青い薔薇の花言葉
青い薔薇の花言葉の由来
(1)青い薔薇が誕生した経緯からつけられた説青い薔薇の花言葉「夢叶う」「奇跡」「神の祝福」は、青い薔薇が誕生した経緯が由来している。薔薇は遺伝子組み換えによって様々な色が登場していたが、青い色素は薔薇の遺伝子に一切存在せず、科学者たちも青い薔薇の実現に苦戦していた。そのため、それまでの青い薔薇は白い薔薇を青く染めたものしか存在していなかった。しかし、2004年にパンジーの青色の遺伝子を組み込むことで不可能と言われていた青い薔薇の開発に成功した。この経緯から「奇跡」や「夢叶う」のような花言葉が付いたとされる。
(2)アラビアンナイトの話からつけられた説
奇跡という花言葉はアラビアンナイトが関係しているという説もある。アラビアンナイトはバグダッドの王宮が舞台の物語である。王女アミナの許嫁オスマン王子は、はるばるアミナのもとにやってきたが、アミナの前に現れたのはオスマン王子に扮した盗賊カリムであり、本物のオスマン王子は幽閉されていた。しかし、アミナはオスマン王子ではなくカリムに恋をしてしまう。その後アミナのもとへ現れた本物のオスマン王子は、どうしてもアミナを手に入れたいとアミナに愛の薬を飲ませるが、これは恋人がいる人にとっては毒であり、アミナは毒に苦しめられてしまう。魔法使いは、この毒を治せるのは青い薔薇だけであると言う。そこで王様は、アミナの病を治すために、男たちに「青い薔薇を見つけてきた者がアミナと結婚できる」と宣言する。そして、様々な苦難を乗り越え、カリムは青い薔薇を見つけ、アミナの病を治す。このアラビアンナイトのエピソードから、奇跡や夢叶うなど、不可能を可能にする花言葉が付けられたという見方もある。
(3)ロシアのおとぎ話からつけられた説
ロシアのおとぎ話では魔女に青い薔薇を渡すと願い事を叶えてもらえると言われている。「夢叶う」という花言葉はこのおとぎ話が関係していると言われている。
畢竟、どの説が正しい、というよりは、こうした複数の説が重層的に花言葉のもっともらしさの根拠をなしているといえる。
(番外)ギリシャ神話からつけられた説
薔薇そのものの花言葉「愛」や「美」に関しては、ギリシャ神話が関係している。全能の神ゼウスに作られた女神ヴィーナスが陸に出た姿を見た陸の神々は、その美しさから薔薇を作った。このエピソードからヴィーナスは愛と美の女神として崇め称えられる様になったと言われており、愛と美が薔薇の花言葉として付けられた。
青い薔薇の英語の花言葉
青い薔薇の英語の花言葉には「mystery(神秘的)」「attaining the impossible(不可能なことを成し遂げる)」「love at first sight(一目惚れ)」がある。由来に関しては日本語の花言葉と同じように、青い薔薇ができた経緯に関わるものが多いだろう。アラビアンナイトやギリシャ神話など、海外では特に青い薔薇はこの世に存在しないからこそ不思議で美しいという考えも強い。そのため、神秘的という花言葉が付けられたと考えられるだろう。また、一目惚れに関しては青い薔薇の存在感が由来しているとされている。確かに花屋などで青い薔薇を見かけたらその珍しさに目を惹かれてしまうだろう。その理由から西洋だと青い薔薇には一目惚れという花言葉が付けられている。青い薔薇の色別の花言葉
青い薔薇と言っても品種改良の方法によって水色がかったものや群青色など様々な青色が存在する。ただ、青い薔薇に関してはどの品種でも同じ花言葉となっている。青い薔薇の本数別の花言葉
花は種類や色だけでなく本数にもメッセージが込められている。本数別の花言葉は以下の通りである。- 1本の花言葉:「一目惚れ」
- 2本の花言葉:「この世界は2人だけ」
- 3本の花言葉:「愛しています」
- 4本の花言葉:「死ぬまで気持ちは変わらない」
- 5本の花言葉:「あなたに出会えて心から嬉しい」
- 6本の花言葉:「あなたに夢中」「お互いに敬い、愛し、分かち合いましょう」
- 7本の花言葉:「密かな愛」
- 8本の花言葉:「あなたの思いやりや励ましに感謝します」
- 9本の花言葉:「いつもあなたを想っています」
- 10本の花言葉:「あなたは完璧です」
- 11本の花言葉:「最愛」
- 12本の花言葉:「私と付き合ってください」
- 13本の花言葉:「永遠の友情」
- 14本の花言葉:「誇りです」
- 15本の花言葉:「ごめんなさい」
- 16本の花言葉:「落ち着かない愛」
- 17本の花言葉:「絶望的で取り戻せない愛」
- 18本の花言葉:「誠実な告白」
- 19本の花言葉:「忍耐と期待」
- 20本の花言葉:「感謝」
- 21本の花言葉:「あなただけに尽くします」
- 22本の花言葉:「幸運をお祈りします」
- 24本の花言葉:「一日中あなたを想っています」
- 25本の花言葉:「あなたの幸せを祈っています」
- 30本の花言葉:「信じれば縁はあります」
- 36本の花言葉:「覚えています」「ドラマチック」
- 40本の花言葉:「真実の愛を誓います」
- 44本の花言葉:「変わらぬ愛を誓います」
- 50本の花言葉:「永遠」「恒久」
- 88本の花言葉:「フォローに注意せよ」
- 99本の花言葉:「永遠の愛」
- 100本の花言葉:「100%の愛」
- 101本の花言葉:「これ以上ないほど愛しています」
- 108本の花言葉:「結婚して下さい」
- 144本の花言葉:「何度生まれ変わっても好きです」
- 365本の花言葉:「毎日あなたが恋しい」
- 999本の花言葉:「何度生まれ変わってもあなたを愛します」
- 1000本の花言葉:「1万年の愛を誓います」
- 1001本の花言葉:「永遠に」
薔薇は花束でプレゼントすることも多いので、本数別の花言葉は気になる要素でもある。たいていは前向きな言葉であるが、13本および15本~17本の場合は注意されたい。13本は、友人に贈る分には何ら問題ないが、意中の異性に贈る場合には「あなたを異性としては意識していない」というメッセージと捉えられてしまう可能性がある。15本~17本の薔薇には完全にネガティブな意味合いの花言葉が付与されている。
青い薔薇の怖い花言葉
青い薔薇に「怖い花言葉」のようなものは特にない。強いて言えば、かつて青い薔薇には「不可能」という花言葉があった。薔薇は品種改良によって実に多種多様な種が開発されていたが、ただ青い薔薇だけは、望まれながらもずっと実現されずにいたためである。青い薔薇と「不可能」という花言葉にまつわる逸話はギリシャ神話にも見出される。春と花の女神フローラは、ある日愛していたニンフ(女神)を亡くしてしまった。そのとき、フローラはオリンポスの神々にニンフを不死の花に変えてほしいと頼み、神々はニンフの死骸を薔薇に変えた。そしてフローラは薔薇に色を与えたが、青は不吉な色であるとして、薔薇に青い色だけは付けなかった。このため薔薇には青い色が存在せず、実現も不可能となった、という話がある。
ラドヤード・キプリングの詩にも「青い薔薇」に関するくだりがある。恋人を喜ばせようと思って赤い薔薇と白い薔薇のどちらかを選ばせようとしたら、恋人は相手を試すのに「青い薔薇が欲しい」と言って、恋人は青い薔薇を探し求めて彷徨ったという話である。
しかし、2004年、ついに交配による青い薔薇の開発が成功し、これによって青い薔薇は「不可能」の象徴ではなくなり、「夢叶う」という花言葉がこれに取って代わった。青い薔薇は不可能を可能にすることの象徴となったのである。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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