1980年代後半-2000年代初頭 次世代OSへの流れとは? わかりやすく解説

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1980年代後半-2000年代初頭 次世代OSへの流れ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 04:59 UTC 版)

オペレーティングシステム」の記事における「1980年代後半-2000年代初頭 次世代OSへの流れ」の解説

1980年代後半には、パソコンにも32ビット時代到来し1990年代に入ると、低価格AT互換機でもメモリ十分に搭載すればPC-UNIX利用可能になりはじめた当時パソコンでは、OSとして最低限機能し持たないDOS依然として使われており、GUIネットワークマルチメディア対応させるため、ベンダDOS様々な形拡張したシステムソフトウェアや、ウィンドウシステム搭載するようにもなったが、これは互換性信頼性など様々な点で問題発生させていた。こうした問題解決するため、堅牢なプリエンプティブな)マルチタスク機能、高度なネットワーク機能など、従来UNIX(互換)ワークステーション並み機能パソコンにも求められるようになってきた。さらに、肥大化したソフトウェア開発効率改善するためにオブジェクト指向API導入しMacintoshのように標準化されGUI備えることも求められた。これらの機能備えたOSは「次世代OS」、「モダンOS」などと呼ばれた1987年にはIBMマイクロソフトが、パーソナルコンピュータ用堅牢なマルチタスク機能GUI同年末の1.1より)・ネットワーク機能拡張版)を装備したOS/2を発表した1988年登場したNEXTSTEPは、業務用途耐える堅牢性全面的なオブジェクト指向導入による柔軟性・高度なグラフィック機能一貫したGUIといった、新世代デスクトップOS求められる機能全て実現した。しかしこれらは当時ハードウェア性能では負荷大きかったため広く普及せず、代わりに軽量だが堅牢なメモリ管理マルチタスク機能持たないMac OSや、Windows 3.x などのGUI環境徐々に普及していった。これらは当時限られたハードウェアでも快適に動作したが、安定性機能では劣っていた。 UNIX互換)系OS流れでは、UNIX権利を持つAT&T1992年からはノベル)がソースコード自由な改変禁じていたことから、オープンソースUNIX互換OS開発されはじめる。1990年Hurd開発開始され1991年に、Linuxフリーソフトウェアとして公開された。マイクロカーネルなどの新し設計手法採用しトレンド合わせたびたび設計変更されHurd開発停滞する一方Linux保守的な設計バザール方式という不特定多数担い手による開発手法採用し迅速な開発進められPC-UNIXデファクトスタンダードとなった。ただしLinuxOS心臓部であるカーネルのみのため、カーネル以外のOS構成するソフトウェア揃えて自ら環境整える必要があり、初期段階においては技術者などのごく一部の人たちにのみ使われていた。386BSD皮切りにフリーBSD系UNIX登場したが、UNIX権利者だったノベルBSD開発したカリフォルニア大学バークレー校との訴訟巻き込まれ開発中止余儀なくされた(1994年からFreeBSDとNetBSD開発再開される)。 1994年には、Windowsとしては初めて、32ビット本格対応(カーネル32ビット化)し、堅牢なマルチタスク機能備えたWindows NT登場した。ただこれも負荷互換性の問題などから個人用途にはあまり普及せず、かわって急速に普及したのはWindows 3.x拡張しつつ、Windows NT機能限定的に取り入れたWindows 95であった以降Windows NT系Windows 9x系との並存続きWindowsWindows NTベース一本化されたのは2001年Windows XPからである。 また、Apple同年NEXTSTEP発展させたMac OS X新たにリリース従来Mac OS後継となったこのころには低価格パーソナルコンピュータでも、これらのOS負荷問題としないほどに高性能化しており、オープン低価格分散コンピューティング広めたダウンサイジング)。

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