突撃と火器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 04:24 UTC 版)
現代戦闘に於いては、これに使われる兵器もその必要に応じて変化している。アサルトライフルは軽量で携帯性がよく、速射性があり、また部品点数が少なく整備性に優れることから信頼性も高い。 ただし、突撃の際に突入先に目掛け無作為に連射する行為は弾薬の多大な浪費を招き、また携行火器のフルオート射撃時における命中精度の著しい低下は、近代戦闘で想定される様々な局面を悪化させる要因となり得る。これはアサルトライフルが人間が扱う兵装である以上免れない問題であり、現代で主流を占める戦闘のレベルで考えれば携行火器のフルオート射撃機能は、精々歩兵の戦意を高揚させる程度の意味しか無いとする評価も少なからず存在する。このため近代化が進められた比較的設計が新しいアサルトライフルは、無駄な乱射による弾薬消費を抑えるためバースト射撃など速射機能に制限が加えられているものも多い。 分隊支援火器は移動する歩兵を援護するために速射機能の強化が図られているが、こちらは半固定状態で制圧射撃を行うことを前提としており、アサルトライフルとは兵装としての運用目的が異なる。機関銃に属する火器は移動しながらの遊撃射撃は行わず、戦車やヘリコプターなどに固定された状態で突撃してくる敵兵を迎撃する任務に利用される。また銃本体もより大型になるため、通常の場合兵士が武装として携行することはほとんど無い。
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