11『ポーの末裔』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 00:35 UTC 版)
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『ポーの末裔』(ポーのまつえい、原題:英: The Dark Brotherhood)。1966年にアーカムハウスから出版された短編集の表題作である。邦訳は真ク4&新ク4(福岡洋一訳)。 エドガー・アラン・ポーはラヴクラフトが一番好きな作家であり、ダーレスは『アーカム・サンプラー』1949年秋号に、ポーとラヴクラフトが会見する話を書いて2人に捧げている。本作のアラン氏とアーサー・フィリップスは、お察し。 ジャンルは侵略SFである。この生物は既存の神話生物に似ているが、異なる点もある。東雅夫は「結末近くにあらわれる触手を生やした円錐体のエイリアンを<イースの大いなる種族(がのっとった生物)>と考えればクトゥルー神話だが、そうでないとただの侵略SFになってしまう?」と解説する。また『異次元の影』は、「ダーレス版」大いなる種族の作品である(先述)。 那智史郎は「ポーに生き写しの人物が登場、その正体の解明が物語の中心となっている。ダーレス神話としては毛色が変わっていて面白い」と解説する。東雅夫は「プロヴィデンスゆかりの作家E・A・ポオとそっくりの“ポオ氏”が幾人も町を徘徊しているという奇想天外な作品」と解説する。
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