雪山童子とは? わかりやすく解説

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雪山童子(せっせんどうじ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 16:39 UTC 版)

ジャータカ」の記事における「雪山童子(せっせんどうじ)」の解説

施身聞偈(せしんもんげ)で知られる。『涅槃経』に説く釈迦前世である童子が無仏の世にヒマラヤ菩薩修行をしていると、羅刹諸行無常是生滅法といったので、その残り半句聞くために腹をすかせた羅刹のために、生滅滅已寂滅為楽半句聞き木石などに書き残して投身した。投身した刹那羅刹帝釈天に姿を戻し童子の身を受け止めて未来に仏と成った時に我ら救い給えといった、という説話

※この「雪山童子(せっせんどうじ)」の解説は、「ジャータカ」の解説の一部です。
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雪山童子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 19:46 UTC 版)

大般涅槃経」の記事における「雪山童子」の解説

これは法隆寺玉虫厨子描かれる「施身聞偈圖」として知られる釈迦前世物語本生譚(ほんじょうたん、ジャータカ本尊生譚ともいう)の一つである。釈迦過去世のいまだ仏が出世しない時にヒマラヤ(雪山)でバラモン童子ありながら菩薩の行を修していた。ある時どこからか「諸行無常(しょぎょうむじょう)、是生滅法(ぜしょうめっぽう)」と聞こえた。それを羅刹唱えているのを知りその後教えてくれと頼んだ羅刹は「長い間食事せず疲れて出任せ言ったというと、「ではどうする良いのか」と童子聞くと、「人間生身生血がほしい」といった。雪山童子はこれを了解したと言いその後の「生滅滅已(しょうめつめつい)、寂滅為楽(じゃくめついらく)」を羅刹から聞き後世の者のために聞いた偈を木々や岩に書き写してから、羅刹餌食になるため高台登りそこから飛び降りた。すると羅刹帝釈天に姿を変え落下する雪山童子を両手広げて受け止めた帝釈天当時雪山童子だった釈迦修行の真剣さをためし、後に仏となった暁には自身救ってくれるかどうか確かめたという話である。 この「諸行無常」は、『平家物語』冒頭部分祇園精舎の鐘の声諸行無常響きあり。娑羅双樹花の色盛者必衰の理をあらは(わ)す。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ」の句として殊に有名。また娑羅双樹クシナガラ釈迦涅槃に入る時にあった樹木であることから、涅槃場面取材したのであることがわかる。また、いろは歌も『涅槃経』の雪山童子から作られていると言われている。

※この「雪山童子」の解説は、「大般涅槃経」の解説の一部です。
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