隠居から現在とは? わかりやすく解説

隠居から現在

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 22:12 UTC 版)

高杉弾」の記事における「隠居から現在」の解説

1998年5月25日日芸時代からの盟友で『Jam』『HEAVEN』のブレーン役だった隅田川乱一美沢真之助)が他界この年青林堂から分裂した青林工藝舎新たに漫画雑誌アックス』を創刊、同誌の手塚能理子編集長からの依頼創刊号よりコラム日常神々」を連載し1999年末まで続く。この連載最後に自販機本時代から数えて20年途切れ目なく続けてきた何らかの定期刊行雑誌への連載仕事ゼロとなる。 2000年雑誌『創的戯言雑誌』のインタビュー応じ1年半分近く海外で過ごす隠居生活送っていることや、日本友人とさえ音信不通日々続いていることを明かす。また高杉は同誌のインタビュー内で〈メディア〉について以下の持論展開している。 さて、20年前にメディアなりたい』という本を出してしまっているぼくにとって、すでに〈メディア〉になどあまり興味がなく、ひたすら気になるのは〈メディアマン〉の消息だけです。ぼくは20年前からプロ編集者であったことなどなかったし、むしろ、編集者変装した変質者でした。『Jam』も『HEAVEN』も、過去自分戯れ作っていた物で、変質者一時的な退屈しのぎ好き勝手な紙の切り張りをしていた。要するに、ゴミカットアップしたスクラップブックですね。それに程々お金払いそれなりに楽しんでくれた人たちがいた、というだけのことでしょう。 外から日本を見ると、日本という国は完全に気が狂っていて、もはやどこの国からも相手にされていない終わってしまった国」のように感じます世界興味持っているのは、日本ではなく日本円です。しかし世界は常に激動している。日本人田舎臭いマインド・レベルは、もうどこの国に行って通用しないでしょう人間クズ自覚しているぼくとしても、もう日本という国にはあまり興味持てなくなってます。興味のあるメディアといえば、「人間の脳味噌またはマインド」としか答えようがありません。 そして、「媒体」などにかかわらず人間生きているだけで〈メディア〉です。アナログからデジタル移行し、「発行」が「発信」に変わったからといって、それがいったい何だというのか。完全に文字化けした日本語を「世界発信」して、いったい何の味があるのか。 日本雑誌界にニューウェイブはもう永遠にこないでしょうし、逆にコンドームのように使い捨てられる雑誌ほど売れでしょう。ぼくには、もうどうでもいいことです。ただ、日本80年代でもっとも重要なのは、日本企業社会主義国になったということだでしょう。 ぼくはもう雑誌にもインターネットにも何の期待感抱いていません。そんなものはもう古い。過剰に管理されるメディアなんて、もううんざりだ。数年前に「脳内リゾート開発」という概念提供しましたが、できることならもっと多く人々に、人間がもともと持っている優秀なアナログ機関である脳味噌の、未開部分注目していただきたい気楽に柔軟にね。 それから、〈メディアマン〉というのは特定の個人を指す名ではなく、「高杉弾という個人内臓されるメディアとしての脳味噌」を経由して表現されるすべての事象因んで公案された〈概念〉であると理解していただきたい。 — 高杉弾インタビュー「ぼくはプロ編集者であったことなどなかったし、むしろ編集者変装した変質者でした」 2003年からコアマガジン社のマリファナ季刊情報誌BURST HIGH』(当局より相当な圧力があり現在廃刊)にコラムOUT OF HIGH TIMES」を連載する。これが高杉弾最後雑誌連載となった連載記事高杉弾公式サイト無料公開されており誰でも閲覧可能となっている)。 2017年雑誌スペクテイター』が39号で「パンクマガジン『Jam』の神話」と題して200頁にわたる『Jam』の特集を組む。高杉は同誌の赤田祐一によるインタビューで「『Jam』も『HEAVEN』も一冊も持ってないし、いらないものだよ。だけど真之助(隅田川乱一)の本と『臨済録』は大事なものだよね。ちゃんと持ってるから。仕事のいつでも開ける場所に」と語る。また赤田によれば現在の高杉弾都心マンション引きこもり生活を送っており、病院居酒屋散歩以外は持病糖尿病もあり殆ど外出せず世間交流持たない隠遁生活送っているという。 現在は青林工藝舎漫画雑誌アックス』に不定期寄稿する以外は、超逸脱オンラインマガジン《JWEbB》のみで活動しており、くも膜下嚢胞糖尿病結核手足痺れ関節炎睡眠障害勃起不全難聴認知障害健忘症心配性失語症、貧乏症、便秘、痔、歯槽膿漏ニコチン中毒五十肩老眼ノイローゼ対人恐怖症など多く病を得隠居療養中

※この「隠居から現在」の解説は、「高杉弾」の解説の一部です。
「隠居から現在」を含む「高杉弾」の記事については、「高杉弾」の概要を参照ください。

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