CAPS LOCK
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:51 UTC 版)
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CAPSULE の スタジオ・アルバム | ||||||||||
リリース | ||||||||||
ジャンル | 実験, 環境, エレクトロニカ | |||||||||
時間 | ||||||||||
レーベル | ワーナーミュージック・ジャパン/unBORDE | |||||||||
プロデュース | 中田ヤスタカ | |||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||
CAPSULE アルバム 年表 | ||||||||||
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『CAPS LOCK』(キャプス ロック)は、2013年10月23日にワーナーミュージック・ジャパンより発売されたCAPSULEの14枚目(ベストアルバムを含むと17枚目)のオリジナルアルバムである[2]。
ユニット名を大文字表記に変えたことと、本作のタイトルがCapsLockキーの機能からの引用は後付けである[3]。また、「ユニット名を大文字にしたことから、新しいロゴマークを作った。せっかく作ったからジャケット・アートワークに採用した」と中田は語っている[3]。
本作はとにかく記号化にこだわられていて、ジャケット、タイトル、曲名も徹底して記号化された[4]。
背景について
ヤマハミュージックコミュニケーションズからunBORDEにレーベルを移籍した後、CAPSULE初のアルバムで[2]、ベスト・アルバム『capsule rewind BEST-1 2012-2006』と『capsule rewind BEST-2 2005-2001』から約8ヶ月ぶりのアルバム[5][6]。オリジナル・アルバムでは前作『STEREO WORXXX』から約1年7ヶ月ぶりとなった[7]。
制作について
先に曲名を並べてから制作が開始された[3]。また、一曲ずつを完成させていくのではなく、中田はアルバム内の全曲を同時進行で完成させた[3]。「アルバムが出るまで1曲もリリースしない制作方法をとっていて、純粋にアルバムのためだけに制作をしているというやり方が感覚的にしっくりくる。また、全曲を同時に仕上げたほうが完成度を高められると思う。」と語っている[3]。
しかし前作と本作の間には、きゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeなどの他アーティストのプロデュース曲、映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」でJ・J・エイブラムス監督らと共同プロデュースした「Into Darkness」などのCAPSULE以外の仕事があった[3]。これまで、CAPSULE以外の仕事が入ったり、その期限が迫っていたらいったんcapsuleの作業をやめて、時間ができてから再開していた[8]。しかし今回は、CAPSULEの曲しか制作しない期間を設け、集中してアルバムを作ることにし、タイミングを見計らっているうちに少し間が空いてしまった、と中田は語っている[8]。また、レーベル・コンピレーション・アルバムに収録された「Rainbow」も本作制作期間外に制作され、本作には未収録となった[3]。
「聴き込むといろいろと楽しめるような作りにした。音質的にも、聴く環境をよくしたらその分だけ発見があると思う。」と中田は語っている[9]。
ミュージック・ビデオについて
CONTROL
出村拓也が監督を務め、最新のハイスピード・カメラを使用し、1秒間500コマの映像とCGを組み合せた内容となっている。[10]ショート・バージョンが2013年10月21日にワーナーミュージック・ジャパンのYouTubeチャンネルで公開された[11]。また、同年10月31日に新設されたCAPSULEのYouTubeチャンネルでフル・バージョンが公開された[12]。
楽曲について
「この数年は、初めて聴く人でも盛り上がれるような曲をcapsuleで作ってきていた。しかし、みんなで盛り上がるための音楽じゃなくて、それぞれが自由な環境で聴くための音楽が世の中にもっとあってもいいのかなと思った。」と中田は語っている[13]。
全曲のタイトルがパソコンのキーボードに関係するものとなっている[3]。
「12345678(extended mix)」がiTunes Storeアルバム購入特典として配信限定でリリースされた。
全8曲中4曲がインスト曲である。
タイアップについて
- 映画『APPLESEED ALPHA』挿入曲(#7[14])
パッケージについて
- 初回限定盤:2CD
- 通常盤:CD
前作同様、初回限定盤(品番:WPCL-11582/3[15])と通常盤(品番:WPCL-11584[2])の2形態でリリースされた。初回限定盤は三方背ホワイトクリアケース仕様パッケージで、本作収録曲が入ったボーナスディスクが付く[15]。
プロモーションについて
2013年10月1日に「CONTROL」の先行ティザー映像がワーナーミュージック・ジャパンのYouTubeチャンネルで公開された[16]。
収録曲について
全作詞・作編曲:中田ヤスタカ
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「HOME」 | |
2. | 「CONTROL」 | |
3. | 「DELETE」 | |
4. | 「12345678」 | |
5. | 「SHIFT」 | |
6. | 「ESC」 | |
7. | 「SPACE」 | |
8. | 「RETURN」 | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
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9. | 「12345678(extended mix)」 | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「CONTROL(extended mix)」 | |
2. | 「DELETE(extended mix)」 | |
3. | 「ESC(extended mix)」 | |
合計時間: |
チャート成績について
オリコン週間アルバムランキングで13位を獲得した[1]。
収録作品について
- 『APPLESEED ALPHA ORIGINAL SOUNDTRACK』(2015年1月14日)(#7[14])
出典
- ^ a b capsule『CAPS LOCK』(オリコン)
- ^ a b c CAPS LOCK(通常盤)(WANER MUSIC JAPAN)
- ^ a b c d e f g h CAPSULE『CAPS LOCK』(TOWER RECORDS・2013年10月23日)
- ^ #177 PICK UP! 音楽家としての衝動を作品へ 中田ヤスタカが語る”音楽理想論”(FLOOR net・2013年10月3日)
- ^ rewind BEST-1 (2012→2006)(yamaha music communication)
- ^ rewind BEST-2 (2005→2001)(yamaha music communication)
- ^ STEREO WORXXX 【通常盤】(yamaha music communication)
- ^ a b CAPSULEレーベル移籍第1弾は中田ヤスタカのさまざまな提起や提案が含まれた野心作!(CD Journal)
- ^ CAPSULE 中田ヤスタカの現在地 ページ2(ナタリー)
- ^ ミュージックビデオサーチ|スペースシャワーTV CONTROL/CAPSULE(スペースシャワーTV)
- ^ CAPSULE - CONTROL (Short ver)(YouTube)
- ^ CAPSULE - CONTROL (FULL ver.)(YouTube)
- ^ CAPSULE 中田ヤスタカの現在地 ページ1(ナタリー)
- ^ a b 『APPLESEED ALPHA ORIGINAL SOUNDTRACK』紹介ページ(WARNER MUSIC JAPAN)
- ^ a b CAPS LOCK(初回限定盤)(WANER MUSIC JAPAN)
- ^ CAPSULE - CONTROL (Teaser Movie/30sec)(YouTube)
CapsLockキー

CapsLockキー(キャプスロックキー、キャップスロックキー)またはCapital Lockキー(キャピタルロックキー)は、キーボード のキーの一つである。キーを押すことで状態の有効・無効を入れ替えられる。有効になっている時、アルファベットキーの打鍵が大文字の入力となる。
タイプライターの「シフトロック」機能に似たものと言えるが相違点も多い。以下では特にコンピュータ用キーボードのCapsLockキーについて解説する。
概要
CapsとはCapital lettersの略、すなわちアルファベットの大文字の意味である。たいていの場合、CapsLockキーが有効になっている時にシフトキーを押しながら文字キーを押すと、例えば「GNU Free Documentation License」のような文字列が「gnu fREE dOCUMENTATION lICENSE」のようになるなど、大文字と小文字が入れ替わって入力される(シフトキーと関係なく、ロック状態では常に大文字とするシステムもある。理由等はシフトキー#シフトロックとCapsLockの記述を参照のこと)。日本語入力システムが有効になっている時は、ひらがな入力からカタカナ入力になる事もある。シフトキーを押した時とほぼ同じ効果になるという意味ではシフトロックと同様である。しかし、その効果が文字キー(アルファベットを入力するキー)のみに限定され、数字・記号は通常と同じ入力となる点が異なる。
このキーのオン・オフの状態の保持は、キーボード側でハード的に行う場合と、コンピュータ本体側のオペレーティングシステム (のドライバ) でソフト的に行う場合がある。前者の場合、オンの状態でキー自体が押し下がった状態で固定するものもあれば、電子的に論理回路等でオンオフを保持するものもある。LEDなどによるインジケータが付いているものもある。インジケータは、前者のようにハードウェア的にトグル動作を実装しているものであればそれに直結しており、後者のようにソフトウェアで管理されているものであればソフト的に制御される。
バネが他のキーに比べ固めに作られたり、状態を入れ換えるにはシフトキーを押しながらCapsLockキーを押す必要があったりするなど、誤操作防止策がハードあるいはソフトでとられている場合がある。
キーボード上の位置
多くの国のPC/AT互換機用キーボードではCapsLockキーはAキーの左隣にあり、その2つ下にコントロールキーがある。ただし日本で一般的なOADG 109キーボード(JISキーボード)ではAキーの左隣は英数キーであり、CapsLockは⇧ Shift+英数に移されている[1]。 一方、コントロールキーを多用するワークステーション端末や、MacやiPad用日本語キーボード(Apple Keyboard)などでは、コントロールキーを押しやすいようCapsLockキーと位置が逆の場合が多い (コントロールキー#キーの位置も参照のこと)。 PC/AT互換機用でも、Happy Hacking Keyboardなどそのような配列になっているキーボード[2]やコントロールとCapsLockを交換可能なキーボード[3]などもある。 また大抵のOSでは両者を入れ替えたり[4]、CapsLockキーを無効にする手段が用意されている[5]。
現代における存在意義
CapsLockキーは、度々その位置や存在意義に疑問が持たれている[6]。
1878年1月発売のレミントンNo.2タイプライターは、「Upper Case」キーで大文字に切り替え、「Lower Case」キーで小文字に切り替えるタイプライターだった[7]。この「Upper Case」キーがCapsLockキーの原型だとされる。「Lower Case」キーが無くなりシフトキーに代わってからも、タイトルやトップページ等の大文字が長く続く部分をタイピスト(タイプライターを打つ専門の職業)が入力する際に、手動でシフトキーを押し続ける労力を省くためCapsLockキーとして継続した(タイプライターのキーは打鍵が直接印字となるため、コンピュータのそれと比べればピアノのように重いキーであった)。しかし近年はスモールキャピタルを用いたり、章のヘッダーを一度しか入力しないなど近代的な組版方式の増加により(またキーボードの荷重が非常に軽くなったこともあり)、CapsLockキーの存在価値は下がっている。
英語圏では、インターネット上、特にチャットやユーズネット等での大文字小文字の区別はあまり重要視されず、大声で叫んだり喚いたりといったことを表現したい時に大文字が使われる(オールキャップスを参照)。より実用的な観点から言えば、大文字の連続は可読性が悪いということもある[8]。大文字を極端に使いすぎるユーザは「CapsLockを解除すべきでしょう」と言われるかもしれない。また、文章の見栄えを考慮しない初心者ではないかと疑われてしまうことにもなる。
ケースセンシティビティ(大文字と小文字を別物として区別すること)が重要な場面で、問題の原因となることもある。ユーザネームとパスワードの入力、といった場面でユーザネームは通常通りのエコーバックがあるが、パスワードは伏せられる場合が多く確認できないため、CapsLockキーがオンになっていないかどうか確認して下さいといった意味の警告がユーザに発せられるようにされていることがある。また、FAQページや説明書までにもこのようなマイナーかつ簡単に解決出来る問題を載せている場合がある。
しかし、一方でFORTRANのような古いプログラミング言語や、MS-DOSのコマンド名などは大文字が正規であり、ケースセンシティビティに気を払うべきだというならそれらへの入力は大文字であるべきである。そういった時にはCapsLockキーは無用どころか事実上必需品となる。
2006年に、Foundation for a Free Information Infrastructureの会長ピーター・ヒンチェンスは、スタンダードキーボードからCapsLockキーを撲滅するためのキャンペーンを開始した。一部のメーカーはCapsLockキーの無いキーボードを販売しているが、依然として大多数のキーボード上にはCapsLockキーが存在し続けている[9]。また、Colemak配列などの、CapsLockキーが存在せず、その位置にバックスペースが割り振られている配列[10]も考案されている。
反論としては、指に障害があるなどハンディがあるユーザーには、複数のキーを同時に押すこと(コンビネーションキー)は手間がかかる場合があり、特に通常の文字入力時には最小限にしたいが、CapsLockキーをON/OFFにすることで、Shiftキーを併用せずに大文字/小文字が入力できる。
脚註
- ^ 橋本新義 (2020年12月19日). “Aの左にある「CapsLock」キーは本当にいらない子?”. ITmedia NEWS. 2024年2月19日閲覧。
- ^ 和田英一『個人用小型キーボードへの長い道』
- ^ ぷらっとホーム『Mini Keyboard III シリーズ』等。
- ^ X Window Systemで[Ctrl]と[Caps Lock]キーを入れ替えるにはやw2k:カスタマイズを参照。
- ^ Xのキーマップを変更したいんだけど
- ^ Weekly "Keyboard World" 7. Capitals lock
- ^ 安岡孝一、安岡素子『キーボード配列 QWERTYの謎』、東京、NTT出版、2008年3月、ISBN 978-4-7571-4176-6。
- ^ Williams, Thomas R. (2000). "Guidelines for Designing and Evaluating the Display of Information on the Web". Technical Communication 47 (3): 383–396.
- ^ CAPSoff.org
- ^ Colemak keyboard layout: ergonomic, fast and easy to learn QWERTY/Dvorak alternative
関連項目
注 : 図は109キーボードのもの。106の場合は「Win」記載のWindowsキー2つと、「Appl.」記載のアプリケーションキーが無い。なお各キートップの印字は、Windowsキーは「田」に似た形のWindowsロゴマーク、アプリケーションキーは「≣」(4つの横線)に似た形のコンテキストメニューのマークが多く使用されている。 |
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Caps Lock
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 08:38 UTC 版)
「キーボード (コンピュータ)」の記事における「Caps Lock」の解説
Caps Lock(キャップスロック)キー、キャピタルロックキーは、キーが有効になっている間、コンピュータに入力される文字を小文字から大文字に変える為のキーである。記号等の非英字のキーは上段シフトとして扱われない点がシフトロックとは異なる。CapsとはCapital lettersの略、すなわち英字の大文字の意味である。
※この「Caps Lock」の解説は、「キーボード (コンピュータ)」の解説の一部です。
「Caps Lock」を含む「キーボード (コンピュータ)」の記事については、「キーボード (コンピュータ)」の概要を参照ください。
「Caps lock」の例文・使い方・用例・文例
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