ESK (装甲車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/11 03:43 UTC 版)
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ESK ムンゴ装甲トラック
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| 基礎データ | |
|---|---|
| 全長 | 4.47 m[1] |
| 全幅 | 1.95 m[1] |
| 全高 | 2.44 m[1] |
| 重量 | 5.25 t[1] |
| 乗員数 | 2名+兵員8名もしくは貨物1.68t[1] |
| 装甲・武装 | |
| 主武装 | H&K GMW(車体上部に搭載) |
| 機動力 | |
| 速度 | 90km/h[1] |
| エンジン | Iveco 8140.43B Euro II[1] 4気筒ディーゼル[1] 105 hp[1] |
| 懸架・駆動 | 4x4[1] |
| 行動距離 | 450 km[1] |
ESK ムンゴ(ESK Mungo)は、ドイツのクラウス=マッファイとラインメタルが製造する装甲多目的トラックである。
ESKとは、(ドイツ語: Einsatzfahrzeug Spezialisierte Kräfte)の略称であり、ムンゴとは、ドイツ語で広義にはマングースの愛称(正式にはMangusten)であり、狭義にはジャワマングースとハイイロマングースを指す(詳細はde:Mungoを参照)。
概要
ESKは、ハコ社製マルチカーシリーズの一種のM30/FUMO多目的小型トラックをベースにしており、クラウス=マッファイとラインメタルが車体を製造している。2005年から生産が開始されており、ドイツ連邦軍は396輌を発注しているほか、さらに441輌を追加発注する計画である。
CH-53Gヘリコプターで輸送可能な、特殊部隊または空挺部隊向け装輪装甲車として設計されている[1]。乗員室は装甲板と防弾ガラスで防護されており、荷台部分は装甲板で防護されているが上部は開放式となっており、内部の人員が携行火器で射撃することが可能[1]。装甲は小火器の直射や手榴弾、対人地雷に耐える[1]。足回りは四輪駆動で、ランフラットタイヤによりパンクしても時速25キロで走行が可能[1]。乗員室に乗員2名、荷台部分に兵員8名が搭乗可能[1]。
ESKは、ドイツ陸軍の航空機動作戦師団と特殊作戦師団(Division Spezielle Operationen、特殊部隊のKSKも同師団の傘下にある)に配備されている。
このため、ESKはISAFに派遣される形でアフガニスタンでの作戦行動に従事していたが、アフガニスタンの余りに険しい悪路に適応しきれず整備がままならないことが判明したため、2008年にESKは全てアフガニスタンから撤収させ、ほかの車両に置き換えることとなった。
2009年5月19日、ドイツ陸軍はESKの内部容積を倍増させたNBC偵察車両仕様を、試作車1輌と量産型25輌発注した。
脚注
出典
関連項目
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