舞台・施設
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作品の主な舞台は東京都内の架空の町や施設で、多くの名称は推理小説に由来している。 毛利探偵事務所(もうりたんていじむしょ) 米花町5丁目で、毛利小五郎が経営している私立探偵事務所。ビルは小五郎の持ちビルで3階建て、1階に喫茶ポアロ、2階に探偵事務所、3階に毛利家の居住スペースが存在する。 喫茶ポアロ(きっさポアロ) 毛利探偵事務所の下に構えられている喫茶店。名前の由来はエルキュール・ポアロで、推理好きのマスターが名付けた。現在は榎本梓や安室透らが勤務している。あだち充の漫画『タッチ』に登場する喫茶店「南風」がモデルとなっている。 帝丹小学校(ていたんしょうがっこう) コナンや少年探偵団が通う小学校。創立以来40年近く経過しており、もはやまともに使われていない倉庫すら存在する。現在の校舎は使われ始めて30年が経過しており、新一と蘭はここの卒業生である。 校長は植松竜司郎、1年B組担任は小林澄子。新出智明は帝丹小学校と高校の校医を兼任している。 名前の「帝丹」(ていたん)は「探偵」(たんてい)のアナグラムである。 帝丹高校(ていたんこうこう) 新一や蘭たちが通う高校。小五郎や妃英理、工藤有希子はここの卒業生である。 FBI捜査官のジョディ・スターリングは、潜入捜査のために一時期ここで英語教師をしていた。 『コナンドリル』では名家の令嬢、著名人やその子弟が在籍、輩出していることから帝丹と名のつく私立学校グループで幼中高大一貫校でエスカレータ方式で進学できる説を提唱している。 妃法律事務所(きさきほうりつじむしょ) 英理の経営する法律事務所。秘書として栗山緑が勤務している。 警視庁(けいしちょう) 東京都警察の本部。目暮警部をはじめとする多くの刑事・警官が所属する。 米花町(べいかちょう) 東京都米花市米花区 の町。新一や蘭を含む多くの主要人物が住む。2丁目には新一と阿笠博士の家が、5丁目には毛利探偵事務所や喫茶ポアロが存在する。東京都南部の城南エリアに存在することが示唆されている。 作中でも舞台になることが多く、米花博物館や米花公会堂・米花水族館・米花スタジアム・米花シティホールなどのほか、ホテルや百貨店、果ては刑務所なども登場する。米花大学という大学があり、小五郎や妃英理の出身校である。 町名の由来は、コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の主人公、シャーロック・ホームズの住む街としてある実在の町、ベイカー・ストリート。工藤家の住所である2丁目21番地もホームズの住所 (221B) が由来で、「米」がイギリス国旗のユニオンジャックに似ているために使用している。 トロピカルランド 第1話や劇場版第4作『瞳の中の暗殺者』などの舞台である遊園地。志摩スペイン村がモデルである。 堤無津川(ていむずがわ) 米花町を流れる川。川辺の会場で行われた「堤無津川凧揚げ大会」に参加したコナンたち少年探偵団は、そこで殺人事件に巻き込まれた。なお、劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』では堤向津川緑地公園で爆発事件が起きており、堤向津川(ていむずがわ)という同じ読み方の別の川が存在する。 川の名の由来は、『シャーロック・ホームズシリーズ』に登場する実在の川・テムズ川。 杯戸町(はいどちょう) 東京都内の町。杯戸シティホテルや杯戸中央病院・杯戸公園がある。海に面しており、杯戸港(はいどこう)という港も存在する。 町名の由来は、『シャーロック・ホームズシリーズ』やロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』に登場する実在の公園ハイド・パーク。 1年前に成瀬市を併合した杯戸市 も存在するが、杯戸町との関係は不明。 西多摩市(にしたまし) 東京都内の市。原作だけでなく劇場版作品においても何度か名前が登場することがある。第1作『時計じかけの摩天楼』では新一が市長の交通事故の真相を暴いたことが明らかにされ、市長が進めていたニュータウン計画が白紙になった。第5作『天国へのカウントダウン』の舞台となる日本一高い319メートルと294メートルのツインタワービルや第12作『戦慄の楽譜』で登場する音楽の森・堂本アカデミー音楽ホール、第14作『天空の難破船』でテロ組織による襲撃を受け、爆破された国立微生物研究所が存在する。 来葉峠(らいはとうげ) FBI捜査官の赤井秀一がキール(本堂瑛海)に射殺されたように偽装された場所。 峠の名の由来は、シャーロック・ホームズが『最後の事件』で宿敵モリアーティ教授とともに崖から落ちて死んだとされるライヘンバッハの滝。 日売テレビ(にちうりテレビ) コナンの劇中に何度か登場し、事件の舞台ともなっているテレビ局。日売テレビは原作、アニメでは東京にあるが、大阪や京都が舞台の劇場版第21作『から紅の恋歌』と大阪が舞台のスペシャルアニメ『大怪獣ゴメラVS仮面ヤイバー』では大阪の日売テレビが登場する。社名は日本テレビと読売テレビにちなむ。 東都環状線(とうとかんじょうせん) 劇中で登場する鉄道。劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』で初登場した。駅名は山手線のものをモチーフにしたもの(例:「有楽町」→「無楽町」など)になっているものがあるが、ミステリーツアーなどJRとのタイアップが組まれるエピソードでは実際の山手線が登場する。車両は初期は外観が205系(シルバーに青いライン)、アニメ第599話「セイギノミカタ」ではE231系(実際の山手線と同色)となっている。 東都タワー(とうとタワー) 劇場版第13作『漆黒の追跡者』の舞台。原作やアニメでも複数回登場する。東京タワーがモデルである。 東都ベルツリータワー(とうとベルツリータワー) 劇場版第18作『異次元の狙撃手』の舞台。ベルツリータワーやベルツリーなどとも呼ばれる。モデルは東京スカイツリーであり同作では635メートルの設定だが、原作では実在の建物と同じ634メートルとの発言がある。ベルツリーは鈴木を英語読みにしたもので、鈴木財閥によって建設されたと設定されている。 なお、第14作『天空の難破船』にも「ベルツリータワー」という名の建物は登場しているが、そのベルツリータワーは大阪南港にあるという設定になっており、外観も違う。 東都スタジアム(とうとスタジアム) 劇場版第16作『11人目のストライカー』の舞台。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では『11人目のストライカー』で爆破された設定を引き継いで改修が完了しており、エミリオ・バレッティのライブ会場として登場する。 米花市 米花町の市。
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