観察記録とは? わかりやすく解説

観察記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 19:33 UTC 版)

タンパク質中毒」の記事における「観察記録」の解説

アッピアノスによるローマ史『Appian's Roman History, Volume I, Book VI: The Wars in Spain, Chapter IX』の223頁には、紀元前150年ころ、インテルカティア(Intercatia)という都市包囲していた際に、多くローマ兵たちが、ウサギの肉を食べたのち、重度下痢起こして死亡した趣旨記述されている。 ......ローマ軍陣営未知なる恐怖覆われていた。兵士たち疲労睡眠不足加えて不慣れな食事原因病気患っていた。ワイン、塩、酢、油も無く小麦大麦鹿肉ウサギの肉を、塩を使わず茹でて大量に摂取していた。これが赤痢原因となり、多く兵士たち命を落とした生物学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)は、HMSビーグル号第二次航海での乗船中にタンパク質中毒について記録しているが、名前は付けていない。1832年9月17日バイア・ブランカブエノス・アイレス境目にあるタパルゲンにて、ダーウィンは以下のように記録している。 ここでビスケット買えた。私はこの数日間、肉以外の食べ物を口にしていない。この新たな食習慣嫌いではないが、激し運動をしなければ私の身体には合わないような気がしてきた。イングランドでは、患者動物性食品だけを出され場合眼前希望見出していたとしてもほぼ耐えられなくなる、と聞いたことがあるが、パンパに住むガウチョたちは、数か月間、牛肉以外のものを食べていない。あまり動物化が進んでいない脂肪を彼らは沢山食べており、アグーチのような脂肪の無いパサパサした肉を強く嫌っているように見える。リチャードソン博士も「脂肪がほとんど無い動物性食品だけを長き亘って食べ続けていた場合脂肪対す欲求が非常に強まるようになり、混じり気の無い脂肪や油たっぷりの脂肪であっても吐き気を催すことなく大量に摂取できるようになる」と述べていた。これは興味深い生理学的事実思えるガウチョたちが長時間絶食していても平気でいられるのは、肉食動物たちと同じくおそらくは彼らの普段肉食生活によるものであろう。タンディールでは、とある部隊3日間に亘って飲まず食わずのまま先住民一団追跡した、と聞いている。 カナダ生まれアメリカ育ち探検家ヴィルヒャムル・ステファンソン(Vilhjálmur Stefánsson)は、北極圏にてエスキモーたちと暮らした経験があり、そこで肉と魚だけを食べ狩猟採集生活送っていたが、病気患うことは無かった仲間探検家、カーステン・アンダーソン(Karsten Anderson)も同様であった1928年2月ステファンソンアンダーソン2人は、エスキモーたちの食生活手本に、肉だけを食べ食事奨励する一環およびその食生活影響について立証するため、ニューヨークにあるベルヴュー病院(Bellevue Hospital)のラッセル・セイジ病理学研究所代謝病棟入院し肉食生活で1年間過ごす実験着手し2人身体の代謝性能注意深く観察された。この実験にあたっては、アメリカ食肉協会(American Meat Institute)が資金提供したステファンソンによるウサギ飢餓経験再現試みた研究者たちは、ステファンソンに「脂肪がほとんど無い肉だけを食べる」よう依頼した。すると、ステファンソン身体にはたちどころに下痢症状発現した。脂肪摂取する身体回復したが、そこから便秘10日続いた。この研究では、持続可能思われる完全肉食生活影響と、死につながる重大な影響を示すウサギ飢餓両方について観察した医学文献後にも先にもこれだけである、と説明されている。 ステファンソン1946年著書Not by Bread Alone』の中で以下のように記述している。 脂肪が多い動物依存している集団は、狩猟生活者の中ではこの上なく幸運であり、脂肪飢餓悩まされる心配は無い。この問題で最も深刻なのは、アメリカにおいて最も痩せた動物であるウサギの肉にときおり依存する場合がある森林に暮らす先住民であり、彼らは「ウサギ飢餓」として知られる極度脂肪飢餓に陥っている。ウサギの肉を食べている場合、ビーヴァーネズミ、ヘラジカ脂肪の摂取源が無い場合、約1週間以内下痢起こし頭痛倦怠感、そして、漠然とした不快感襲われるウサギの肉が十分にあれば、ヒトは胃がはち切れんほどに食べるが、どれだけ食べたところで満足感得られることは無い。脂肪が無い肉を食べ続けた場合断食するよりも早死にする、と考える人もいるが、そう断じるだけの十分な証拠はまだ無い。ウサギ飢餓や、脂肪が無い肉の摂取原因による死亡は滅多に起こるものではない。誰であれ、この本源理解しているし、可能な限り予防策は当然講じられるものだ。 第二次世界大戦中アメリカ陸軍航空部航空管制司令部発行した北極圏での生存冊子には、兵士たちへの警告文が語気強める形で盛り込まれている。 「脂肪こそが何よりも大事なのであり、諸君らが不時着したその区域にたまたまウサギがたくさんいたからといってウサギの肉だけを食べるなどという行為は、如何なる事情があろうともやってならないウサギの肉を食べ続けると、身体が『ウサギ飢餓』に陥り、1週間ほどで下痢始まりそのまま食べ続ければ死に至るかもしれない

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観察記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 23:14 UTC 版)

テバット彗星」の記事における「観察記録」の解説

モンタナ州西部住んでいた1861年7月1日に、グランヴィル・スチュアート(英語版)はジャーナル[要曖昧さ回避]にてこの彗星観測について言及した。この記事での記述次のようになっている。 「 昨晩北西巨大な彗星見た彗星の尾は空の半分にも達していた。おそらく以前から見えていたのだろうが、最近は曇り続きだったので、今まで観察することができなかった。 」

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