糖尿病の評価を行う上での重要な指標で、赤血球の中にあるヘモグロビンA(HbA)にグルコース(血糖)が非酵素的に結合したものです。食事内容、運動量やストレスの影響を受けやすい血糖値や尿糖値に比較して、生理的因子による変動がなく、過去1~3ヵ月の平均的血糖値を反映し、糖尿病の血糖コントロール状態の有用な指標となります。およそ6%までを正常と判定します。また、 HbA1Cを7%未満に維持することが、糖尿病の合併症のリスク低減に関与するといわれています。
糖化ヘモグロビン
グリコヘモグロビン
(糖化ヘモグロビン から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 15:01 UTC 版)
グリコヘモグロビン(glycohemoglobin)とは、ヘモグロビンにグルコースが結合した糖化産物の総称である。糖化ヘモグロビンとも呼ばれる。ヘモグロビンは1種類のタンパク質で構成されているわけではないため[1]、グリコヘモグロビンも1種類ではない。ただ、中でもHbA1c(ヘモグロビンAワンc)は臨床検査に利用されることで有名である。
- ^ ヘモグロビンは4量体のタンパク質で、成人型のヘモグロビンの多くは2本のα鎖と2本のβ鎖による4量 体から成るヘモグロビンA(HbA)である。しかし例えば、健常なヒトでも、約2.5 %のヘモグロビンは2本のα鎖と2本のδ鎖から成るヘモグロビンA2(HbA2)である。
- 1 グリコヘモグロビンとは
- 2 グリコヘモグロビンの概要
- 3 関連項目
糖化ヘモグロビンと同じ種類の言葉
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