表示例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 10:36 UTC 版)
以下の表は利用可能な黒板太字体の文字を総列挙したものである。 第一の列にはこれらの文字を遍在するLaTeXマークアップ言語での典型的なレンダリングを示したものである(重ね打ちや追加的に定義された文字は専用のパッケージなどが必要)。第二の列はユニコードのコードポイント。第三の列は文字のグリフ自体をユニコードで表示したもの(ブラウザが対応していてかつ適当なフォントにアクセスできるならば、その場合に限り適正に表示されるはずである)。最後の列は、数学書での典型的な(しかし、これが普遍的なわけではない)使われ方を記してある。 LaTeXユニコード(16進)記号数学的な用法 A {\displaystyle \mathbb {A} } U+1D538 𝔸 アフィン空間やアデール環を表す。代数的数体(Q の代数閉包)を表すこともあるが、その目的では Q ¯ {\displaystyle {\overline {\mathbb {Q} }}} とも書かれる(Q を使うことも多い)。また代数的整数環(代数的数体の重要な部分環)を表すこともある。 U+1D552 𝕒 B {\displaystyle \mathbb {B} } U+1D539 𝔹 球体やブール領域、あるいは体のブラウアー群を表すこともある。 U+1D553 𝕓 C {\displaystyle \mathbb {C} } U+2102 ℂ 複素数体を表す。 U+1D554 𝕔 D {\displaystyle \mathbb {D} } U+1D53B 𝔻 ガウス平面上の(例えば双曲平面のモデルとしての)単位開円板を表す。あるいは十進小数の全体を表す。 U+1D555 𝕕 U+2145 ⅅ U+2146 ⅆ 微分記号を表すことがある。 E {\displaystyle \mathbb {E} } U+1D53C 𝔼 確率変数の期待値、あるいはユークリッド空間、または体の塔に属する体を表す。 U+1D556 𝕖 U+2147 ⅇ 数学定数であるネイピア数に使うことがある。 F {\displaystyle \mathbb {F} } U+1D53D 𝔽 何らかの体を表す。位数を下付きにして有限体を表すことが多い。また、ヒルツェブルク曲面や、生成元の数(無限の場合は生成集合)を伴って自由群を表すこともある。 U+1D557 𝕗 G {\displaystyle \mathbb {G} } U+1D53E 𝔾 グラスマン多様体や何らかの群、特に代数群を表す。 U+1D558 𝕘 H {\displaystyle \mathbb {H} } U+210D ℍ 四元数体(H はWilliam Rowan Hamiltonの頭文字)や、上半平面、双曲空間、あるいは複体の超コホモロジーを表す。 U+1D559 𝕙 I {\displaystyle \mathbb {I} } U+1D540 𝕀 稀に代数的構造の上の恒等写像を記述するのに用いられる。あるいは純虚数全体のなす集合(虚数単位の実数倍の全体)。 U+1D55A 𝕚 U+2148 ⅈ まれに虚数単位を表す。 J {\displaystyle \mathbb {J} } U+1D541 𝕁 時に無理数全体のなす集合 R∖Q ( R ∖ Q {\displaystyle \mathbb {R} \smallsetminus \mathbb {Q} } )。 U+1D541 𝕛 U+2149 ⅉ K {\displaystyle \mathbb {K} } U+1D542 𝕂 体(典型的には係数体)を表す。これはドイツ語で体を表す Körper(「体(からだ)」も意味する;フランス語では corps)に由来する用法。またコンパクト空間を表すのにも用いられる。 U+1D55C 𝕜 L {\displaystyle \mathbb {L} } U+1D543 𝕃 レフシェッツ・モチーフを表す。モチーフを参照。 U+1D55D 𝕝 M {\displaystyle \mathbb {M} } U+1D544 𝕄 モンスター群を表す。 U+1D55E 𝕞 N {\displaystyle \mathbb {N} } U+2115 ℕ 自然数の全体を表す。0 を含むか否かは文脈や著者の流儀による。 U+1D55F 𝕟 O {\displaystyle \mathbb {O} } U+1D546 𝕆 八元数の集合を表す。 U+1D560 𝕠 P {\displaystyle \mathbb {P} } U+2119 ℙ 射影空間、事象の起きる確率、素数の全体、冪集合、正数の全体、無理数の全体、強制法の半順序集合などを表す。 U+1D561 𝕡 Q {\displaystyle \mathbb {Q} } U+211A ℚ 有理数体を表す(Q は商 (quotient) の頭文字)。 U+1D562 𝕢 R {\displaystyle \mathbb {R} } U+211D ℝ 実数体を表す。 U+1D563 𝕣 S {\displaystyle \mathbb {S} } U+1D54A 𝕊 十六元数の集合、あるいは球面を表す。 U+1D564 𝕤 T {\displaystyle \mathbb {T} } U+1D54B 𝕋 トーラス(もしくは円周群)、ヘッケ環(ヘッケはヘッケ作用素を Tn( あるいは T 𝕟 {\displaystyle \mathbb {T} _{\text{𝕟}}} ) と書いた)、熱帯半環 (Tropical semi-ring) 、ツイスター空間などを表す。 U+1D565 𝕥 U {\displaystyle \mathbb {U} } U+1D54C 𝕌 U+1D566 𝕦 V {\displaystyle \mathbb {V} } U+1D54D 𝕍 ベクトル空間を表す。 U+1D567 𝕧 W {\displaystyle \mathbb {W} } U+1D54E 𝕎 自然数全体(whole number; ここでは非負整数全体の意味で)を表す(これは N0 とも書かれる)。 U+1D568 𝕨 X {\displaystyle \mathbb {X} } U+1D54F 𝕏 まれに任意の距離空間を表すのに使われる。 U+1D569 𝕩 Y {\displaystyle \mathbb {Y} } U+1D550 𝕐 U+1D56A 𝕪 Z {\displaystyle \mathbb {Z} } U+2124 ℤ 整数環(Z はドイツ語で「数」を意味する Zahlen の頭文字)。 U+1D56B 𝕫 U+213E ℾ U+213D ℽ U+213F ℿ U+213C ℼ U+2140 ⅀ U+1D7D8 𝟘 束論においての最小元 U+1D7D9 𝟙 集合論で、強制法の半順序集合の最大元を表すのによく用いられる。まれに行列環の単位行列。 U+1D7DA 𝟚 U+1D7DB 𝟛 U+1D7DC 𝟜 U+1D7DD 𝟝 U+1D7DE 𝟞 U+1D7DF 𝟟 U+1D7E0 𝟠 U+1D7E1 𝟡 ギリシャ文字 μ の黒板太字は(ユニコードにはないが)数論学者や代数幾何学者が 1 の n乗根全体の成す群(もっと言えば群スキーム)を表すのに(下付きの n を付けて)用いることがある。
※この「表示例」の解説は、「黒板太字」の解説の一部です。
「表示例」を含む「黒板太字」の記事については、「黒板太字」の概要を参照ください。
「表示例」に関係したコラム
-
FX(外国為替証拠金取引)のティック(tick)とは、取引時間の最小単位のことです。また、為替レートの値動きごとに描画したチャートをティックチャート、あるいは、ティックといいます。ティックの元データと...
- 表示例のページへのリンク