Part.10 山の上に吹く風は
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:15 UTC 版)
「はみだしっ子」の記事における「Part.10 山の上に吹く風は」の解説
登場人物については雪山事件に関わった者も参照。 雪山に上るバスを待ちながら4人はジョイと出会う。吹雪のため引き返そうとするバスの運転手を拳銃で脅し、ジョイはバスを通常のコースとは違うコースに進めさせる。バスが崖から墜落すると、乗客たちは互いの名前も知らぬまま、そしてここがどこかも分からぬまま協力して雪濠を作り始めた。これまで“つらいこと”に対して自分たちなりの克服方法を身に付けてきた彼らの態度に、ギィが苛立ち、その彼の行動に苛立ったシャーリーが麻薬に手を出す。ラジオを聴いて進退窮まったと悟ったジョイは静かに避難場所の雪濠から離れる。行き場を失ったジョイはアンジー・サーニン・マックスの前で拳銃自殺する一方、プライドを傷つけられたシャーリーが吹雪の夜に消えた。危機感を皆が抱く中、体力自慢のサーニンがスキーで助けを呼びに行く。すると、怪我をしているグレアムら「不用で邪魔な者たち」とその仲間であるアルフィーたちを置いて、元気な者たちは下山を始めた。シャーリーの帰りを待つために彼らと残ったギィが、逆恨みして錯乱状態になりグレアムを襲う。アンジーと共に抵抗するが力では敵わない、その時、首を絞められた夢を見ていたマックスが夢うつつのままにジョイの拳銃でギィを射殺する。アンジーはギィの死体と共に下山し、助けを呼ぶために風下の林に放火。火を見た救助隊はグレアム・マックス・アルフィーを見つけ、火を見たシドニーはギィの死体の横で自殺し損ねたアンジーを見つけた。 救助隊を呼びに行ったサーニンは苛立っていた救助本部員に自分が無力で役に立てなかったことを思い知らされて心を閉じ、救助本部から行方不明になってしまう。マックスを守れなかったことの自責の念とシャーリーにもらっていた麻薬のためグレアムの精神のバランスが崩れる。マックスはグレアムに会えないのは自分が悪い子で嫌われたからと思い込んでしまい、やっと面会できたグレアムが無反応なのをみて拒絶されたと感じ、失踪してしまう。状況に巻き込まれながらもシドニー・アルフィーの手を借りて自分で何とかしようとするが、歯車が思うように巡らないアンジーはグレアムをエイダに任すことにし、シドニーからジョイの拳銃を受け取った。
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