鄴編【46巻 - 60巻】
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鄴攻略戦 - 出征(46巻 - 48巻) 始皇十一年、鄴攻略の策が完成、総大将を王翦に、楊端和・桓騎を各軍の大将にした20万超の連合軍が出陣した。さらにオルド率いる燕軍が趙へ侵攻し青歌城主・司馬尚と激突、別動隊が燕の城を落としたことで燕軍は撤退した。秦軍が趙国門・列尾へと進軍する中、李牧は秦の狙いが鄴だと気づき邯鄲へと急ぐ。 飛信隊と山の民により列尾を半日で陥落させたが、列尾が意図的に弱くしてあることに気付いた王翦は戦略の破綻を悟り、鄴を密かに見に行く。そして列尾を放棄し全軍で攻め込み、鄴を兵糧責めにするという策を練り上げる。列尾を越えた連合軍は橑陽軍に対し楊端和軍をぶつけ、また付近の城を落とし難民を鄴へ入れ桓騎軍が鄴を包囲した。そして王翦軍は李牧率いる閼与軍と朱海平原で激突した。 朱海平原の戦い - 開戦(48巻 - 52巻) 一日目、蒙恬が趙右軍・紀彗軍を翻弄しそこへ麻鉱軍が猛攻を掛ける。だが李牧自ら麻鉱を討ち麻鉱軍は崩壊寸前となるも、蒙恬はそこから麻鉱軍を立て直す。その夜蒙恬は臨時将軍に昇格し秦左軍の将となった。 二日目、秦右軍の玉鳳隊は元藺相如十傑・趙峩龍、岳嬰の挟撃を受けるも、王賁は李牧副官・馬南慈軍に突撃し、亜光軍と挟撃を掛け大打撃を与えた。三日目、秦右軍へ合流した飛信隊は藺家十傑尭雲と対峙し、互角以上の戦いを繰り広げる。 李牧は鄴の兵糧が秦軍より多いと分かると長期戦を目論む。そして九日目、秦右軍は戦況の膠着を打破すべく飛信隊・玉鳳隊の両隊で岳嬰を挟撃するが、尭雲・馬南慈により亜光が意識不明の重体となる。亜光救出のため玉鳳隊が離脱するも、信は岳嬰を一刀両断にする。 橑陽攻防戦(49巻 - 53巻) 一方橑陽では当初は楊端和軍が圧倒していたが、一日目に李牧副官・舜水樹が到着すると趙軍は橑陽城まで撤退。それにより橑陽城城主・ロゾが率いる犬戎族が加勢し、膠着状態に陥る。だが二日目の夜、援軍に赴いた壁が預かる兵糧が焼かれてしまう。そして八日目の夜、楊端和は明日犬戎三兄弟を討つと宣言した。 そして九日目、壁の失態により兵糧が尽きかけていることを受け楊端和は総攻撃を決断。三軍主攻の総攻撃によりロゾの息子達を討つも、敵の反撃により軍は散り散りとなる。楊端和は執拗に狙われるが、それは自らを囮とする作戦であり、自身を囮にしている間に密かに橑陽城を落としにかかっており、最終的にはロゾを壁が討ち取った。そして残存の犬戎族を従属させた楊端和は、橑陽城を接収した。敗北した舜水樹ら趙軍は秦軍の退路を断つべく列尾へ撤退する。 朱海平原の戦い - 隊の「覚醒」(53巻 - 58巻) 亜光不在の秦右軍は本陣からの指示も無く兵糧も尽きかけ、絶望的な状況に陥る。そんな中十二日目、隊長からの渾身の檄により覚醒した飛信隊・玉鳳隊は、趙左軍を圧倒し大きく後退させ、王翦中央軍も前進する。だが十三日目には王賁が尭雲に重傷を負わされ、その夜秦右軍では残った信を大将に据えた。その頃、鄴では王翦軍の兵により兵糧の殆どを失う。十四日目、飛信隊の決死の突撃の末に信が趙峩龍を討ち取り、趙左軍に大きな打撃を与えた。一方その夜、蒙恬の陣営では突如三大天・龐煖の単独夜襲を受け蒙恬、蒙毅を育てた胡漸副官が討死にする。 十五日目、李牧は鄴での一報を受け攻勢に転じ、独自の戦術によって王翦軍に苦戦を強いるも、戦術の謎を解いた王翦により互角に戻される。その間秦右軍では王賁が尭雲を討ったことで趙左軍を突破し、そのまま李牧軍への挟撃を仕掛けるも、趙軍も傅抵・馬南慈が王翦軍に挟撃を仕掛け激しい攻防となる。だが王賁・蒙恬が王翦本陣に駆け付けたことで攻撃を受けきり、飛信隊が金毛を討ったことで李牧の目前にまで迫るが、そこへ龐煖が立ちはだかる。信は因縁の決着を果たすべく龐煖と一騎打ちを繰り広げ、死力を出し尽くしてついに龐煖を討ち取った。李牧は龐煖の死を見届けると、朱海平原から撤退し全軍で鄴へと向かった。 鄴攻略戦 - 李信将軍誕生(58巻 - 60巻) 鄴へ向かった李牧軍に対し王翦軍は精鋭部隊で追撃する。一方鄴では兵糧不足による暴動が発生していた。李牧軍は王翦軍に幾度も足止めされ、民の暴動により鄴は開門し、中へ突入した桓騎軍により陥落する。秦軍は鄴へ入城したものの兵糧問題は解決しておらず、秦からの兵糧の輸送も全て阻まれる。だが事前に兵糧が無くなる事を予想していた王翦の策によって、秦とは逆の斉から兵糧を買い入れ、斉から輸送してもらうことで問題は解決した。一方趙では、李牧が朱海平原敗戦の責により連行、邯鄲で投獄され、そんな中騰軍が列尾に向け出陣した。列尾を守備する趙将・扈輒は李牧が投獄、斬首になると知ると、李牧を救うべく全軍を邯鄲へ撤退させる。これにより秦は鄴を含む趙王都圏南側を獲得した。 咸陽に凱旋した信は政から将軍になる前に姓が必要だと聞かされ、漂が士官後「李」の姓を与えられたと知り、自身も「李信」に決めた。そして論功行賞では、蒙恬、王賁と共に将軍へと昇進した。一方邯鄲では、李牧の救出を目論む李牧の腹心らにより内乱状態になっていたが、悼襄王が毒殺される。その後太子・嘉は李牧が解放するが、悼襄王の遺言により次期趙王は嘉ではなく、末子・遷が指名される。李牧と嘉らは遷の派閥により、刺客や追手を差し向けられ、命を狙われるがなんとか邯鄲を脱出した。嘉と別れた李牧らは今後のことを見据えて、司馬尚がいる青歌城へ向かった。始皇十二年、秦では河南の城に隠遁する呂不韋の元に不穏な勢力が集結。これを受け政は呂不韋と対談、呂不韋はこの原因を自身を殺さない政にあるとし、その優しさは弱点にもなると進言した。だが状況は悪化し、咸陽は河南とその財を取り上げる命を出すも、呂不韋死去の報が入る。
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