運転再開への動きとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 運転再開への動きの意味・解説 

運転再開への動き(2011-2012年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:16 UTC 版)

東日本大震災による電力危機」の記事における「運転再開への動き(2011-2012年)」の解説

事実上運転再開権限持っているのは都道府県知事になる為、地元同意状況によっては運転再開困難になる実際佐賀県玄海原子力発電所では2011年6月住民向け説明番組でやらせが発覚し九州電力やらせメール事件)、問題こじれている。これらの事情により、電力不足の可能性被災地域以外にも拡大し余力があるのは原発依存度の低い中国電力原発のない沖縄電力のみの状態になる可能性があるということ6月段階報道された。 原子力安全・保安院原発事故後電力各社に緊急安全対策指示海江田万里経済産業大臣は、2011年6月18日各社安全対策適切に実施されているとして、原発のある自治体出向いて説得し再稼働させる意向示した。ところが、この「安全宣言」は菅総理大臣事前了解経ず出されたもので、菅総理は「再稼働にはストレステストが必要」と発言7月11日政府以下の通り欧州ストレステスト参考にした安全評価行なった後に再稼働させると発表した稼働中原発及び定期検査中の原はいずれも、「現行法令に基づき適法な運転および安全確認が行われている(福島第一原発事故後、原子力安全・保安院による緊急安全対策などの追加安全確認行われている)。 (再)稼働のための安全性の確認については理解を示す声もあるが、「現行法令」や原子力・安全保安院能力疑問を呈する声も多く国民住民に「十分な理解得られているとは言い難い状況にある」。 政府今後保安側の保安院だけではなく規制側の原子力安全委員会評価介入させた上でEU基準ストレステスト参考にした以下の安全評価実施する定期検査終了後再稼働準備入った原発に関して、「安全上重要な施設・機器等が設計上の想定超える事象対しどの程度の安全裕度有するかの評価」を行う - 一次評価 運転中含めた全ての原発に関して、「欧州諸国ストレステスト実施状況福島原子力発電所事故調査検証委員会検討状況踏まえ総合的な安全評価」を行う - 二次評価 ストレステスト論議なければ自治体同意により夏には再稼働するところ出てくる可能性があった。海江田大臣は緊急安全対策後に安全宣言行っており、再度ストレステストはその基準甘かったことを意味する受け止められ原子力行政対す不信感高まった再稼働ストレステスト後になる見通しとなり、電力足早解消観点から言えばそれが遅れることとなった一方でストレステスト基準が「再稼働ありき」となる懸念もあった。これに対しては、保安院および委員会による評価後、IAEAによる再評価を行うとの報道があったが、各国の事情考慮するとの見解があることからどのような基準適用されるかは不明7月22日以降、各電気事業者電力会社)による検査実施されており、その結果保安院報告され保安院はそれを委員会諮る流れとなる。 日本国内全ての原子力発電所停止する事で、すべて火力代替すれば燃料費コスト年間2兆円〜3兆円増え、仮にその負担電気料金にすべて転嫁すれば電気代は2割上昇するという試算がある。8月上旬政府決定では、「計画停電実施電力使用制限令発動電気料金への転嫁3つ極力回避する」という方針守った上でピーク電力不足への対策および「減原発依存」と「分散型エネルギーシステムへの移行」を軸にした中長期でのエネルギー戦略見直し推進していくとした。その後再生可能エネルギー買取法によって電気事業者に対して再生可能エネルギー買い取り義務付ける普及促進策(固定価格買い取り制度)が決定2012年7月1日から実施される2012年4月下旬から5月上旬には関西電力管内同年夏季需給見通しは14.9%の供給不足厳しいという想定需給検証委員会)が発表され政府西日本電力各社計画停電を行う場合区割り等の準備進め指示出した。 また平行して福井県大発電所3,4号機では関西電力によるストレステスト審査2012年2月13日原子力安全・保安院3月23日原子力安全委員会それぞれ通過しそれ以降地元住民自治体政府等による再開判断移行した4月13日には野田佳彦首相枝野幸男経済産業大臣細野豪志原発事故担当大臣藤村修官房長官の関係3閣僚による協議において、供給見通し厳し関西電力電力不足を回避するには再稼働が必要との結論を出すに至り関西電力電力危機回避のための再稼働焦点となり地元同意注目集まった地元同意経緯については大飯発電所の項目を参照)。西川一誠福井県知事首相に同意伝えたことを受けて政府6月16日午前に同発電所再稼働決定7月1日から大飯原発3号機が、7月18日から同原4号機再稼働した。

※この「運転再開への動き(2011-2012年)」の解説は、「東日本大震災による電力危機」の解説の一部です。
「運転再開への動き(2011-2012年)」を含む「東日本大震災による電力危機」の記事については、「東日本大震災による電力危機」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「運転再開への動き」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「運転再開への動き」の関連用語

運転再開への動きのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



運転再開への動きのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの東日本大震災による電力危機 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS