はみだしっ子とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 漫画 > 漫画作品 > 漫画作品 は > はみだしっ子の意味・解説 

はみだしっ子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/03 15:35 UTC 版)

はみだしっ子』(はみだしっこ)は三原順漫画作品。白泉社少女漫画雑誌『花とゆめ』で1975年から1981年まで連載された。 家出した少年4人の彷徨と成長を描き、10代の少女読者を中心に熱狂的に支持された[1]

概要

花とゆめ』1975年1月号に読み切り作品として掲載された短編「われらはみだしっ子」が初出である。その後、続編が再び読みきりとして掲載されたのちに、連載作品として扱われるようになった。単行本の1・2巻は『はみだしっ子』単行本ではなく三原順傑作選として各巻に題名がつけられていた[注釈 1]。そのため、連作短編シリーズとして『「はみだしっ子」シリーズ』と呼ばれることもある。

単行本(花とゆめコミックス)は全13巻が1976年から1981年にかけて刊行された。他に関連単行本として1982年に『ロング アゴー』全1巻刊行。1992年から1993年にかけて愛蔵版全5巻、1996年以降は白泉社文庫全6巻として刊行されている。2017年から2020年までの間に3回劇団スタジオライフによって舞台演劇化された。

三原順は、『別冊マーガレット』(通称、『別マ』)マンガスクール投稿時から、絵柄は可愛いが話が難解で分かりにくいと言われ[2]、デビュー後、マックスがクレーマー家に養子に行く話、『カッコーの鳴く森』の原型となる話(30ページ版と担当から分かりやすく直すよう命じられて描かれた60ページ版)を描き、持ち込んだが没となり、担当から「小さい時の話から描いてみないか」と提案を受けて出来上がったのが短編「われらはみだしっ子」である[1]。「はみだしっ子」は、当時の花とゆめ編集長小長井信昌が命名した[3][4]。小長井は、「はみだしっ子」という言葉を考え付いた時、これはいける、と手ごたえを感じたと言う[2]三原順は、「主人公たち」を幼くすれば、幼い子の言葉で話が進み判りやすくなるはずだったが、そうはいかなかった。」と記している[5][1]

「はみだしっ子」は、「僕達に必要なのは親という名を持った人間じゃなくホントに愛してくれる人間」と高らかに宣言し[6]、人間の内面世界の描写と高いストーリーの構成力及び魅力的なキャラクターで、10代の少女を中心に熱狂的な支持層を得た[7]。 1970年代は日本の少女漫画黄金期と呼ばれるが、その中でもはみだしっ子は、心理描写にすぐれ、独特の地位を築いた[8]

あらすじ

Part.1からPart.9
グレアム、アンジー、サーニン、マックスの4人の少年は、親に価値を強要され、親に捨てられ、親の関心を受けられず、親に虐待され家出して出会う。「親という名を持った人間じゃなくホントに愛してくれる人」を求めて、社会からの“はみだしっ子”を選択し、放浪する。グレアムの叔父からの仕送りで経済的な心配はなく、大人たちを小気味よくあしらい、時に喧嘩をしながらも、互いに支え合い心の傷を克服していく。
Part.10からPar.12
雪山遭難で重大な事件が起こり、4人それぞれが深く傷つきバラバラになるが、また再会をして4人の生活に戻る。
乘っていたバスが雪山で遭難し、1人が無意識にギイを射殺、アンジーはシドニーとアルフィーに隠蔽してもらい、グレアムは精神を病む。失踪したマックスは孤児院で生活する。先に助けを求めて雪山を下りたサーニンは、牧場で暮らし、気性の荒い競走馬エルバージュの馬主になる。ところが八百長事件に巻き込まれ、薬殺処分になるエルバージュを4人で救い、また4人の生活に戻る。
Part.13からpart.16
4人が社会的信用を持たない立場を理解しはじめ、クレーマー家に養子に入る事を決める。
エルバージュの小屋代と復活に向けた検査費を稼ぐために、4人は家出の素性を隠してあちこちでアルバイトに精を出す。グレアムが父と死別し、サーニンがクークーと出会う。養子の話が持ち込まれ、グレアムは雪山の事件を隠して養子に行くことに苦悩するが、4人でクレーマー家の養子に入る事に決める。
Part.17から長編のPart.19
クレーマー家に養子に入り、4人それぞれが"はみだしっ子"を卒業してゆく。
サーニンは、エルバージュの復帰が上手くいかず、亡くなったクークーを胸に前向きに生きる事を決める。アンジーは、最初にバカ息子を演じるが、グレアム救出でジャックを頼り、将来ジャックの後を継いで医者になる事を決める。マックスは、定住生活になかなか馴染めず、家の外で友人を多く作り近所の子供達のボスになるも、不良リッチーとの抗争でグレアムがリッチーに刺されてしまう。その後ジャックに全てをぶちまけ、クレーマー家の頼れる息子に成長する。グレアムは、裁判でリッチー側弁護士フランクファーターの弁論にひどく心を乱されるが、リッチーを陥れて裁判に勝つ。雪山事件を清算すべく、ミス・フエル・ブラウンに会いに家出するが、相手の拒否にあい失敗。自殺もアンジーとジャックに阻止され引きこもる。雪山事件の隠蔽を手伝ったアルフィーが亡くなり、グレアムが、ジャックとトリスタンの友人たちの前で、雪山事件を自分が射殺したと告白したところで物語が終わる。

主要キャラクター

“はみだしっ子”

本作の主人公達。本名として示しているのはクレーマー家に養子に入る以前の本名

  • グレアム
    本名はサーザ・グレアム・ダルトン。少年。初登場時で7歳(8歳の誕生日の目前)、物語の最後では14歳。4人の中では一番年長で責任感が強く、4人の「キャプテン」。黒目黒髪、失明した右目を髪で隠している。罪悪感からいつも黒い服を着ており、しばしばペンギンにデフォルメされる。
    母は男と駆け落ち。有名なピアニストで厳格な父にピアノ練習を強要される。犬を庇った際に怒った父の杖で右目を失明。心を許した伯母(エイダの母)が「サーザに眼をあげて」[9]と言い残して自殺したためみずから家を出るが、のちに病死した父親から角膜移植を受けることになる。伯母を死に至らしめた「人殺し」と自己規定しており、雪山事件ののち精神を病む。
  • アンジー
    本名はリフェール・ステア。少年。初登場時には7歳(グレアムより3か月年下)、物語の最後では13歳。緑の目に銀髪、母親譲りの美形。フリルのついた服を好む。小児麻痺で足に障害がある。意地っ張りであまのじゃくだが根はやさしく、他の3人に気を配り世話を焼く係。アンジー”は、母に呼ばれていた愛称「アンジュ(天使)」を名乗った際にサーニンが聞き違えたもの。ときどき河童にデフォルメされる。
    女優志望の母親の婚外子(私生児)として生まれ、親戚に預けられて育つ。成功のチャンスを掴んだ母親に捨てられ、みずから家出する。作品初期は松葉杖をついているが、のちに自身の努力で杖なしで歩けるようになる。
  • サーニン
    本名はマイケル・トーマス。少年。初登場時は5歳、物語の最後では11歳。茶色の目に茶色の髪。鳥や動物が好きで体も丈夫な野生児。いつもシマシマの服を着る。“サーニン”は地下室で唯一の話し相手だったインコの名前。
    父親と母方曾祖父の反りが合わず、母親が板挟みとなって精神を病んで亡くなる。そのショックで一時的に言葉と記憶を失い、半地下室に監禁されているところをアンジーに助け出された。雪山事件のあと競走馬エルバージュの馬主となる。自閉症の少女クークーが大切な存在。
  • マックス
    本名はマックス・レイナー。少年。初登場時は5歳(サーニンより2か月年下)、物語の最後では11歳。金髪碧眼でおでこが広く、泣き虫で甘えん坊の末っ子的存在。相手を思いやる純粋な言動で周囲を幸せにする。
    母親は産んだマックスを置いて出ていき、顔を知らない。酒浸りの父親に首を絞められ、殺されかけて家を出た。道端で転がっていたところを3人に拾われる。グレアムとエイダの関係を救う。雪山事件では拳銃で殺人を犯すが、本人には記憶がない。

関係者

名前の後の「Part.**」は本編における登場回。電話越しのようなキャラクター画像が出ない場合は除き、台詞がない場合でも登場したときはあげてある。

はみだしっ子4人の養子先のクレーマー家と関係者

  • ジャック・クレーマー(Part.1、Part.17 - )
    男性、外科医、1979年晩秋において38歳。Part.1で凍死しかけていた4人を救い、Part.17ではみだしっ子4人を養子に引き取った。養父として1人1人を受け止め向き合う。
    男ばかりの兄弟の末っ子。家族と折り合いが悪く、家庭教師に誘拐された経験を持つ。父親の商売を継がず医学部に入学して勘当され、叔父のフレッド以外とは絶縁状態。パムが子供を産めなくなってから、愛してくれる親がいなくてかつ悲しそうな雰囲気ではない養子を探していた。
  • パメラ・クレーマー(Part.17 - )
    女性、ジャックの妻。愛称はパム。1979年晩秋において33歳。養子として4人を迎えた当初は戸惑うことも多かったが、愛情深く4人を受け止める。
    ロナルドの元妻レティシアの友人で、ロナルドの紹介でジャックと出会い結婚。妊娠中に、バス事故のトリアージで手術を受けられずに子供が亡くなった事を逆恨みしたジャックの友人にはしごから落とされ流産、子供を産めなくなった。
  • ロナルド・グレンマイヤー(Part.17 - )
    男性、医師 ジャックより3歳年下。少年期からのジャックの友人かつ同僚、「オブザーバー」として頻繁にクレーマー家に来て4人と関わる。アンジーに懐かれた。
    3人の姉を持つ末っ子で完全主義者。2学年飛び級した年に、誘拐されたショックでジャックが1年留年していて一時期同級となった。二人の少年期から青年期を描いた作者の別の作品『ロング アゴー』の主人公。別れた妻・レティシアの間に一人娘シベールがいる。
  • サリー(Part.18 - )
    クレーマー家に仕える家政婦。厳しくも愛情深く4人に接する。

グレアムの生家ダルトン家と関係者

  • エイダ・ムア(Part.5、9、10、11、12、14)
    グレアムの従姉。幼馴染み。自殺した伯母の娘。Part5で自分の母親(グレアムの伯母)が自殺したのは、グレアムのせいだと責めてグレアムに家に戻る事を強要するが、4人の絆を知って、グレアムの右目の失明は、自分がグレアムの父に悪く告げ口をしたせいだと告白する。マックスに「ぼくねェ、おねえちゃんが好きだよ 今度あったらさぁ、みんな友達になれるよね」[9]と受け入れられて、以後4人の協力者として、陰ながら様々な援助を行う。
  • オフィーリア(Part5、11、12、13、16)
    女性。愛称は「フーちゃん」。エイダの友人。Part5でエイダに同行し、雪山事件の後は、アンジーとグレアムに隠れ家として別荘を提供する。暫くはサラブレッドのエルバージュも預かる。アンジーの想い人。アンジーが医者になる事を決めた時には、期待を1年分前貸しする。容姿・名前から、作者の知人であるくらもちふさこがモデルである事は公然の事実。[10]
  • グレアムの父(Part.5、9、14)
    姓はダルトン、有名ピアニスト。演奏旅行で不在が多い。我が強い意志の人。妻が友人と駆け落ち。息子のグレアムにはピアノの英才教育を強要する。グレアムが犬と遊んでいたと聞いて、杖で犬を殴り殺そうとし、グレアムの右目も傷つける。エイダの母親に、死んだら角膜をくれと言う。演奏旅行から帰り、グレアムが家出した事を知り、追って探し求めグレアムを杖で打擲する。その後腫瘍のため死去。亡くなる前にグレアムとの和解を試みるが叶わず、遺言でグレアムに自分の角膜を移植させる。
  • グレアムの母(Part.14、18)
    グレアムが5歳の時に、父の友人と駆け落ちして外国に在住。その時に妊娠していたジョージーという名の娘がいる。
  • グレアムの伯母(Part.5:すべて回想シーン)
    グレアム(サーザ)の母の兄の配偶者。グレアムの母がいなくなった後、遊び相手になってくれた。病弱で寝たきりになり、「サーザに眼をあげて」[9]と言い残して左手首を切り自殺した。
  • グレアムの伯父(Part.5、14、16、18)
    グレアムの母の兄。自殺した伯母の配偶者。グレアムを通して4人に生活費を密かに提供してきた。4人の養子話をまとめる。

アンジーの生家と関係者

  • イブ・ホーン(Part.3、9、16)
    女優。アンジー(本名はリフェール、愛称は「リフ」)を私生児として生んだ後、彼を姉の家に預けて、映画女優を目指し、2週間に1度アンジー「リフ」に会いに来た。その後主演女優のチャンスを掴み、アンジー「リフ」を捨て、映画『Take me with you』(これは『はみだしっ子』Part.19のタイトルでもある)の主役の座を得る。ケイトのせいでアンジーの行方を知った際は、また一緒に住みたいと言ったが、女優として成功した後、アンジーが養子手続きの書類にサインをもらいに行った際には、会う事を避けようとする。
  • アンジーの伯母(Part.3)
    イブ・ホーンの姉。妹の子アンジー(リフ)を預かる。イブ・ホーンがアンジーを捨てることを決意した時は、もう二度と会いに来ないでという。
  • ボビー(Part.3)
    アンジーのいとこ。アンジーとは仲が良かったが、小児まひの足のリハビリをしないアンジーに母親がもう会いに来ない事を言い家出のきっかけを作る。

サーニンの生家トーマス家

  • サーニンの母(Part.4:回想シーン)
    気弱で、二人の対立の間で精神を病み、サーニンを構わなかった。雪の中延々と雪かきをして冷たくなり死亡する。
  • サーニンの父(Part.4:回想シーン)
    性はトーマス。妻の祖父がサーニンにロシアの話を聞かせるのを嫌がり、妻がどっちつかずな態度を取ることを責めた。妻の死後、口を利けなくなったサーニンを疎んで妹の家の地下室に幽閉させた。
  • サーニンの曽祖父(Part.4:回想シーン)
    ロシア系の母方の曽祖父。サーニンにいつもロシアの話を聞かせていた。

マックスの生家レイナー家

  • マックスの父(Part.10:回想シーン)
    性はレイナー。マックスの母親に出て行かれ、後妻にも出て行かれる。酒乱気味でマックスに対していつも「邪魔もの」と言い、乱暴を振るっていた。

雪山事件の関係者

  • ジョイ(Part.10)
    男性。遭難バス同乗者。銀行強盗で警備員2人を射殺し、逃亡中に一般の観光客を装って4人と共に雪山行きバスに乗る。運転手を脅して道を変えさせ、バス遭難の原因を作る。遭難後、ラジオで正体がばれた事を知り、マックスの前で拳銃自殺。
    拳銃はマックスが取り上げ、ギィ射殺(5発目:最後の弾)→アンジー(自殺未遂)→シドニー→アンジーの順に渡り歩き、Part.19でアンジーがグレアムを脅すクライマックスで用いられる。
  • ギィ・サリバン(Part.10、Part.19で回想シーンに登場)
    男性。遭難バス同乗者。シャーリーのマネージャー。行方不明になったシャーリーが戻ってこないのは、お前たちのせいだ邪魔者とグレアムの首を絞めかけたところ、父親に邪魔者と首を絞められる夢と現実を混同したマックスが眠ったまま拳銃を発射、被弾して即死する。死体は「丁度中が空いていた」シドニーの墓に一時的に収められたあと、海に沈められた。死亡した妻の妹のフェル・ブラウンがいる。
  • シャーリー(Part.10)
    遭難バス同乗者。落ち目の歌手。マネージャーはギィ。ヘロイン中毒。グレアムに痛み止めと称してヘロインを渡す。吹雪の夜に自分の歌をけなされ行方不明になり、後に刺殺体で発見される。
  • アンジー(Part.10)
    遭難バス同乗者。4人と同年代くらいの女の子。他のメンバーと下山途中に雪雪崩に巻き込まれて死亡。はみだしっ子のアンジーと同名で混同されて、はみだしっ子のアンジーは雪山遭難者として記録に含まれなかった。
  • アルフィー(Part.2、10、Part.19で写真と手紙)
    遭難バス同乗者。Part2で4人とレディ・ローズのアパートで出会ったシドニーのヨット仲間。シドニーの依頼で4人を追って同じバスに乗った。マックスが拳銃を撃った場面には居合わせなかったが、救助された後は、シドニーと共に事件の後始末と隠蔽を行う。その後シドニーの血縁マーチン一族会社の労組運動を行う。終盤に組合長と共に事故死。
  • シドニー・マーチン(Part.9、10)
    財閥マーチン一族の嫡子だが、一族の脅迫で戸籍上死んだ事にされた。はみだしっ子4人との出会いをきっかけに、一族に対抗を始める。雪山事故を知り自身で救助に向かい、ギイの死体と一緒のアンジーを見つけ、死体の始末を引き受ける。しばらく精神が不安定なアンジーの世話もする。その後アルフィーをフロントに、一族の会社の労組運動を影から支援する。
  • ドクター・ヒューズ(Part.10、19)
    雪山の事件の後、精神を病んだグレアムの治療にあたった精神科医。Part.19でクークーが入院していた病院の院長として、クークーを探していたグレアムと再会する。グレアムは記憶がないがなつかしさを感じて、長時間話をする。

グレアムの家出事件の関係者

  • フェル・ブラウン(Part.19)
    ギィの義妹。姉の死後ギィと共に暮らし、ギィに可愛がられていたが、ギィが時々警察のお世話になる事に心を痛めていた。グレアムからギィを射殺したと告白され、報復を提案されたが、グレアムを殺すことでギィを責めてしまうことになると断り、グレアムに「自由になって」と言い別れる。
  • ウィン・ショークロス(Part.19)
    フェル・ブラウンの婚約者。ギイ名義で送金を続け、フェル・ブラウンに会いに来たグレアムを誘拐・監禁する。

マックスが過ごした孤児院の関係者

  • ジャネット(Part.11)
    孤児院で皆の世話をしている女性。ヒステリー気味で、孤児達との関係に悩む。
  • ヴァトゥ(Part.11)
    孤児院の子。少年。マックスと同じ年齢。母親は死亡し父親はアルコール中毒で入院。荒んでいくが、マックスが孤児院から出て行く手助けをする。
  • ミッジ(Part.11)
    孤児院の子。少女。マックスの1歳年上。「孤児院の子だから」と悪口を言われたくないので、品行方正成績優秀で通している。
  • ブラッド(Part.11)
    孤児院から学校通うようになったマックスの学友。少年。黒髪・黒目で親切なところがグレアムを連想させ、最初マックスは無意識に避けるが、昔のグレアムとの誓いを思い出して和解し、友達になる。グレアムが孤児院に来た時には、マックスが取られると思いグレアムを責める。

サーニンとエルバージェの事件の関係者

  • エル(Part.12、13、16、19)
    エルバージェ。サラブレッド。気性の荒い暴れ馬でサーニンが馬主になった。父馬は好調・不調の波が激しく、あだ名は「裏切者」だった。血統が良く強かったが、八百長に事件に巻き込まれ、バルビツール酸系弛緩剤入り角砂糖を食べさせられて1敗し最終戦はゴールをくぐらず6戦4勝。伝染性貧血の偽診断を受け薬殺処分に向かうところをサーニンら4人組が強奪した。その後サーニンらが復帰を頑張るも、物語終了まででは復帰は適っていない。
  • キャシー・シグナン(Part.10、12)
    少女。サーニンの1歳年下(6歳)雪山事件の後、放心状態で彷徨していたサーニンと出会い、自宅に誘う。
  • ミセス・シグナン(Part.12、19)
    キャシーの母。雪山事件の後サーニンを保護するが、傷を治さないサーニンを実家の父の牧場に預ける。バーガー医師の脅迫を受けてエルにバルビツール酸系弛緩剤入り角砂糖を食べさせる。Part.19では、エルとそっくりなラッド・ダンサーという馬とエルをすり替えて、エルをラッド・ダンサーとしてレースに出そうとする。
  • バーガー (Part.12)
    男性。キャシーの家の主治医(家庭医)。シグナン氏を脅迫し八百長を強制。グレアムらに知られた事に気づくと、証拠隠滅のため、エルが伝染性貧血と診断書を書き、薬殺処分させようとした。
  • チャンピオン(Part. 12、19)
    男性。本名はウィリー・ハイド。チャンピオンジョッキーとしてE記念(エルの最後のレース)に、本命「ラモーン」の騎手として出場、騎手にすり替わったサーニンにアドバイスをする。Part.19ではラッド・ダンサーすり替え事件を防ぐために競馬場を訪れたアンジーたちの手助けをした。

“クークー”の関係者

  • クークー(Part.15、Part.19で回想シーン)
    本名はマーシア・ベル自閉症状の症状を持つ少女。愛情不足説(冷蔵庫マザー説)に基づく病因の設定がされている。はみだしっ子4人が参加した教会のサマー・キャンプで、牧師が隔離していたが、サーニンに出会い、「クークー」というあだ名をつけられた。キャンプの後施設に入院し、通りがかった車から流れる「The Cuckoo」という曲を追いかけ、雨の降る中森の中に駆け出して衰弱し、肺炎で死亡した。
  • 牧師(Part.15, 19)
    男性。4人が参加したキャンプの主催者。マーシア(クークー)の保護者、サーニンが親しくなる事を嫌った。サーニンがクークーの死を知った事を知って、グレアムに会いに来るが、話がこじれてグレアムを殴ろうとして窓から落ちた。重体だったが助かる。
  • ギルバート(Part.15)
    4人が参加したキャンプに参加していた少年。4人に友好的で、キャンプ後も写真を送ったり、サーニンにマーシア(クークー)の死を伝える。

リッチー事件の関係者

  • リッチー・ダグラス(Part.18、19)
    少年。クレーマー家の地域の不良のボス。貧しい家庭に育ち、裕福な家庭の子供に敵愾心を抱いている。子犬を蹴飛ばしてマックスと殴り合いになり、マックスが地域の子供達のボスになるきっかけとなった。マックスに復讐するために、マックスの仲間たちを脅して離反させマックスを呼び出したが、グレアム、アンジー、サーニンがかけつけ仲間たちと乱闘になり、グレアムの腹部を刺す。裁判では、フランクファーター弁護士の絶妙な弁論で有利に見えたが、グレアムの姦計でグレアムを再度ナイフで襲い(未遂)、少年院に収監される。
  • フランクファーター(Part.19)
    男性。リッチーの弁護人。リッチーを無罪にするために、リッチーがグレアムを刺した事を「事故」と主張し、事実関係の確認ではなく陪審への心証を重視した論戦をはり、その論法が、グレアムの興味と嫌悪を招いた。グレアムの姦計で出張中にリッチーが再度グレアムを襲い、敗訴する。
  • ラルフ(Part.18-)
    少年。マックスの友人。マックスが飼いたかった子犬を譲られたが、リッチーに横取りされた。リッチーに脅される。グレアムのリッチー陥れ作戦に参加。
  • ゲイブ(Part.19)
    少年。マックスの友人。リッチーに脅されてマックスの仲間の名前と住所を教えてしまう。グレアムのリッチー陥れ作戦に参加。
  • ルディー(Part.19)
    少年。マックスの友人。成績優秀なクラス委員。リッチーに脅される。リッチーの裁判ではリッチーへの軽蔑を隠さなかった。グレアムのリッチー陥れ作戦に参加。

グレアムのバイト先トリスタンの関係者

  • マスター(Part. 19)
    クレーマー家に養子に入った後のグレアムが内緒ので深夜バイトでピアノを弾いていたバー「トリスタン」のマスター。男性。大学は法科で、裁判によって法律に興味をもったグレアムに法律書を貸し、しばしばグレアムやダナと「プロフェッサー・ウィルフョーの頭蓋骨」などの法律談義をした。
  • ダナ(Part.19)
    グレアムの内緒の夜間バイト先「トリスタン」の歌手。女性。グレアムを「あんまりバカだから可愛い」弟分とみなしている。フェル・ブラウンに会いに行ったグレアムを追い、彼を受け容れる。

その他

  • ローリー(Part.1、Part.16で回想シーン)
    Part.1で4人が下宿した喫茶店のマスターの妹。はみだしっ子4人を面倒見ていて4人も懐いていたが、4人に黙って警察に通報したため、4人の放浪生活が始まる事になった。
  • マスター(Part. 1)
    家出してきたばかりのグレアムを保護し、なし崩しにグレアムが誘った残り3人を保護し、はみだしっ子4人に最初の停泊地を提供した喫茶店の経営者。ローリーの兄。
  • レディ・ローズ(Part.2)
    酔った勢いではみだしっ子4人を自分のアパートに引き入れた、バーなどで歌を歌う水商売の女性。4人をややお節介気味に世話したが、4人がアパートの他の子供たちと乱闘を起こしたためアパートを出る羽目になる。
  • エヴァ(Part.4)
    はみだしっ子4人が泊まっていたロッジに来た心臓に病を抱えている少女。自分が身体的弱者であることを理由に我がまま放題な振る舞いをし、4人を振り回す。
  • ジョン・スミス(Part.6)
    公園で昼寝中、マックスに腹を踏まれて4人に出会う。男性。一週間前払いで4人に自分の部屋を提供し、家賃を元手に競馬で儲けると、儲けた金で4人をディスコに連れ出す。お金が無くなると、家賃の未納やもろもろを4人に押し付け女友達と女友達が盗んだ宝石と共に失踪。しかしすぐに捕まる。
  • マスター(Part. 7)
    映画館で隣り合い、雨宿りのため4人を自分の喫茶店に誘い、居座られた。男性。以前住んでいた国で兵士として従軍し、人を殺したことを4人に告解する。4人相手に「人を殺してまで生きることの正当性」を自問する。
  • ケイト(Part.8)
    家出娘を引っ掛けて、売春宿に売り渡して生業を立てている女性。アンジーを見かけてイブ・ホーン(アンジーの実母、女優)の子役に最適と見極め、サーニンを監禁して4人を足止めする。しかし売春宿に売り渡した娘に怨恨で刺され重傷になる。
  • ダニー(Part.13)
    水族館でバイトすることになった4人が下宿した家の次男。少年。飼い犬ロジャーの子犬が爆発事故で傷つき死んだことがきっかけで4人と出会う。
  • カール(Part.13)
    ダニーの兄。高校を退学して奇抜な服装でグレて歩いている。実は「父さんの自慢の種になるのが嫌い」で、外出した後に友達の家で着替え、昼間はまともな服装で本屋に通うなど「非行」を演出していた。その奇抜な服装で爆発事故を起こした容疑者と間違われたが、反論せず、グレアムの一芝居で告白をした。
  • ダニー・カールの父(Part.13)
    水族館に餌の魚を仕入れている。若い頃、一山当てようと飛び出したが失敗した過去があり、カールとダニーに自分の失敗を繰り返させないようにに口出しするが、かえってカールに反発された。

本編タイトル

物語は「Part.」で区分された本編Part.1 - Part.19と、番外編からなる。初期の本編の各パートは20 - 30ページの読みきり中編であるが、最後のPart.19は600ページ以上(単行本4巻、文庫版2巻)に渡る長編である。各Partの詳細は、はみだしっ子のエピソード一覧を参照

パート タイトル 単行本 愛蔵版 文庫本
Part1 われらはみだしっ子 はみだしっ子1 第1巻
Part2 動物園のオリの中
Part3 だから旗をふるの
Part4 雪だるまに雪はふる
Part5 階段のむこうには はみだしっ子2
Part6 レッツ・ダンス・オン!
Part7 夢をごらん
Part8 残骸踏む音 はみだしっ子3
Part9 そして門の鍵
Part10 山の上に吹く風は はみだしっ子4 第2巻
Part11 奴らが消えた夜 はみだしっ子5 ②~③
Part12 裏切者 はみだしっ子6 第3巻
Part13 窓のとおく はみだしっ子7
Part14 バイバイ行進曲
Part15 カッコーの鳴く森 はみだしっ子8
Part16 もうなにも…
Part17 クリスマスローズの咲く頃 はみだしっ子9 第4巻
Part18 ブルーカラー
Part19 つれて行って はみだしっ子10~13 第4巻~第5巻 ⑤~⑥

番外編

番外編の多くは4人+α の登場人物によるコミカルなショートストーリーだが、「サーニンのメモノート」や「PART18とPART19の間」のような本編を補完する短編も含まれている。

<文庫版収録順>

  • ボクの友達
  • 眠れぬ夜
  • ボクは友達
  • ボクと友達
  • ボクが友達
  • ボクも友達
  • A(ANGIE)
  • G(GRAHAM)
  • M(MAX)
  • S(SARNIN)
  • きのうみた夢どんな夢
  • 長い夜
  • アンジー・アンチー君アルバイト ア・ラ・カ・ル・ト
  • 愛しのオフィーリア
  • ついに出てこなかったSの顔
  • G・A・S・Mのお料理教室
  • ついに嫌われたMの大冒険
  • 線路の夜
  • 音楽教室
  • 拷問教室
  • サーニンのメモノート
  • 整り整とん教室
  • もっと焚木を!
  • PART18とPART19の間
  • ミスター・グレンマイヤーの休日
  • 楽屋裏(1980年発表)
  • 楽屋裏(1981年発表)
  • オクトパス・ガーデン

グレアムの分身グレアムペンギンの親玉グレの超短編物語。ペンギンの卵を盗んで育てていたが上手くいかず、アザラシに就職した。「ビートルズの「オクトパス・ガーデン」という曲しっている?」で始まり、「つまり・・・「はみだしっ子」とはこういうお話だったのですよ。」で終わる。

作品の特徴

文章表現

モノローグを多用した内面描写、人間関係への繊細な目配り[11]ネームが多く、終盤、1ページ、文章2段組みのページがある[12]。特筆される台詞等は『はみだしっ子語録』と題する一冊の本にまとめられた。この中で三原順は、論理的である理由について、「投稿時代から、作品が判りにくい、判りにくいと言われ続け、どうすれば判りやすくなるのか判らなかったので、何とか判りやすくなるよう説明しようとしたら、こうなってしまった。・・PART19でのグレアムのセリフに関しては故意です。一つには、グレアムが14歳という、かなり生意気盛りになっていることと、もう一つは、グレアムがそれを武装手段として選んでいるからです。」と語っている[13]

舞台設定

作品中に明記されておらず、作者自身も明確な設定を示すことを避けていたが「英語圏であることは間違いない」と語っていた[13]。裁判制度(陪審制度など)について英国法を基に描いた部分もあるが、借景である事をお断りしたいと語っていた[13]。「サーニンは英国人だ」という台詞も作中に登場する。年代も特に明記されることはなかったが、1981年に発表された番外編「楽屋裏」において1979年晩秋であることが明記されており、連載時期と同一の時間進行と考えられる。

構想・設定の変化

構想・設定の変化

『はみだしっ子語録』内の作者による『はみだしっ子メモリアル』(文庫版第6巻に再録)によれば高校1年生のときの11冊のノートに書かれた「小説もどき」が最初であり、次いで高校2年生のときにB4ノート3冊に書き直された。構想及び上述漫画形式原型のいくつかは『LOST AND FOUND 三原順秘蔵作品集』に収録されている。時間軸で並べると以下のようになる(収録順は逆)。

  • 小説『Day Tripper』
  • 小説『マックス』
  • 『もうひとつの時』(『カッコーの鳴く森』の原型、60ページ版)

具体的な相違点は、「『カッコーの鳴く森』の原型であった『もうひとつの時』と『カッコーの鳴く森』の主な相違点」を参照

連載へ向けての変化

読み切り予定だったPart1及び続編のPart2では、最後の1ページには、成長した5年後の彼らが描かれていたが単行本化の際にカットされた。この最終ページは「LOST AND FOUND 三原順秘蔵作品集」に収録されている。その後、連載作品として扱われるようになった。

作品の評価

朝日新聞1997年12月6日付の『マンガの前線』では、はみだしっ子を「彼らは理路整然と語り、大人たちと対等に渡り合い、あいまいな成熟を激しく拒否する。実に青い。それだけに切っ先の鋭い作品だ。(中略)四人の主人公は、確かに法外な心の傷を抱えていて、大人を見る目も研ぎ澄まされているのだが、まるで哀れっぽさがない。だから、メロドラマ風な感傷を期待してもムダである。大人にすがろうとするのではなく、あくまで対等の独立した場を維持しようとする一種の「切断力」が、読者を魅了しているようだ。」[14]と評した。

荷宮和子は、「親に捨てられた四人の子供を主人公にした少女マンガがなぜあんなにも受けたのか、アダルトチルドレンという概念を知った今だからこそよくわかる。『アダルト・チルドレンと家族』(斎藤学学陽書房)中の229頁「親だって大変だったから、とだけは一切言わないことがアダルトチルドレンの治療のためには大事」という旨の一文は、「はみだしっ子」を貫くスタンスをそっくりそのまま言い表していると言えるだろう。」[6]と評する。

藤本由香里は、「一見、ごまかしの多い大人の世界を一方的に糾弾しているように見えながら、『はみだしっ子』という物語は、じつは大人を完全に切り捨ててはおらず、逆に”大向こうの連中”がコーラスで、「これが道徳です!これが正常です!」と連呼するような世界と、いかに折り合いをつけて、自分の居場所を打ち立てるのか、というところに焦点をあてている。たとえそれが相当の困難を伴うにしろ、私達はこの世界で生きていくしかない。自分の困難を他人のせいには決してしない・という決然として姿勢がそこにはあった。」と評する。[15]

他の漫画家等への影響

漫画家田村由美は、「バイブル」と呼ぶ[16]

作家の鷺沢萠は、異常なほど魅力的な作品と語る[17]

BSマンガ夜話

1997年9月24日、シリーズ第4弾第3夜のテーマとして取り上げられた。出演者は司会:大月隆寛川村ティナ、レギュラー出演者:いしかわじゅん岡田斗司夫村上知彦、ゲスト出演者は鷺沢萠清水ミチコ。冒頭のマンガ紹介が物語前半(Part.9まで)しか取り上げず、アンジーの足の病気を母親に棄てられた心因性のものと誤るなどの問題があった。

番組中では、他に次の作品も触れられた。三原順の作品では、ルーとソロモンが、『はみだしっ子』に対する自己批評になっているのではないか、ビリーの森ジョディの樹が、『はみだしっ子』の続編ではないのかと語られた。マンガ表現技術では、ビー・バップ・ハイスクールが、コマ割構成力がなく、「顔・セリフ・顔・セリフ」の連続になっているところが似ている、攻殻機動隊が、ネームの多さ、複数回読まないと全体を把握できないところが似ていると指摘をされた。また同時代の作品として、キャンディ・キャンディガラスの仮面が挙げられた。

出版

以下の書籍において、今日の社会的情勢に鑑み、一部の言葉が初出と異なっている箇所(アンジーに関する台詞が「びっこ」であったものが、「松葉杖」に置き換えられているなど)があるものがある。

単行本

いずれも白泉社の花とゆめコミックスから刊行された。

愛蔵版

白泉社より発行されたはみだしっ子全集。単行本では第1巻に作者の他作品が収録されたり、『ロング アゴー』に番外編が収録されていたが、愛蔵版には『はみだしっ子』シリーズのみ収録。

文庫版

白泉社より発行された文庫コミックス。

文庫版付録

文庫版には関連書籍である『はみだしっ子全コレクション』や『はみだしっ子語録』に掲載されたインタビューや作者の知人らによる解説が収録されている。

  • 第一巻付録 川原泉解説 私は陰気なグレアム君のファン
  • 第二巻付録 鷺沢萠解説 「異常なほど魅力的」な作品
  • 第三巻付録 特別対談 三原順V.Sくらもちふさこ くらもちふさこによる追記
  • 第四巻付録 猪飼幹太解説 「三原順」という奇跡
  • 第五巻付録 市川ジュン解説 最初の光を見てた
  • 第六巻付録 著者インタビュー 三原順へ100のQ&A はみだしっ子メモリアル

関連書籍

  • 『はみだしっ子語録』白泉社、1981年6月発行
  • 『はみだしっ子全コレクション』白泉社、1982年5月発行、ISBN 4-592-73011-9(2001年、復刊ドットコムの交渉により復刊された)

イメージアルバム

谷山浩子のプロデュースでイメージアルバムが発売されている。

舞台化

劇団Studio Life公演

劇団スタジオライフによって2017年から2020年までの間に3回、舞台演劇として上演された。脚本演出はいずれも倉田淳が担当した。公演はいずれもDVDソフト化されている。

2017年

「はみだしっ子」

日程・会場:2017年10月20日 - 11月5日、東京芸術劇場 シアターウエスト[18]
脚本・演出:倉田淳
配役
  • グレアム:岩﨑大、仲原裕之、久保優二
  • アンジー:山本芳樹松本慎也、宇佐見輝
  • サーニン:緒方和也、千葉健玖、澤井俊輝
  • マックス:田中俊裕、伊藤清之(Fresh)、若林健吾
  • レディ・ローズ:曽世海司
  • 紳士1:藤原啓児
  • カップル男A:船戸慎士
  • カップル女A:久保優二、岩﨑大
  • 主婦1:仲原裕之、久保優二
  • 主婦2:藤原啓児
  • 男子1:澤井俊輝、千葉健玖
  • 男子2:千葉健玖、緒方和也
  • 男子3:鈴木宏明(Fresh)
  • 放浪の男:船戸慎士
  • 女子店員:仲原裕之、宇佐見輝
  • 船乗り1:前木健太郎(Fresh)
  • 船乗り2:千葉健玖、緒方和也
  • カップル男B:澤井俊輝、山本芳樹
  • カップル女B:伊藤清之(Fresh)、田中俊裕
  • イブ・ホーン:久保優二、岩﨑大
  • ボビー:牛島祥太
  • イブの姉:仲原裕之、岩﨑大之
  • ダイアナ:吉成奨人
  • おじいちゃま:藤原啓児
  • 監督:船戸慎士
  • 給仕:澤井俊輝、山本芳樹
  • パーティーの客:曽世海司
  • エイダ:松本慎也、宇佐見輝
  • オフィーリア:若林健吾、田中俊裕
  • グレアムの伯母:曽世海司
  • グレアムの父:船戸慎士
  • 神父:藤原啓児

2018年

「はみだしっ子 〜in their journey through life〜」

前作の続編となるエピソードを展開する[19]
日程・会場:2018年10月6日 - 21日、シアターサンモール(東京公演)[19]
日程・会場:2018年11月2日 - 4日、ABCホール(大阪公演)[19]
脚本・演出:倉田淳
配役
  • グレアム:岩﨑大、仲原裕之、久保優二
  • アンジー:山本芳樹松本慎也、宇佐見輝
  • サーニン:緒方和也、千葉健玖、澤井俊輝
  • マックス:田中俊裕、伊藤清之、若林健吾
  • ケイト:宇佐見輝、緒方和也
  • メイ:吉成奨人
  • 家出少女:伊藤清之、若林健吾、田中俊裕
  • サングラスの男:前木健太郎、鈴木宏明
  • マイラ:藤原啓児
  • シドニー・マーチン:久保優二、岩﨑大
  • イヴ・ホーン:仲原裕之、久保優二
  • エイダ:松本慎也、宇佐見輝
  • グレアムの父:船戸慎士
  • スパイのメイド:千葉健玖、澤井俊輝
  • 市役所職員:牛島祥太
  • 薬屋店主:鈴木宏明、山本芳樹

2020年

「はみだしっ子 〜White Labyrinths〜」

「山の上に吹く風は」のエピソードを展開する[20]
日程・会場:2020年1月8日 - 19日、シアターサンモール[20]
脚本・演出:倉田淳
配役
  • グレアム:仲原裕之、関戸博一
  • アンジー:松本慎也、宇佐見輝
  • サーニン:千葉健玖、澤井俊輝
  • マックス:伊藤清之、八島諒BACSエンターテイメント
  • シドニー:田中彪(T-gene)
  • アルフィー:船戸慎士
  • シャーリー:石飛幸治
  • ギィ・サリバン:曽世海司
  • ジョイ:澤井俊輝 松本慎也
  • 少女のアンジー:八島諒(BACSエンターテイメント)、伊藤清之
  • 若い男:吉成奨人
  • 若い女:鈴木宏明
  • 眼鏡の紳士:富岡良太
  • バスの運転手:宇佐見輝、千葉健玖
  • 救助隊の男:石飛幸治
  • 救助隊の女:曽世海司
  • 救助隊員:富岡良太
  • 看護婦:八島諒(BACSエンターテイメント)、伊藤清之
  • 医師:宇佐見輝、仲原裕之
  • 学生1:澤井俊輝、千葉健玖
  • 学生2:鈴木宏明
  • キャシー:吉成奨人
  • キャシーの母:石飛幸治
  • 警部:曽世海司
  • 刑事:鈴木宏明
  • 少女のアンジーの母:石飛幸治
  • エイダ:宇佐見輝 松本慎也

他、役名なしが数名

脚注

注釈

  1. ^ 花とゆめコミックス版の単行本カバージャケットの表記は、第1巻が『われらはみだしっ子 : 三原順傑作選』、第2巻が『はみだしっ子2 夢をごらん : 三原順傑作選』となっている。第3巻以降は「三原順傑作集」の文字が消える。

出典

  1. ^ a b c 『総特集 三原順』三原順は、いつ「少女マンガ界のはみだしっ子」になったのか75,76頁 、河出書房新社 2015年4月 ISBN 978-4-309-27579-6
  2. ^ a b 小長井信昌『総特集 三原順』小長井信昌 64頁 河出書房新社 2015年4月 ISBN 978-4-309-27579-6
  3. ^ 三原順『はみだしっ子語録: さまよう青春のみちしるべ』あとがき229頁 白泉社 1981年6月 ISBN 978-0276770005
  4. ^ 小長井信昌『わたしの少女マンガ史: 別マから花ゆめ、LaLaへ』 244頁 西田書店 2011年8月 ISBN 978-4888665445
  5. ^ 三原順『はみだしっ子語録』著者メモリアル 220頁 白泉社 1981年6月 ISBN 978-0276770005
  6. ^ a b 荷宮和子『アダルトチルドレンと少女漫画』20頁 廣済堂出版 1997年6月 ISBN 978-4331505885
  7. ^ 白泉社文庫 三原順特設ページ 三原順紹介より”. 白泉社. 2025年6月26日閲覧。
  8. ^ 小長井信昌『わたしの少女マンガ史: 別マから花ゆめ、LaLaへ』152頁 西田書店 2011年8月 ISBN 978-4888665445
  9. ^ a b c 「はみだしっ子 Part 5 階段の向こうには」
  10. ^ 『総特集 三原順 : 少女マンガ界のはみだしっ子』河出書房新社2015年4月出版
  11. ^ 川原和子『総特集 三原順』「はみだしっ子」は聡明な友人 34頁 河出書房新社 2015年4月 ISBN 978-4-309-27579-6
  12. ^ はみだしっ子 Part19 つれて行って
  13. ^ a b c 三原順『はみだしっ子語録』著者メモリアル 223頁 白泉社 1981年6月 ISBN 978-0276770005
  14. ^ 朝日新聞』1977年12月6日 「マンガの前線 ― 三原順さん 」
  15. ^ 藤本由香里『総特集 三原順』三原順の倫理 124頁 河出書房新社 2015年4月 ISBN 978-4-309-27579-6
  16. ^ 月刊フラワーズインタビュー田村由美先生 Q10”. 小学館. 2025年7月31日閲覧。
  17. ^ 鷺沢萠『文庫本 はみだしっ子2』解説 416頁 白泉社 1996年3月 ISBN 978-4592882121
  18. ^ 三原順「はみだしっ子」スタジオライフが新たな命吹き込む - ステージナタリー、2017年10月20日。
  19. ^ a b c スタジオライフ「はみだしっ子」続編、仲原裕之ら出演のTBCチームからスタート - ステージナタリー、2018年10月7日。
  20. ^ a b スタジオライフ「はみだしっ子」第3弾が開幕、倉田淳「見守ってやって」 - ステージナタリー、2020年1月11日。

関連文献

資料編として約30点の「はみだしっ子」単行本未収録ページを掲載
「はみだしっ子」最初の構想・設定・変化の過程及びエピソード他、小説マックス等を掲載
アダルトチルドレン」にとって、その筆頭となるべき作品」として、「はみだしっ子」を紹介
「第5章 家族をめぐる物語」の「「はみだしっ子」が語るもの」セクションで、「家を出たい」子どもたちのバイブルとして「はみだしっ子」を論じる

外部リンク





固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」からはみだしっ子を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からはみだしっ子を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からはみだしっ子 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「はみだしっ子」の関連用語

はみだしっ子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



はみだしっ子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのはみだしっ子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS