BTR-40とは? わかりやすく解説

BTR-40

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/15 04:06 UTC 版)

BTR-40
BTR-40
基礎データ
全長 5.0m[1]
全幅 1.9m[1]
全高 1.83m[1]
重量 5.3t[1]
乗員数 2名[1]
乗員配置 乗員2名、歩兵8名[1]
装甲・武装
装甲 最大15mm[1]
主武装 SGBM 7.62mm機関銃
機動力
速度 80km/h整地
10km/h(水上)
エンジン GAZ-40
直列6気筒液冷ガソリン
78hp
懸架・駆動 四輪駆動
行動距離 285km
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BTR-40は、ソビエト連邦装甲兵員輸送車である。

概要

本車は、1948年からモロトフ自動車工場(GAZ)で開発が始められた[1]。4輪トラックGAZ-63をベースとしており、1950年に制式採用された[1]1960年までに約8,500両が製造された[1]

上部開放型の構造で、操縦士指揮官の他、歩兵8名が搭乗する。車体各部にはガンポートが設けられており、搭乗した歩兵の携行火器による乗車戦闘が可能。

BTR-152とともに1950年代ソビエト連邦軍装甲兵員輸送車の中核を成した。ハンガリー動乱で初めて実戦投入されている。

1960年代以降は、BTR-60BRDM-1といった後継車が登場したこともあって、制式装備からは外れていった。1993年まではロシア陸軍の装備リストに存在していた[1]

運用国

現在の運用国

派生型

BTR-40
初期生産型。
BTR-40A
ZPU-2を搭載した対空車両
BTR-40B
密閉型。乗員は2+6名。
BTR-40V
空気圧を車内から変えられるタイヤを採用。
BTR-40RH
化学偵察車
BTR-40ZhD
鉄道用タイヤを装備。試作品
55式装輪装甲車
中国ライセンス生産品。

脚注

注釈

  1. ^ 2024年時点で、ギニアビサウ陸軍が35両のBTR-40/BTR-60を保有[2]
  2. ^ 2024年時点で、タンザニア陸軍が推定10両のBTR-40/BTR-152を保有[3]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k 鮎川ほか 2024, p. 107.
  2. ^ IISS 2024, p. 497.
  3. ^ IISS 2024, p. 523.

参考文献

  • The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7 
  • 鮎川置太郎ほか『世界の戦車パーフェクトBOOK 決定版』コスミック出版、2024年2月4日。 ISBN 978-4-7747-4337-0 
  • 『ソビエト・ロシア戦闘車輌大系(下)』 ガリレオ出版、2004年

関連項目





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