野外オペラ公演とは? わかりやすく解説

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野外オペラ公演

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:24 UTC 版)

アイーダ」の記事における「野外オペラ公演」の解説

第1幕第2場神殿の場)、第2幕第2場凱旋の場)などスペクタクル要素にも富んでいる『アイーダ』は、野外オペラ公演において好んで取り上げられる曲目でもある。 『アイーダ』野外公演のもっとも初期のものとして記録に残るのは、1912年にエジプト・クフ王のピラミッドの麓で行われた公演である。これは炎天下での演奏であり、舞台土盛りし整地したもので、数百人に及ぶエキストラ用いられたという。 ヴェローナ市街に残る古代ローマ時代闘技場遺跡アレーナ・ディ・ヴェローナでは、1913年ヴェルディ生誕100周年記念して野外オペラ公演(アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭)が開始され、その第1回『アイーダ』であった今日でも『アイーダ』は最も人気の高い演目一つで、凱旋の場でゾウ登場させる、第3幕ナイル河畔の場)では舞台上の水路小舟浮かべて歌手をそこに載せる等、視覚的にも愉しみの多い舞台みられる1997年公演では、マリエットデザインしたカイロ初演時の衣装に、1913年アレーナ初演での舞台装置(ただし、ともに再製作したもの)を組み合わせた古典的な演出行った1919年には、当時絶大な人気誇ったテノール歌手エンリコ・カルーソーメキシコシティ訪問にあわせ、サッカー競技場で野外オペラ公演が行われ、サン=サーンスサムソンとデリラ』等と共に『アイーダ』上演された。この時カルーソー受け取ったギャラは、彼の生涯でも最高水準だったという。拡声装置等のない時代ことゆえ音楽はほとんど聴き取れなかったというが、聴衆(というより観客)は「カルーソー見た」ことに満足して帰途着いたアメリカで『アイーダ』はしばし野外オペラ演目として採り上げられた。その最も初期のものは、ブルックリン・ドジャース本拠地であったニューヨーク・ブルックリンのエベッツ・フィールド1925年行われた公演である。 日本では1950年代国立代々木競技場甲子園球場大阪スタヂアム野外公演が行われている。その後東京ドーム落成記念として1989年同場所で公演が行われた(後援日本テレビ)。同年代々木体育館でもアレーナ・ディ・ヴェローナ引越し公演が行われ、テレビ中継行われた後援フジテレビナレーション益田由美)。 アレーナ・ディ・ヴェローナ同じく古代ローマ時代遺跡であるローマ市カラカラ大浴場でも1937年から野外オペラ公演が行われ、そこで『アイーダ』中心演目一つである。同浴場崩落の危険のため、1993年から公演中断していたが、2003年復活している。 近年『アイーダ』野外公演観客動員記録考えられているのは、2001年9月21日パリ郊外スタッド・ド・フランス競技場での約7万人という。

※この「野外オペラ公演」の解説は、「アイーダ」の解説の一部です。
「野外オペラ公演」を含む「アイーダ」の記事については、「アイーダ」の概要を参照ください。

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