LAR-160とは? わかりやすく解説

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LAR-160

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/14 05:26 UTC 版)

LAR-160
リンクスに搭載されたLAR-160
種類 ミサイル
原開発国  イスラエル
運用史
配備先  イスラエル
 アルゼンチン
 アゼルバイジャン
 ジョージア
 カザフスタン
 ルーマニア
 ベネズエラ
 チリ
開発史
製造業者 イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ
諸元
重量 Mk.I(100kg)、 Mk.II(110kg)
全長 3.4m

発射
プラットフォーム
リンクスAMX-30ハンヴィートラックなど
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LAR-160(light artillery rocket 160mm calibre、稀にLARと省略される)は、イスラエルIMI社が1970年代に開発した多連装ロケット砲である。射程12-45km。

発射器は通常、13基を束ねたロケット発射ポッドコンテナ(Launch Pod Containers:LPC's)2個により構成される。18基束ねた物も開発された。

同じくIMIによって開発された、6輪トラックを改造した装輪式自走ロケットランチャーであるリンクスに搭載されるほか、軽量なものはヘリハンヴィーなどに牽引されて運ぶ事が可能である。

全26発のロケット弾は60秒以下で全弾発射され、15トン/mのクレーンを備えたトラックから5分以内に再装填することができる。

開発

イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ1970年代に開発し、1983年イスラエル国防軍に採用される。 その後も開発研究が続けられ、Mk.I、Mk.II、Mk.IVが作られる。

Mk.I ロケット
固形燃料で飛ぶ。射程30km、重量100kg、そのうち40kgが破片効果榴弾(HE-COFRAM:controlled fragmentation munitions)である。接触信管近接信管によって起爆、最初の採用例はベネズエラ陸軍AMX-13に装備させた物である。
Mk.II ロケット
射程30km、重量110kgで、そのうち46kgは弾頭のHE-COFRAM、もしくはCL-3022-S4 AP/AM クラスター爆弾子弾104個を搭載する。遠隔設定電気信管で起爆し、目標の上空で爆発させ、子弾を約31,400m²の範囲に落下させる。
Mk.IV ロケット
射程45km、推進剤が変更されている。
NAVLAR
海軍用に開発されたモデルである[1]アプリケーションが海軍用に変更されている。
GRADLAR
BM-21 グラート、その他の122mm多連装ロケット砲をLAR-160の技術を流用して経済的にアップグレードさせられるパッケージとして開発された。
ACCULAR
INS/GPS誘導装置による精密誘導と、飛行中の軌道修正を可能にした精密誘導ロケット弾システム[2][3]。LAR-160のロケット弾に適用した"ACCULAR-160"、GRADLARのロケット弾に適用した"ACCULAR-122"が開発されている。

採用国

脚注

  1. ^ army-guide LAR-160”. http://www.army-guide.com/. 2014年3月22日閲覧。
  2. ^ Israel Defense”. 2014年3月22日閲覧。
  3. ^ ACCULAR”. http://www.imi-israel.com/home/doc.aspx?mCatID=68413. 2014年3月22日閲覧。
  4. ^ Georgia Land Forces military equipment and vehicle Georgian army”. http://www.armyrecognition.com. 2013年8月18日閲覧。
  5. ^ IISS 2024, pp. 184–185.

参考文献

  • The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7 

関連項目

外部リンク




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