11あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:16 UTC 版)
「ラヴクラフトとダーレスの合作作品」の記事における「11あらすじ」の解説
プロヴィデンスに住む青年アーサー・フィリップスは夜の彷徨を日課としており、ローズ・デクスターと知り合い、共に夜の街を探訪する仲となる。ある日、2人は見知らぬ紳士に道を尋ねられる。彼アラン氏の質問は「ポーのよく歩いたという墓地はどこか」という奇妙なものであり、恰好もまるで一昔前の時代の人物のようで浮いていた。アーサーが「以前彼にどこかで会ったことがある気がする」とこぼすと、ローズは「図書室で肖像画を見たでしょう」と回答する。アラン氏の容貌は、まるでエドガー・アラン・ポーに瓜二つであった。アーサーは、氏はきっとポーに傾倒して真似ているファンなのだろうと結論付けて納得する。 2日後、アーサーはアラン氏と再会する。氏は天文学に詳しく、惑星間旅行や生命論について語った後に、宇宙に知的生命体がいると持論を説く。アーサーが疑問を述べると、氏は証拠を見せようと言い、アーサー宅を「兄弟たち」と共に訪問してある実験を行って見せると告げる。氏と別れた帰り道、反対側から見間違えようもないアラン氏が歩いてきてすれ違い、アーサーは奇妙に思う。翌日、アーサーはローズに会って話をしたところ、なんと、アーサーが氏に会っていたのと同じ時刻に、ローズもまた氏に会っていたというではないか。 アーサー宅をアラン氏と兄弟たちが訪問してくる。人数はなんと7人。アーサーには、一緒に夜歩きしたアラン氏がこの中の誰なのかすら見分けることができない。7人の代表格のアラン氏がアーサーに話かけてきて、地球外生命体について軽く説明した後、7人は奇妙な合唱を始める。催眠術らしいものにかかったアーサーは、見知らぬ世界の幻影を見て、そこには円錐体の生物らしきやつらがいた。アラン氏は、あなたがごらんになったのははるかな星の姿なのですと説明する。アーサーは悲鳴を上げ、もうたくさんだと降参したため、7人は帰る。アーサーは混乱する。氏は、なんのために、あんな催眠術を見せたのか。 アーサーはアラン氏の家に行ってみる。どうやら無人のようで、無断で侵入する。奥の一室には、奇妙な機械と、ガラス製の箱が2つ置かれていた。1つの箱の中にはエドガー・アラン・ポーの等身大の正確な複製が納められ、その頭上には、先日に幻視した円錐体を正確に縮小した物がある。しかもそいつの触手はしなやかに動いて「生きている」。箱からは金属製のパイプが何本も出ており、もう1つの空箱に繋がっている。アーサーは混乱したまま逃げ帰る。あの装置はいったい何で、アラン氏は何者なのか、まったくわからないが、邪悪なことは間違いない。 そして夜、アラン氏と再会を果たす。氏はアーサーが屋敷に侵入したことには気づいていないようで、先日の訪問について補足する。氏は「あの幻影は驚いたでしょう」「生命は地球上だけにいるのではなく、また人間に似た姿のものだけでもないのですよ」と語る。帰宅後、アーサーはローズに電話したところ、彼女は氏に「実験に付き合ってくれ」と家に招かれたと言う。アーサーは、行ってはならないと警告するも、うまく理由を説明はできず、ローズは不満げな反応を返す。その後、再びローズ宅に電話を掛けると、彼女は出かけたらしい。アーサーは父のピストルを持って、アラン氏の家に向かう。 あの部屋では、7人のアラン氏が箱をとりまいて唄っていた。2つのガラス箱のうち、片方には催眠状態のローズが頭に円錐体生物を乗せており、もう片方にはローズの完全な複製があった。おぞましさを理解したアーサーは、やみくもに発砲し、銃弾はガラス箱に命中する。アラン氏たちが驚き恐慌している隙に、アーサーはローズを抱えて逃げる。2人が通りに出たとき、家は炎上した。やつらは証拠を隠滅したのだろう。意識を取り戻したローズは半狂乱で、アーサーは彼女を自宅に送り届ける。 アーサーは放火の嫌疑で警察に事情を聞かれ、火災を起こすに至った顛末を手記にまとめる。捜査によって、焼け跡から発見された黒焦げの肉は、大部分が「人肉ではない」ことが判明する。だが、別世界の生物が侵略に来ており、たまたまポーをモデルにして潜んでいたなどという荒唐無稽な話を、警察が信じるはずもなく、関係者に事情を聞いてもアーサーの書いてあることを裏付ける証拠は何一つ出てこなかった。 今となっては、彼らがローズを狙った目的は明白で、なりすますつもりだったのだろう。そこで、ふとアーサーは疑念を抱く。自分が救出した彼女は、果たして本物だったのだろうか。 ローズが殺人で逮捕される。彼女は、知人の男が暴行に及ぼうとしたため反撃したと供述する。殺された男、アーサー・フィリップスは、不審火の関係者であった。
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11あらすじ
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「タイタス・クロウの事件簿」の記事における「11あらすじ」の解説
数年後の1968年10月、ブロウン館が大嵐で倒壊し、タイタスとド・マリニーは行方不明となる。翌日、ゲドニーの残党の一人であるアーノルドはタイタスの友人と偽り、瓦礫の山を捜索する警察を手伝うふりをして、タイタスの書物を盗み去る。アーノルドはそれらの記録を調べ、教主のゲドニーを返り討ちにして殺したイブ-ツトゥルの魔術についての知識を得る。 8年後の1976年、アーノルドは同じ教団にいたギフォードとブロウン館の跡地で落ち合い、タイタスが死んだと判断して一安心する。その後、2人は相手を殺して組織を吸収合併しようと果し合いに持ち込む。アーノルドは、盗んだ知識を駆使し、黒の召喚術でギフォードに攻撃を加える。だが、ギフォードもまた黒の召喚術を極めており、肉体を<暗黒のもの>そのものへと変化させてアーノルドの術を無効化し、アーノルドを殺す。ギフォードが勝利の余韻にひたるもつかの間、跡地に残っていたタイタスの結界が作用し、ギフォードは打ち滅ぼされる。
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