蟹座のデスマスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 06:52 UTC 版)
蟹座(キャンサー)のデスマスク 年齢:23歳。身長:184cm。体重:82kg。誕生日:6月24日。血液型:A型。出身地:イタリア。修行地:イタリア・シチリア島。 技:積尸気冥界波(せきしきめいかいは) 積尸気冥窮波(せきしきめいきゅうは) 声:田中亮一、平田広明(LEGEND of SANCTUARY) 巨蟹宮を守護する。善悪生死を超越した地獄の番人で、善悪の区別は時代と共に変化するという信念を持つ。教皇の悪事を知りつつも仕えており、その行いもいずれは正義と見なされると考えていた。「デスマスク」という名は、彼に殺された者は死後も浮かばれず、巨蟹宮の内壁に無数の死に顔(= デスマスク)となって浮かび上がることが由来であり、そのため本名は不明。 相手の魂に直接攻撃を加えて冥界へ落とし込む闘技の使い手であり、自身も生きながらにして現世と冥界の入口を行き来する、攻撃的テレポーティション(アニメでは攻撃的念動波)でギリシアの聖域にいながら中国の春麗に攻撃を加えるなど、特異な能力の持ち主。十二宮戦の前に五老峰で紫龍と闘った際にも童虎さえ動揺するほどの小宇宙を発し、指1本で蹴りを受け止めそのまま回転させる、空中を歩き忽然と滝の中に姿を消して戦場から去るなどといった多数の異能と黄金聖闘士の強大さを見せつけた。十二宮戦では紫龍を冥界の淵まで追い詰めるが、その残虐性から自身が纏う蟹座の聖衣に見放され、セブンセンシズに目覚めた紫龍の攻撃を受けて敗北する。アニメ版では聖衣に見放されてなお小宇宙の燃焼は衰えず、肉体が変容するほどの積尸気冥界波を放ち、光速拳を放って紫龍に反撃するなど死の直前まで強大さは衰えもしなかった。死後は彼に殺された者達も成仏し、巨蟹宮の無数の死に顔も消滅する。 ハーデス編ではシオン達と共に冥界から甦ってムウに挑むが、勝負に割って入った星矢に徹底的に痛めつけられた上、その後終始ムウに圧倒された挙句スターライトエクスティンクションによって倒され、ラダマンティスによって再びの死に怯えつつ、アフロディーテと共に冥界に叩き落される。しかし直前にはシオンへの忠誠心があったことを示し、冥王ハーデス達との戦いでは黄金聖闘士として、星矢たちに力を貸す。なお、この一連のシーンでは「P! P!」「マンモス哀れな奴」など、のりピー語で話す場面があったが、文庫版などでは「宇宙的に哀れな奴」とセリフが改訂・修正されている。 OVA『聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編』では、ムウに倒された後ハーデス軍の雑兵と戦い簡単に倒しさらにラダマンティスにも戦いを挑む、アテナの聖闘士としての自覚に目覚めながらも、逆賊の汚名を被ることに同意する描写も見られた。 『EPISODE ZERO』では、アフロディーテにサガの失踪には興味は無く自分の得となる側に与する事を述べている。アフロディーテとは仲が良いようで「アフロ」と呼んでいる。アテナを抱えたアイオロスが自宮に来た際、2人を見逃す見返りをアイオロスに求めるが、交渉はすぐに決裂し冥界波を放つも、アテナの力により自身だけ黄泉比良坂に送られた。その後、シュラ・アフロディーテと共に、聖域と一般社会の境界線である吊り橋を渡るアイオロスに追撃を掛けた。先代のデストールのようにオネエ口調で話す描写もあった。また、アイオロスが巨蟹宮に着いた時は空中に浮遊しており、バレエのようなポーズを取りながらアイオロスと会話している。 映画『聖闘士星矢 真紅の少年伝説』でアベルの力によって蘇る。「聖衣にさえ見捨てられなければ…」と言って紫龍と戦うが、かつて十二宮の戦いを生き延びてさらに成長した紫龍にはかなわず、アベルの力で守られていた聖衣も破壊されて倒された。 小説『ギガントマキア』では盟という弟子がおり、直接の描写はないが彼から慕われていたことから少なくとも盟にとっては良き師匠だった模様。 映画『Legend of Sanctuary』では、35歳。巨蟹宮を守護する。右目のみの隻眼である。言動こそ陽気であるが、実際は残忍な性格かつサディストで黄金聖闘士の内でも殺戮を至上の喜びとする異端の男。黄金聖闘士も青銅聖闘士も差別はしないと謳うが、その実、自分以外の聖闘士の価値を「鉄くず以下」と考えている。巨蟹宮で星矢達の前に現れた際、ミュージカルのように自ら歌い、宮の壁や床など一面にある死者の顔にコーラスをさせるという独特な演出で登場する。星矢と瞬を先へ行かせた氷河と紫龍と対峙、積尸気で冥界の入口へと送り 紫龍を痛めつける。しかし、沙織を「ほら吹き娘」と侮辱したため紫龍の怒りを買う。その直後、黄金聖衣に見放され形勢は逆転。最期は、聖闘士としての矜持をも捨て、なりふり構わない卑怯な手段に出たことで、更なる怒りを買い渾身の昇龍覇を撃ち込まれ死亡する。デスマスク自身の背中・胸部には漢字で「蟹」と彫ったタトゥーがある。 OVA『soul of gold』では、仕事もせずに昼間から酒に酔い、ギャンブル(ポーカー)で借金まで抱えるような自堕落なダメ男で登場するが、その裏では病に侵されながらも亡き母に替わりまだ幼い兄妹たちのために日々懸命に働く少女ヘレナに想いを寄せ、ギャンブルで勝ったときはその金のほとんどを(気付かれないように)ヘレナの家の前に置き、生活の支援をしている。また、神闘士ニーズヘッグのファフナーとの決戦において、「死んでいい命なんか、ありゃしねぇんだよ!」と激高するなど、これまでの凶悪な人格から一転して人間臭い一面を見せている。
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