雪山事件に関わった者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:15 UTC 版)
「はみだしっ子」の記事における「雪山事件に関わった者」の解説
Part.10で4人が遭遇した雪山で起きた一連の事件および、Part.19で事件に関してグレアムたちと関わった関係者をあげる。 ギィ(Part.10、Part.19で回想シーンに登場)ギィ・サリバン。落ち目の女性歌手シャーリーのマネージャー。シャーリーに対して好意を抱いている。雪山で4人と共に遭難する。行方不明になったシャーリーが戻ってこないのは4人のせいと思い込み、マックスらの首を締める。マックスは夢うつつの状態のまま反射的に拳銃で彼を射殺する。彼の死体は「丁度中が空いていた」シドニーの墓に一時的に収められたあと、海に沈められた。 (以下はPart.19で明かされた設定)一度結婚しているがその妻は既に死亡しており、妻の妹のフェル・ブラウンと暮らしていた。彼女に対しては優しかったが、薬局に勤めていた彼女からモルヒネ等の鎮痛剤を密かに入手していた。 フェル・ブラウン(Part.19)ギィの義妹。姉の死後ギィと共に暮らし、薬局に就職する。鎮痛剤を盗み取られていたことや、失踪したギィの捜索等についてウィンに相談する。グレアムからギィの射殺について知らされ、「報復のため自分を好きなようにしていい」というグレアムの提案に対し、グレアムを殺すことでギィを責めてしまうことになると断った。 ウィン(Part.19)ウィン・ショークロス。フェル・ブラウンの勤め先の薬局の息子。彼女の相談相手であり、仲間と共にグレアムを誘拐・軟禁するなどの一件が終わった後、彼女と結婚した。 アルフィー(Part.2、10、Part.19で写真と手紙)シドニーのヨット仲間。4人とレディ・ローズのアパートで出会い、シドニーへの紹介状を渡す。雪山事件のときに同じバスに乗り合わせ(実際には4人を追ってきた)、遭難した後には4人を保護していたが、マックスが拳銃を撃った際には偶々居合わせず防げなかった。シドニーと共に事件の後始末と隠蔽(警察への対応)を行う。以後はマーチン一族の会社に対する労組運動を行うが、組合長と共に名目上は事故死(おそらく殺害)。 シドニー(Part.9、10)シドニー・マーチン。アルフィーのヨット仲間。財閥グループを所有するマーチン一族の嫡子であったが、一族の脅迫に屈して死んだことにされる。4人に出会ったことで一族に対抗する勇気を得る。雪山に向った4人を追うようにアルフィーに頼み、事故が起きたと知った後自身も後を追いギィの死体を運んでいたアンジーに出会う。死体とアンジーの世話など後始末を行う。以後はアルフィーと共に、マーチン一族の会社に対する労組運動を(戸籍上は死亡しているので)影から支援する。 ドクター・ヒューズ(Part.10、19)雪山の事件の後、精神のバランスを崩したグレアムの治療に当たった主治医。 Part.19でクークーを独自に探していたグレアムが、彼女が入院していた病院の院長として再会する。グレアムは彼に以前治療を受けたことの記憶がないが、懐かしさを感じて2時間あまりも饒舌に語った。 ジョイ(Part.10)雪山のふもとの喫茶店で4人と出会う。暇を持て余して仲間2人と共に銀行強盗のシミュレーションを楽しんでいたが、計画に必要な道具(S&W M36回転式拳銃)が揃ったことで「計画は練った。後は実行に移すのみ」として実際にN銀行を襲撃。警備員2人を射殺(3発発射)して逃亡中の殺人犯。一般の観光客を装って4人と共にパノラマコース行のバスに乗り、吹雪のため引き返そうとする運転手を拳銃で脅し、バスを林間コースに誘導する。バスが崖を落ちた際に左足を負傷。ラジオで自分の逃走ルートがばれたことを知り、バス乗客のグループから立ち去る。自分を追ってきたマックス、そしてマックスを心配して追ってきたサーニン・アンジーの目の前で拳銃自殺(4発目)。 拳銃はマックスが拾い、ギィ射殺(5発目:最後の弾)の遠因となる。彼の拳銃はマックス(ギィ射殺)→アンジー(自殺未遂)→シドニー→アンジーの順に渡り歩き、Part.19でアンジーがグレアムを狙うクライマックスで用いられる。 シャーリー(Part.10)落ち目の歌手。マネージャーはギィ。ややヒステリー気味で麻薬に頼って平静を保っている。グレアムに麻薬を渡す。吹雪の夜に行方不明になり、後に刺殺体で発見される。彼女のヘロイン入りのかばんは怪我をした4人等の弱者グループを見捨て下山し雪崩に巻き込まれて死亡した“彼女”が所持していた。シャーリーのいなくなった夜、グレアムが彼女に薬を返さなかったことはグレアムの心の傷の原因のひとつになった。 アンジー(Part.10)4人と同年代くらいの女の子。子犬ロアと共に1人で旅行していたところ、事故に巻き込まれる。「パパやママが心配しているので早く帰りたい」ため、4人を置いて下山するが、途中で雪崩に巻き込まれて死亡。はみだしっ子のアンジーと同名のため、救助隊は彼が遭難者名簿から欠落しており自力で下山したことに気づかなかった。 長髪黒髪の男性とパーマの女性のカップル(Part.10)10代後半 - 20代くらいのカップル。女性は男に対して受身的な行動を取っていた。吹雪によるバスの遅延などに始終苛立っており、男の方は自分では行動しないが他人の行動にはケチをつけたがる自己中心的な言動を見せる。ジョイが集団から離脱したときにはマックスに危険が及ぶ可能性を無視してジョイを追い詰めようとした。また、シャーリーがボランティア的に歌を歌ったことに対して面と向かって「うるさい」と言った唯一の人物。4人ら負傷した弱者グループを見捨てて下山することを提唱した。パーマの女性は上の項目のアンジー以外では雪崩に巻き込まれた唯一の女性。
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