野外の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 09:33 UTC 版)
遭難信号を使用する。10秒に1回の割合で呼子笛を鳴らし(または何らかの大音響を立てる)、6連続後は1分休み これを繰り返す。 夜間は同様のリズムで発光信号を発する。 携帯・スマホで警察(110番)に助けを求める。警察への連絡を優先し、家族や職場への連絡などで無駄にバッテリーを消費しない。 救助要請後は動かず、携帯がつながる場所にいる。 シェルターを確保する。風雨、日光、熱、寒さ、危険な動物から身を守るための場所を確保した方が良い。木の間にロープを張り、それに布をかけたり、葉が付いた枝を立てかけるだけでもマシになる。火山地帯や水の通り道でなければ、穴を掘り、上に枝をかぶせるのも有効な方法である。 食料と水の確保基本、救助が来るまで、菓子で飢えをしのいだ方が良い(ただし、塩辛いスナック菓子は喉が乾くので止めたほうがよい)。 きのこの9割は食用ではない上、カロリーも無いので食べない方が良い。 よくわからない野草、虫、果実、肉は食べない。 寒冷地でアルコールは摂取しない。温かく感じるのは、脳や心臓周囲の深部体温を血液が体表に出すためで、手足などの末端まで温かくなって放熱面積が拡張され全体的に体温が低下する。これによって、深部体温が35℃以下に低下した状態である低体温症になり、最悪凍死する。 「サバイバル」も参照
※この「野外の場合」の解説は、「遭難」の解説の一部です。
「野外の場合」を含む「遭難」の記事については、「遭難」の概要を参照ください。
野外の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 15:08 UTC 版)
野外の場合、雑種個体が見つかることはごく少ないのが普通である。生物の種は近縁なものがごく近いところに生息することは珍しくないが、それらの間で生殖的隔離が成立していない場合は二種に分かれず、融合するはずである。 しかし実際には、雑種が見られる場合もある。例えばセグロカモメのような輪状種の地域個体群やダーウィンフィンチ類が雑種を形成していることで有名である。そしてこれらは種とすべきか、別種とすべきかの議論を引き起こしている。 ニホンイシガメとクサガメの雑種が発見されることがあり、「イシクサガメ」または「ウンキュウ」とよばれている。この雑種は繁殖能力を持っており、ペットショップにはブリーディング個体も出回っている。かつてはイシガメ科イシガメ属とイシガメ科クサガメ属の属間雑種と言われたが、遺伝子解析をふまえた新しい分類ではニホンイシガメもクサガメもイシガメ属に分類されている。またイシガメ科ハコガメ属のセマルハコガメとイシガメ科ヤマガメ属のリュウキュウヤマガメの雑種も発見されている。 カモ科の鳥では比較的多くの雑種が記録されており、例えば、マガモとカルガモ、マガモとオナガガモ、ヒドリガモとアメリカヒドリ、マガモとトモエガモなどの雑種と思われるものの記録がある。これはカモ科の鳥は鳥類では、ファルスと呼ばれる陰茎に似た機能を持つ器官があるためであると考えられる。 しかし、不稔性の雑種が生まれている例はそれ以上に多い。植物では雑種の可能性が考えられた場合は種子の様子を観察し、不完全なものが多い場合は雑種であるという判断をすることがある。むしろ不稔の雑種の存在は、生殖的隔離が確立している証拠とも言える。雑種が発生する種間はある程度限られているから、それによって生じる雑種にも学名が与えられ、種小名の頭に×を付けて示す。 なお、これらは自然な分布の下でのことであり、例えば人為的に移植が行われた場合、帰化種の場合にはたやすく雑種が生じる場合もある。たとえばタイワンザルが日本に持ち込まれ、ニホンザルとの間に雑種を形成しており、さらにその雑種との交配も確認されている。それらの雑種はほぼ両者の中間的な形質を持っている。このことから、両者を別種としていることに対する疑問を呈する向きもあるが、別種と見なす判断は、元来は地理的に隔離されており、生殖隔離が完全に近く、その上で形態的な差異があることに基づいている。人為的な移植がなければ別種との判断が揺らぐことはなかったと推測される。 イエネコとヤマネコは極めて近い種であるために交雑が発生し得る。これらでは野猫の問題が良く知られており、野生動物・在来種としてのヤマネコを保護する観点から、人為的に持ち込まれたイエネコ(ノネコ)を捕獲・駆除しなければならないという状態にあり、捕獲後の扱いに関して、これに反対意見を述べる者もあって社会問題にもなっている。このように、在来種の遺伝子プールが、外部から流入した外来種との交雑によって変異することを遺伝子汚染という。 日本では養蚕業で長年カイコが飼育されてきたこと・野生種のクワコが存在していることから、伝承として『青白』というカイコの品種がクワコと交雑したと考えられているが、現在では実際にクワコからカイコへの遺伝子移入が起こったかどうかは確認されていない。逆に、『外来種』であるカイコの遺伝子がクワコに流入したかについては、長年カイコが養蚕業で飼育されているにもかかわらず、交雑個体が野外で確認されていないこと等により起こっていないと考えられている。ただし、クワコ由来の遺伝子が交配により導入されたカイコの品種や形質(クワコツマグロ)が存在する。
※この「野外の場合」の解説は、「雑種」の解説の一部です。
「野外の場合」を含む「雑種」の記事については、「雑種」の概要を参照ください。
- 野外の場合のページへのリンク