赤血球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:09 UTC 版)
詳細は「赤血球」を参照 中央がやや凹んだ直径約7.5µm、厚さ約1 - 2µmの円盤状で、ヘモグロビン量が体積の1/3に相当する。酸素の運搬を担い、細胞核やミトコンドリアを持たない。膜は弾性に優れて容易に変形できるため、毛細血管など細いところも通りやすい。 赤血球は成人男子で430万 - 570万/mm3、女子で380万 - 500万。全身細胞の1/3に相当する。全血液中容量中の赤血球容量の割合をヘマトクリットという。正常値は成人男性約45%、女性約40%であり、貧血時に下がり、脱水症状になると上がる。 ヘモグロビンは酸素と結びつくと鮮やかな紅色となり、分離すると暗い赤色になる。これがそれぞれ動脈血と静脈血の色を特徴づける。仮にヘモグロビンが血漿中に溶けた状態にあると、血液は粘度が非常に高く、流れにくくなる。また、ヘモグロビンそのものもすぐに分解され、酸素を運搬できなくなる。
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赤血球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:30 UTC 版)
赤血球は成熟に際し、酸素を運搬するという役割に特化するためにすべての細胞小器官を吐き出す。核もその例外ではなく、それゆえ in vivo でも3ヶ月程度の寿命しか持たず、老化した際は異物として異化される。骨髄での赤血球生成において、核は赤芽球から網赤血球への分化の過程で排出される。変異原の存在下では、未成熟な小核赤血球 (micornucleated erythrocyte) の血流への放出が誘導される。
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赤血球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 04:56 UTC 版)
O型の人はA,B,AB型の人に与えることができ、A型,B型はAB型に与えることができる。AB型はどこへも与えることができない。 赤血球適合表受血者の血液型許容されるドナーの赤血球型O− O− — — — — — — — O+ O− O+ — — — — — — A− O− — A− — — — — — A+ O− O+ A− A+ — — — — B− O− — — — B− — — — B+ O− O+ — — B− B+ — — AB− O− — A− — B− — AB− — AB+ O− O+ A− A+ B− B+ AB− AB+
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赤血球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 14:53 UTC 版)
「血液検査の参考基準値」の記事における「赤血球」の解説
項目 被験者のタイプ 下限値 上限値 単位 備考 ヘモグロビン (Hb) 男性 2.0 , 2.1 2.5 , 2.7 mmol/L 乳児で高く子供で低い。 130, 132, 135 162, 170, 175 g/L 女性 1.8 , 1.9 2.3 , 2.5 mmol/L 成人まで性差は無視できる。 120 150, 152, 160 g/L 血漿中ヘモグロビン 0.16 0.62 μmol/L 赤血球中と比べると通常僅かな量である。 1 4 mg/dL 糖化ヘモグロビン (HbA1c) < 50 歳 3.6 5.0 % of Hb > 50 歳 3.9 5.3 ハプトグロビン < 50 歳 0.35 1.9 g/L > 50 歳 0.47 2.1 ヘマトクリット値 (Hct) 男性 0.39, 0.4, 0.41, 0.45 0.50, 0.52,0.53 , 0.62 女性 0.35, 0.36,0.37 0.46, 0.48 子供 0.31 0.43 平均赤血球容積 (MCV) 男性 76, 82 100, 102 fL 容積は乳児で高く子供で低い。 女性 78 101 fL 赤血球粒度分布幅(Red blood cell distribution width (RDW)) 11.5 14.5 % 平均赤血球ヘモグロビン(Mean cell hemoglobin(MCH)) 0.39 0.54 fmol/cell 25, 27 32, 33, 35 pg/cell 平均赤血球ヘモグロビン濃度(Mean corpuscular hemoglobin concentration(MCHC)) 31, 32 35, 36 g/dL 4.8 , 5.0 5.4 , 5.6 mmol/L 赤血球 (RBC) 男性 4.2, 4.3 5.7, 5.9, 6.2, 6.9 x1012/L 女性 3.5, 3.8, 3.9 5.1, 5.5 x1012/L 乳児/子供 3.8 5.5 x1012/L 網状赤血球 26 130 x109/L 成人 0.5 1.5 % of RBC 新生児 1.1 4.5 % of RBC 乳児 0.5 3.1 % of RBC
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赤血球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 20:50 UTC 版)
尿沈渣の赤血球は、大きさ6 - 8μmで淡黄色、中央が凹んだ円盤状である。 健常人では男女とも4個/HPF以下である。尿沈渣で赤血球が5個/HPF以上を血尿と定義する。 尿沈渣検査では、赤血球の形態学的特徴から、糸球体型血尿と非糸球体型血尿に分類する。 糸球体型血尿(変形赤血球、dysmorphic RBC)非糸球体型血尿(均一赤血球、isomorphic RBC)コブ・ドーナッツ状、有棘状、出芽状、等、不均一で多彩な形態を示す。糸球体基底膜通過時の機械的損傷、尿細管を通る際の浸透圧変化による傷害や赤血球の膜蛋白の消失・分解、が原因と考えられている。また、老化した赤血球ほど脆弱性が増して変形しやすいが若い赤血球はストレスに耐えて変形しないとも考えられている。 腎糸球体の病変を示唆し、種々の円柱や蛋白尿を伴うことが多い。下部尿路の病変の合併を否定することはできない。 強い尿細管機能障害や大量の出血の場合、糸球体起源でも変形赤血球がみられないことがある。 赤血球の形態はほぼ均一である。 尿路の感染症、傷害、腫瘍でみられる。
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