80286/80386とEGCを搭載とは? わかりやすく解説

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80286/80386とEGCを搭載

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 09:21 UTC 版)

PC-9801シリーズ」の記事における「80286/80386とEGCを搭載」の解説

80286 / i386登場により、新開発高解像度グラフィックに対応し実験機的な性格強く見られPC-98XAPC-98XL2などのPC-98型番機種での試行的な導入経て本流となるPC-9801型番機種においても成功となったPC-9801VMを基本としつつ、これらのCPU採用した後継高性能機種開発されるようになったPC-9801U2VM使用されたV30は、8086にはない独自の機能持っていたが、PC-9800シリーズでは当初からV30独自の機能利用しない方針としていた。しかし、ゲームなどのごく少数のソフトでV30固有の命令動作タイミング依存するものがあり、それらは80286以降CPUでは正常に動作しない。そのため、PC-9801VXなどの後継機ではしばらくの間、それらのソフトとの互換性維持するためにV30と80286以降両方搭載しスイッチによる設定電源投入時に動作するCPU選択するようになっているPC-9801VX前期 1986年10月 5インチFDD搭載(VX0を除く)、大型筐体FM音源なし。CPUは80286/8MHz+V30/10MHzを搭載VX4固定ディスクドライブSASI HDD容量20MB)を搭載PC-9801VX後期 1987年6月 5インチFDD搭載(VX01を除く)、大型筐体FM音源なし。CPUは80286/10MHz+V30/10MHzを搭載。VX41は固定ディスクドライブSASI HDD容量20MB)を搭載CPU切り替え使用可能な機種ではこの機種(とPC-98XL、VX前後期とも)のみ、搭載されているV30の最大動作クロックが10MHzとなっている。 PC-9801UX 1987年10月 3.5インチFDD搭載小型筐体FM音源搭載CPUは80286/10MHz+V30/8MHzを搭載。マウスコネクタが背面から前面移動した。UX41は固定ディスクドライブSASI HDD容量20MB)を搭載正確にはV30 10MHz版を搭載し、8MHzで動作する以降CPU切り替え使用可能な機種も同様である。 筐体デザインカラーリングこれまでのものを踏襲している。VM2の後継機もVM21としてVX同じデザインになっているこの世以降、GRCG上位互換EGCEnhanced Graphic Charger)と呼ばれるVRAMプレーン同時制御読み出しにも対応させて高速化実現したグラフィック処理プロセッサ追加されている。また、グラフィックVRAMにはデュアルポートRAM採用しCPUからの書き込みCRTCからの読み込み同時にできる。GDCのクロックモードは従来の2.5MHzに加えて5MHzが追加された。 1987年3月13日セイコーエプソン最初PC-9800シリーズ互換パソコン(以下、98互換機)となるPC-286 Model 1から4を発表した。これらはNECから著作権侵害しているとして訴訟問題になったため4月20日発売中止発表され代わりに別のチーム開発したBIOS搭載するPC-286 Model 0が4月24日発表された。このモデル80286を10MHzで駆動し当時のPC-9801VXより約20%高速であることをアピールしていた。NEC6月22日にPC-9801VXのマイナーチェンジモデル PC-9801VX01/21/41を発売した。これらはV30に加えて80286クロック周波数も8MHzと10MHzから選択できる他、内蔵N88-BASIC(86)がEGC対応し80286の10MHzモードではこのBASIC使用するプログラムグラフィック描画より速くなる(他のCPU動作モードでは従来機と同等)。 PC-9801RA/RX前期 1988年7月RA)/9月(RX) 5インチFDD搭載大型筐体FM音源なし。CPUはRA2/5が80386DX/16MHz+V30/8MHz、RXが80286/12MHz+V30/8MHzを搭載。RA5は固定ディスクドライブSASI HDD容量40MB)を、RX4固定ディスクドライブSASI HDD容量20MB)を搭載PC-9801EX/ES 1989年4月 3.5インチFDD搭載小型筐体EXFM音源搭載CPUは80286/12MHz+V30/8MHz、ESFM音源無しCPUは80386SX/16MHz+V30/8MHzを搭載。EX4は固定ディスクドライブSASI HDD容量20MB)を、ES5は固定ディスクドライブSASI HDD容量40MB)を搭載PC-9801RA/RS/RX後期 1989年10月 5インチFDD搭載大型筐体FM音源なし。CPUはRA21/51が80386DX/20MHz+V30/8MHz、RSが80386SX/16MHz+V30/8MHz、RXが80286/12MHz+V30/8MHzを搭載。RA51/RS51/RX51は固定ディスクドライブSASI HDD容量40MB)を搭載。RA/RSでは固定ディスクドライブとしてSASI HDDのほか、SCSI HDD内蔵可能になった。RX後期モデルになって内蔵HDD専用I/FSASIしか利用できず、HDDモデルHDD容量増えたものの、FDDモデルでは機能的にまったく変化無かったこの世代から、筐体デザイン本体色が変更されアイボリーブラウン組み合わせから、明るグレーになっているまた、東芝J-3100シリーズ対抗すべく開発され3種類のラップトップカスタムLSIがこれらのデスクトップモデルにも搭載され前世代から機能強化しつつ筐体寸法小型化実現している。 また、キーボードにはvf・1 - vf・5キー追加された。新たに開発されキーボード内部制御用のASIC搭載され同時に発表されたOS/2のタスク切り替え対応するため、CapsLockおよびカナロックがソフト的なロックになった。キースイッチによる機械式ロック廃止されキーボード上のLEDロック状態が表示されるようになったRシリーズ後期型から、PC-8001以来続いてきたロゴタイプ変更され縦長曲線が弧を描いたものから、曲線角を使った正方形に近いデザイン変更された。なお、RS後期型からの追加である。 PC-9801RAに実装された80386DXソケットは、486DLCなどともピンアサインが共通であり、載せ替えることができる。これらのCPU性能十分に発揮させるには、動作クロック変換加えOSにキャッシュコントロールプログラムを組み込む必要があったが、CPUアクセラレーター称し、これを容易にする製品サードパーティー各社から次々発売された。本来386DXとはソケット形状異なるはずの80486や5x86を搭載したCPUアクセラレータ発売されたことから、そうした製品利用することでさらにCPU性能高めることもできた。中にはメーカー制限超えてメモリ追加実装できるCPUアクセラレーターメルコ社のEUD-HP0Mなど)も存在しそうした製品ハードディスク、ウィンドウアクセラレーターを組み合わせればWindows 95Windows 98実行さえ可能となる[要出典]。これにより、PC-9801RAは、普及PC-9801シリーズ中でも、最も延命しやすい部類機種となった[要出典]。

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