷酷さを目の当たりにした事と、ゲンシ達が助けにきたことで決別。最終的にはゲンシ達の味方となるが、戦いの後は再び歴史改変を目論んで逃走し、ゲンシ達がそれを追いかける場面で幕となる。 タイムライドは招き猫をモデルとしていて、UFOの形体から巨大な戦闘ロボットへ変形する他、フロントから大砲などの装備を展開する。 ボンボン版では若干髪型が異なる他、仮面の男に終始利用される立場で彼のこともほぼ認知できてすらいない。歴史改変を目論むのも全て個人的な恨みによるもの(しかもその裏には大抵仮面の男が絡んでいる)で、かなり卑屈な面を持っていた。原始時代で惚れられたオトタンを当初は拒絶していたが、ラブラブ光線を受けたことで彼にベタ惚れしてしまう。最終回では大和博士の説得とゲンシ達の姿に改心。オトタンと似た大和博士と結婚したものの、結局家庭はうまくいかず彼には逃げられたらしい。 ダイナ 声 - 上田祐司 TPレディの部下である改造生物。語尾の「~でヤンス」が口癖。25世紀ではトキオとソラの通っている学校の教頭として正体を隠している。元々は25世紀で研究されていた特別なウナギで、一切外を知らない不自由な生活をしていた。そこをTPレディに連れ出され、部下として人型に改造された。本人はそのことに深く感謝しており、その恩を返すために付き従う。エルドラに迂闊に手を出して黄金像にされるなど、やや間が抜けている。終盤ではゲラによってマイト共々バッド変化させられ、ウナギの怪物となってゲンシ達に襲い掛かったが、崖から落ちそうになった自分達をTPレディが見捨てなかった事で正気に戻った。 ファミ通ブロス版では正体はナマズであり、彼とマイトは子供時代のTPレディが露店で買った卵から生まれた。 マイト 声 - 茶風林 TPレディの部下である改造生物。25世紀ではトキオとソラの通っている学校の校長に扮している。ダイナと同じく元々は25世紀で研究されていた特別なカエルで、一切の外を知らない不自由な生活から助け出してくれたTPレディに報いるため、彼女に一途に従う。作戦立案に関してはTPレディよりはまともであり、一度彼女の作戦の問題点を指摘したが、逆切れした彼女から折檻された。終盤にはゲラによってバッド変化させられてカエルの怪物になってしまうが、ダイナ同様TPレディの身を呈した行動によって救われ、元に戻った。 仮面の男 / ヨミG 声 - 森川智之 時間保護局を爆破した張本人で、TPレディの好意を利用して時空モンスター収集の手駒とする。常に仮面をした長身の男性の姿をしている。その正体はトキGと同じく、時間の流れを管理する者である。しかし、トキGとは異なり、彼が住むのは時間の止まった「ヨミの国」であり、彼自身もその影響で少年のままだった。更に外の世界に出る事が出来ず、ただ1人ヨミの国で時の流れを管理しなければならない孤独の中でその心も凍りついていった。それを変えるために仮面で己の姿を大人へと変え、時空モンスターの力を利用しようとしていた。終盤にはTPレディとアンモンを捕らえてゲンシ達をおびき寄せ、一時はその力で圧倒する。その後はトキの国に侵攻するも、ゲンシとの一騎打ちの末に仮面が外れ、本来の姿に戻る。最後は凍りついた時間をも再び動かした絆の力を知って改心し、ゲンシ達とも和解してヨミの国へと帰っていった。 ボンボン版では最後まで正体を明かさず、怪しい露天商に化けたり福袋を買わせるなどでTPレディを誘導し、利用し続けた。当人は情報提供以外はもっぱらTPレディ達をおちょくることが多く、TPレディの不幸話の登場人物はいずれも彼と同じ仮面をしており、また、歴史改変に失敗したTPレディへのお仕置きも同じ仮面を付けた何かしらによるものの手で行われていた(作者の山中の前作『おきらく忍伝ハンゾー』のスルガ大納言の役割に近い)。
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