突撃○×どろんこクイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:20 UTC 版)
「アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ形式」の記事における「突撃○×どろんこクイズ」の解説
番組の看板クイズの一つ。回によっては、「突撃○×ドロンコクイズ」と表記された。また第4回は、「グアム○×どろんこクイズ」というタイトルだった。後述の第14回は「台風直撃!! 緊急事態○×クイズ」という表記だった。 巨大なボードにそれぞれ「○」と「×」が描かれた2枚の大きな破壊可能のプレートが設置され、その向こうに泥のプールが掘られている。プレートは第8回まで、左側が×、右側が○だったが、第9回以降は逆に、左側が○、右側が×になった。クイズは挑戦者1名に対して1問、○×クイズ形式で出題され、挑戦者は正解と思う方のプレートに向かって飛び込む。第12回までは、クイズ会場の脇に吊された問題封筒の中から挑戦者が1つ選ぶ方式がとられていた。解答時間は問題を聞いてからプレートに飛び込むまで10秒。正解の場合は泥プール上に敷かれたマットの上に着地し勝ち抜けとなるが、不正解の場合は泥プールの中に突っ込んで全身泥まみれとなり失格。誤答すること自体がそのまま罰ゲームになるクイズ形式であった。泥の中には染料が混ざっているため、一度泥の中に入ると、泥の色が衣服から取れることはまずなかった。しかも泥が体の中まで浸透するため、帰国後になっても体から泥が出てくるほどであった。マットには移動要員としてスタッフ6名が角と真ん中の部分についており、クイズ中は持ち場でしゃがんで待機していた。まれに挑戦者に直撃されたり衝撃で跳ね飛ばされて 泥プールに転落するスタッフもいた。 第4回で初登場。最初に挑戦して泥の犠牲となったのは第2回優勝者であった北川宣浩だった。翌第5回でもサイパンでの敗者復活戦として実施されたが、挑戦者と手本で飛び込んだスタッフの計2名が負傷し、第6回では行われなかった。初期の泥プールはただ砂浜に穴を掘り、泥をためただけの簡素なものでマットも巨大なウレタンマットではなく、スタッフがブルーシートを張り、受け止めるような形であり見た目にも危険であった。第7回で泥プール拡大、ウレタンマットの使用、泥プールのまわりをラバーで加工するといった対策を行い再登場。その後は恒例化し、第15回までグァムでのクイズとして毎回登場した。挑戦者が泥に飛び込むシーンは番組OPや参加者募集CMにも多用された。 このクイズは1問につき解答者が1名であり、解答時間も短いため、第一次予選では出題されないような、第三者から見れば絶対に正解が解る問題も出題されたが、冷静さを欠いて誤答する挑戦者は多数存在した。その馬鹿馬鹿しさから、誤答した挑戦者に福留が「そんなわけねぇだろ!」などと叫ぶシーン、呆れて「よっこらしょ」などと言うシーン が頻繁に映し出されていた。 大半の挑戦者は○×ボードに頭から飛び込んでいたが、頭から飛び込むことが義務付けられていたわけではなく、足から飛び込み下半身だけ泥にまみれた挑戦者や、第7回ではドロップキックでボードを破壊し通過した挑戦者 などがいた。泥に飛び込んだ時の事故を未然に防ぐため、挑戦者のネームプレートは普段使用するプラスティック製ではなく紙製のものが使用され、また眼鏡やコンタクトレンズは出題前に事前に外すよう求められた(眼鏡は福留と福澤が直接挑戦者から預かることが多かった)。帽子については特に外すようには求められなかった。 第14回では、クイズ当日に台風が直撃し、強風や大雨で通常のどろんこクイズを行うことが困難な状態となった。機材へのダメージを防ぐため収録時間を短縮することとなり、急遽、挑戦者1名ずつ○×のボードを掲げて答える形式に切り替えられた。正解は福留が口頭で発表。なお、クイズの会場は当初の予定通り、どろんこクイズのセットが設けられた海岸。挑戦者やスタッフは全員雨でずぶ濡れになったが、中には正解・不正解にかかわらず、壊滅状態の泥プールに自ら飛び込む挑戦者もいた。このときは正解のマットは存在せず、正解であろうと泥に飛び込むこととなっていた。 泥プールの犠牲者第一号になるのは、大半が男性参加者である。第13回では、機内通過者ワースト1-3位の挑戦者から「ワースト○位」と書かれたハチマキを装着したまま開始された。1位と2位の男性参加者は正解して勝ち抜けになったが、「ワースト3位」と書かれたハチマキを装着した女性参加者は、不正解となり泥プールの中に突っ込んで全身泥まみれとなっただけでなく、大会初の泥プールの女性犠牲者第一号になったこともある。 このどろんこクイズが誕生したのは、現・テレビマンユニオン取締役副会長の白井博によると、子供と一緒に散歩に行った雨上がりの公園で、濡れた砂場を見て思いついたのがきっかけだったという。泥は水分が多いと体に付きにくいので映像的には面白くないとし、水といい具合に馴染んで体に付きやすくなるように、練って作って3日間ほど寝かせた泥を使ったと話している。 なお、この形式のクイズは第3回のサイパンで登場させるつもりで「海岸に立てられたプレートに飛び込み、正解ならゴムボートの上、不正解ならそのまま海に落下」というものを想定し、現地でロケハンを行ったが、結局ふさわしい場所が見つからなかったためにこの時は断念したという経緯がある。
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