5周年記念特別企画 札幌〜博多 3夜連続深夜バスだけの旅
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「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の記事における「5周年記念特別企画 札幌〜博多 3夜連続深夜バスだけの旅」の解説
2001年11月28日 - 12月12日放送、全3夜。 DVD第25弾『5周年記念特別企画 札幌〜博多 3夜連続深夜バスだけの旅/試験に出るどうでしょう 日本史』に収録。 レギュラー放送時としては最後となった、鈴井考案の国内オリジナル企画。タイトルの通り「深夜バスに3日間ひたすら乗る」ことに加え「バスの停車/休憩地点で鈴井・大泉の“やられっぷり”を報告する」という企画であるが、サブテーマとして「鈴井自身が『己の限界』に挑戦する」という趣旨も含まれている。しかし、実際は「バカな企画を立案した鈴井に罰を与える」目的でバスに1人で乗車させるため、D陣と大泉が裏で計略を練っていたのであった。 セレモニー 第1夜前半では吉田みどりアナウンサーが司会、来賓をonちゃん(安田)として「水曜どうでしょう5周年記念セレモニー」が執り行われる。冒頭では番組テーマソング「How do you like wednesday?」の“斉唱”が行われ、onちゃんによる祝辞・テープカットの後に桜の木を植樹した。2005年開催の「どうでしょう祭」初日では、最初のトークショーでセレモニーをそのまま踏襲した『開催記念式典』が執り行なわれた。 なお、HTBの南平岸の旧社屋に植えられていた「どうでしょう桜」は、社屋移転に伴って2020年4月に紅櫻公園へ移植された。 1日目 オーロラ号(北都交通担当便) 区間 - 大通バスセンター - (国道230号・国道37号・国道5号経由) - 函館駅前バスターミナル 停車休憩地 - 中山峠・長万部・森 セレモニーの終了後にそのまま「5周年記念行事出発式」と題して、藤村Dが大泉へ企画内容を発表する。建前上はあくまで記念式典であることから「テレビの放映とかあまり考えてなくて」として、出演陣のみがバスに乗車するという「サイコロの旅」シリーズと異なる形を取ることになった。安田は式典後の予定について何も聞かされていない状態だったが、藤村Dの“出演交渉”によって1日目のみ追走車に乗ることを提案される(進行の1人として)。この時、大泉が後方から「安田、断れ」「今出演交渉っておかしいぞ」などと文句を上げたものの、安田は藤村Dの「お酒、用意しとくよ」の言葉に二つ返事でOKを出した。 最初の休憩地点の中山峠では「大泉のパーマが後頭部だけ凹んでいる」「鈴井の顔が1時間前の出発前と明らかに異なる」など、そのやられっぷりを克明に映し、安田はその姿を「ザ・バス芸人」と表現。なお、乗車の間にハンディカメラで車内の撮影にも試みているが、大泉は「使えるV(映像)はありません」と語った。 大泉は第2休憩所の長万部で、後頭部の状況が“えぐられた”“吹っ飛ばされた”となるまで悪化したが、最後の休憩地点・森でバスから降りることが出来ずにそのまま「KO」となる。 現在のオーロラ号は札幌〜根室間の路線名称となったことを受け、当時の路線である札幌〜函館間の深夜バスは「高速はこだて号」に移管された。また、番組内では前年の有珠山噴火の影響で中山峠を経由する全区間一般道のルートを通っていたが、現在は道央自動車道の森インターチェンジ〜札幌南インターチェンジ経由のルートを運行している。 2日目 ラ・フォーレ号(京浜急行電鉄担当便) 函館から青森までは東日本フェリーに乗船。 区間 - 青森駅 - (東北自動車道・首都高速川口線・中央環状線・6号向島線経由) - 東京駅八重洲南口 停車地(運転手交代および乗務員休憩のためで、乗客用の休憩・降車ポイントではない) - 東北道紫波サービスエリア・国見サービスエリア・佐野サービスエリア ここから鈴井1人の乗車となり、打ち合わせ通り前日のKOで敗退扱いされた大泉が追走車へ移動。大泉は鈴井がバスへ乗車した後、「(肩の荷が)降りたねぇ」「僕は気が重かったよ、これで『あと2回も乗る』ってなんつっちゃったらさぁ」とその心境を吐露し、藤村Dも企画の過酷さと合わせ、事前に「僕は今回大泉くんの味方だ」と語った旨を明かしている。 D陣は事前調査で「約3時間ごとの休憩がある」という情報を仕入れていたため、当初の構想では「鈴井のバスを追走しつつ、休憩地での鈴井の“やられっぷり”を楽しみながら過去の企画を振り返る」予定であった。しかし、実際には業務用の停車だったため乗客が車外へ降りられず、東京まで鈴井の状況は携帯メール以外で把握出来ない事態に陥ったため、構成も大きく変更することを余儀なくされた。紫波SAでは車外からの呼びかけで状況確認を試みたが、声が大き過ぎたためか「他の乗客が起きた」として鈴井を怒らせてしまい、それ以降は追走車内で報告を受ける形を取った。 鈴井は、自身の体が「デカい(公称178cm)」こと、前後左右のシートピッチが狭いことを理由として足のやり場に困り、左膝へ長時間の圧迫を与えたことに伴う“負傷”を報告。このため、数多くの深夜バスの中で「一番と言っていいほどのダメージ」を受けたと評価し、大泉も状況説明から「(ラ・フォーレ号から)ずっと膝固めを受けてた」と解説した。 3日目 はかた号(西日本鉄道担当便) 区間 - 新宿高速バスターミナル - (首都高速4号新宿線・中央自動車道・東名高速道路・名神高速道路・中国自動車道・山陽自動車道・中国自動車道・関門橋・九州自動車道・福岡高速4号線・1号線・2号線経由) - 博多駅交通センター 停車休憩地 - 中央道諏訪湖サービスエリア・山陽道佐波川サービスエリア 当初の構想に沿い追走車へ移動した大泉だったが、藤村Dが「追走車内で『僕は参戦する』と懇願した」と嘘の供述をしたことで、半ば無理やりの乗車を命じられる。ナレーションの藤村Dによると「特に面白いことを言う訳でもなく、ただただ寝るばかり」という辛辣な評価が下され、このような措置が取られたという。 はかた号を含む中央道方面の高速バスは首都高速4号新宿線初台入口から進入するが、追走車がカーナビの指示(距離を優先する東名高速を経由するルートを選択した)に従った結果、誤って新宿入口から都心方面へ走行して車両を見失ってしまい、東京から100km以上も離れた山梨県甲府市内 でようやく発見した。 着席後、その不満から大泉は「なんで記念行事だからってこれに乗んなきゃいけないんですか?」と鈴井に問いただすも、「どうしてでしょうね…分かんないです、今となっては」と返されたほか、諏訪湖SAでの休憩で「正直僕はねぇ、この待遇には我慢出来ないんだもう!」とギブアップを宣言したがすぐに却下される。また、直後には「追走車のD陣のみ、体力を考慮して諏訪湖SAで追走を終了」「名古屋空港付近のホテルへ宿泊後、翌日に飛行機で福岡へ先回りする」という別ルートを用いること、後者については大泉も予約の頭数に含んでいたことを聞かされたため、ただただ狼狽していた。この関係で諏訪湖SA以降は追走車からの映像が存在せず、代わりに鈴井がバス車内・佐波川SA・博多駅交通センターの入口で、嬉野Dがホテル・飛行機内・交通センター内の降車場でそれぞれカメラを回している。 ラストには鈴井・大泉が博多でそれぞれ締めの感想を述べ、鈴井は「僕は3夜連続乗ったが、驚くことに博多に着いた今日が一番清々しい」、大泉は「バスに乗れてよかった。裏切る男にはなりたくない、だまされる人でありたい」と言葉を残した。 放送当時のはかた号は新宿高速バスターミナル発着・中央道経由での運行だったが、現在はバスタ新宿発着・新東名高速道路経由での運行となっている。
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