護摩壇    山とは? わかりやすく解説

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ごまだん‐ざん【護摩壇山】

読み方:ごまだんざん

和歌山県北東部田辺市龍神村五百原と奈良県吉野郡十津川村県境にある山。標高1372メートル日高川水源地隆起準平原で、山頂平坦面がある。かつて修験者(しゅげんじゃ)の道場だった。南西麓は高野竜神国定公園属する。山名の由来は、屋島の戦い敗れた平維盛(これもり)が高野(こうや)山を経て逃れてきたとき、この地で平家命運を占うために護摩を焚(た)いたという伝説から。護摩壇岳。


護摩壇山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/23 13:47 UTC 版)

護摩壇山
 山頂を北北西から望む
標高 1,372 m
所在地 日本
和歌山県田辺市龍神村
奈良県吉野郡十津川村
位置 北緯34度03分27秒 東経135度34分01秒 / 北緯34.05750度 東経135.56694度 / 34.05750; 135.56694座標: 北緯34度03分27秒 東経135度34分01秒 / 北緯34.05750度 東経135.56694度 / 34.05750; 135.56694
山系 護摩壇山山系
護摩壇山 (和歌山県)
護摩壇山 (奈良県)
護摩壇山 (日本)
プロジェクト 山
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護摩壇山(ごまだんざん、ごまだんやま)は、和歌山県田辺市奈良県吉野郡十津川村との県境にあるである。標高は1,372m紀伊山地に属する。

概要

熊野の伝承では一ノ谷の戦い後に戦線を離脱して小森谷渓谷に隠れ住んでいた平維盛が、壇ノ浦の戦いで平家が敗れたことを知り、護摩壇山で平家の行く末を占ったという[1]。その際に護摩を焚いたとの言い伝えからこの名が付いた[2]平維盛も参照)。

和歌山県の最高峰であると言われてきたが、国土地理院2000年に護摩壇山の東方約700mの峰の方が10m高い(1,382m)ことを確認し、和歌山県の最高標高地点となるこの峰は「龍神岳」と命名された[注釈 1]。いずれにせよ、和歌山県で最も標高の高い一帯であることには変わりなく、周囲は四方八方同じような1,000m級の山々に囲まれている。

高野龍神スカイライン国道371号)により山頂近くまで車で行くことができるが(バスも通っている)、南国の和歌山県にあって冬季は常時積雪がありチェーン着用および二輪通行禁止の通行制限がなされる。バス停留所の付近には駐車場があり、また土産物屋とともにごまさんスカイタワーという展望塔があり、天気さえ良ければ遠くまで紀伊山地の山々を眺めることが可能で、さらには紀伊水道も望める。さらにそこからはブナ林の間の整備された遊歩道を辿ってすぐに山頂まで歩くことが可能である。

森林

小森谷川や古川の源流部に位置する森は「護摩壇山自然の森」として管理されており高野龍神国定公園にも指定されている[2]。また、山の南斜面は護摩壇山森林公園として遊歩道や多目的広場などが整備されている[2][3]

2022年(令和4年)夏頃からナラ枯れ被害がみられるようになっている[4]

交通アクセス

脚注

注釈

  1. ^ 最高峰が丸山や耳取山(1,363m)とされたこともあったが、後に誤りであることが判明した。最高峰の山には名称がなかったため、地元の田辺市が 最高峰の名称を公募 した結果、2009年3月3日投票数の最も多かった「龍神岳」と命名された。

出典

  1. ^ 田辺市総合観光パンフレット『熊野路田辺』16頁 - 田辺市熊野ツーリズムビューロー
  2. ^ a b c 67 護摩壇山自然の森 林野庁 (2024年10月23日閲覧)
  3. ^ 護摩壇山森林公園 和歌山県 (2024年10月23日閲覧)
  4. ^ 高地でナラ枯れ目立つ 和歌山県、最近の異常気象要因か 紀伊民報 (2024年10月23日閲覧)

関連項目




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