水の確保
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/04 03:06 UTC 版)
大きな河川がある場合は、一般的な灌漑設備による水の導入や、ポンプで水を汲み上げることが考えられる。海の近くでは海水淡水化による水の供給が可能である。ただしポンプの設置や海水淡水化のコストは高く、砂漠の多くの面積を占める開発途上国ではODAやNGOの援助がなければ導入は困難である。また持続的に利用可能な動力源・電源の確保が不可欠であり、そのために風力発電・太陽光発電を併設することもある。 なお最近は技術革新によって海水淡水化のコストは淡水1tあたり45セントと地中海をまたいだ河川水のタンカー運搬コストより安価になった。原子力海水淡水化によって更に淡水製造コストが下がることにより、河川に依存しない大規模な灌漑が可能になると見られている。原子力海水淡水化のコストは1tあたり35セント、内陸500kmパイプライン輸送費は1tあたり1ドル20セント前後と見られている。
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