H&K_GMWとは? わかりやすく解説

H&K GMW

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 02:21 UTC 版)

H&K GMW
H&K GMW
概要
種類 自動擲弾発射器
製造国 ドイツ
設計・製造 ヘッケラー&コッホ
性能
銃身長 415mm
使用弾薬 40x53mm弾
装弾数 32発(ベルトリンク方式)
作動方式 APIブローバック
全長 1,090mm
重量 29kg(本体のみ)
40kg(三脚付き、弾丸なし)
発射速度 340発/分
銃口初速 241m/秒
有効射程 1,500m
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H&K GMWドイツ語: Granat-Maschinen-Waffeの略称。英語のGrenade Machine Gunの略称からGMGとも呼ばれる)は、ドイツヘッケラー&コッホ社がドイツ陸軍向けに設計した自動擲弾発射器である。

設計

車載されたGMWを構えるフィンランド軍兵士

開発は1992年-1995年にかけて行われた。GMWはベルト給弾式であるが、給弾レバーの切り替えで左右どちらからでも給弾が可能なように設計されている。

作動はブローバック式で、撃針は突き出ない安全機構が組み込んである。射撃モードは機関部後端の選択レバーで切り替えることができ[1]、半自動射撃と毎分340発の全自動射撃を選択できる。

機関部右上に光学式照準器が付属するが、暗視装置を含む様々な照準装置を駆使することで、さまざまな状況下において長距離の標的に対して的確に擲弾を投射することが可能である[1]

性能類似火器との比較
96式[2] Mk 19 Mk 47 H&K GMW[3] Y3 AGL[4] LAG 40 大宇 K4[5] AGS-30 AGS-40[6]
画像
使用弾薬 40x56mm 40x53mm 30x29mmB 40mmケースレス
(7P39)
重量
(本体のみ)
24.5kg 32.92kg 18.0kg 18.0kg 32.0kg 34.4kg 16.0kg 不明 29.0kg
銃身 454mm 413mm 610mm 577mm 300mm 415mm 412mm 290mm
全長 975mm 1,095mm 940mm 1,090mm 844mm 960mm 1,094mm 1,100mm
発射速度 250-350発/分 325-375発/分 225-300発/分 340発/分 280-320発/分 215発/分 350発/分 400発/分
最大射程 2,200m 1,700m 2,500m

運用

班長、射手、装填手の3名で運用し、三脚架に乗せて地上に設置したり、車両に搭載される[1]ドイツ連邦軍に配備されたものは、アフガニスタン紛争において実戦投入された。

採用国

2025年時点で、「Granatmaschinenwaffe A1(自動擲弾銃A1)」の名称で運用中[1]

脚注

出典

  1. ^ a b c d Granatmaschinenwaffe A1”. ドイツ連邦軍. 2025年8月6日閲覧。
  2. ^ Howa Type 96
  3. ^ HK GMG
  4. ^ 40mm Y3 MK1 Automatic Grenade Launcher
  5. ^ Daewoo K4
  6. ^ АГС-40
  7. ^ Jones & Ness 2011, p. 704.
  8. ^ “Military support for Ukraine | Federal Government”. Website of the Federal Government | Bundesregierung (Press release) (英語). 7 December 2023. 2023年12月9日閲覧.

参考文献

関連項目

外部リンク





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