特性による分類とは? わかりやすく解説

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特性による分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 07:13 UTC 版)

ダイオード」の記事における「特性による分類」の解説

PNダイオード (PN Diode) 詳細は「pn接合」を参照 半導体pn接合整流性を利用する基本的な半導体ダイオードである。 定電圧ダイオード (Reference Diode)(ツェナーダイオード (Zener Diode)) 詳細は「ツェナーダイオード」を参照方向電圧をかけた場合、ある電圧でツェナー降伏またはなだれ降伏起き電流かかわらず一定の電圧得られる性質利用するもの。電圧基準として用いられる添加する不純物種類濃度により降伏電圧が決まる。なお、順方向特性通常のダイオードとほぼ同等。 定電流ダイオードCRD, Current Regulative Diode) 詳細は「定電流ダイオード」を参照 接合型FETJFET)のドレインアノードとし、ソースゲート短絡し電極カソードしたものそうすると方向電圧をかけた場合しきい値上の電圧であれば、ほぼ一定の電流IDSS)が得られるJFETIDSS一般に個体ごとにバラつくが、選別分類したものを製品として市販されており1mA~15mAの程度範囲である。最初に説明したように実体FETダイオードと呼ぶのは通称のようなものであり、逆方向電流制限する整流作用もない。 トンネルダイオード (tunnel diode)、江崎ダイオード (Esaki diode) 詳細は「トンネルダイオード」を参照 量子トンネル効果により、順方向電圧増加させるときに電流量が減少する負性抵抗」を示す電圧領域での動作利用するもの。1957年江崎玲於奈発明した不純物濃度調整し、ツェナー電圧を順方向バイアス電圧領域したもの可変容量ダイオードバリキャップ (variable capacitance diode)、バラクタ (varactor diode)) 詳細は「バリキャップ」を参照 電圧を逆方向掛けた場合ダイオードpn接合空乏層の厚みが変化することによる静電容量接合容量)の変化利用した可変容量コンデンサ機械的な部分がないため信頼性が高い。VCO電圧可変フィルタ広く用いられており、テレビ受像器携帯電話には欠かせない部品である。なお、日本ではバリキャップ呼ばれることが多いが、海外ではバラクタと呼ばれることが多い。 発光ダイオード (Light Emitting Diode. LED) 詳細は「発光ダイオード」を参照 エレクトロルミネセンス効果により発光するレーザーダイオード (laser diode) レーザー光線発生させるもの。半導体レーザーとも呼ばれるフォトダイオード (photo diode) 詳細は「フォトダイオード」を参照 pn接合に光が入射すると、P領域正孔・N領域電子集まり電圧生じる(光起電力効果)。その電圧または電流測定し光センサとして利用するもの。PNPIN・ショットキー・アバランシェ(APD)の種類がある。太陽電池も同じ効果利用しているが、フォトダイオードは逆方向バイアス印加して光電流取り出している。 アヴァランシェ・ダイオード 詳細は「アバランシェダイオード」を参照アヴァランシェ・ブレークダウン」も参照 ステップリカバリダイオード pn接合に順方向バイアス加えたときの少数キャリア蓄積量最大になるようにしたダイオード少数キャリア蓄積効果積極的に利用するためのダイオードで、スナップダイオードとも呼ばれるショットキーバリアダイオード (Schottky Barrier Diode) 詳細は「ショットキーバリアダイオード」を参照 金属半導体とのショットキー接合整流作用利用している。順方向電圧降下低く、逆回復時間が短いため、超高速スイッチング高周波整流適する。一般的に漏れ電流多くサージ耐力が低い。これらの欠点改善した品種製作されている。 バリスタ非直線性抵抗素子詳細は「バリスタ (電子部品)」を参照 一定の電圧超えた場合電気抵抗低くなりサージ電圧から回路保護する双方向素子である。酸化亜鉛焼結体粒界が持つ、非直線抵抗性利用している。 PINダイオード (p-intrinsic-n Diode) PN間に電気抵抗大きな半導体層をはさみ少数キャリア蓄積効果大きくし逆回復時間長くしたものである。順方向バイアス時高周波交流通過させる性質があることを利用し空中線バンド切り替えなど高周波スイッチング用いられるpn接合で順方向電圧から逆方向電圧極性変化するとき、注入によってn領域蓄積されるホール一部がp領域逆流して、ある時間蓄積時間)だけ大きパルス電流を流す。pn層に挟まれたi層が、この蓄積時間短くするために働く。 点接触ダイオード N型半導体表面タングステンなどの金属の針状電極接触させたもの。その構造上、寄生容量が非常に小さいという特徴がある。ゲルマニウム・ダイオードガン・ダイオード用いられている。鉱石検波器も、点接触ダイオード一種である。 ガン・ダイオード 詳細は「ガン・ダイオード」を参照 マイクロ波(小電力)の発振器用いられる。 インパットダイオード 逆方向電圧加え徐々に高くし、ある電圧以上になると電子雪崩起こし負性抵抗を示す。これを利用してマイクロ波発振増幅用いる。 トリガ・ダイオード(ダイアック (DIAC))、サージ保護ダイオード詳細は「DIAC」を参照 2極Diode)の交流ACスイッチということから名づけられた名称。米国GE社開発され交流電源から直接トリガパルスを得る回路電子回路サージ保護用に使用される規定電圧(ブレーク・オーバー電圧:VBO)を超える電圧かかった場合導通状態になり端子間の電圧低下させる双方向素子である。基本構造PNP(またはNPN三層対称構造持ちPN結合アバランシェ効果と、トランジスタ電流利得作用による負性抵抗特性をもつ。なお、名称こそダイオードとなっているが、実際の構造動作原理サイリスタ分類される複雑なものになっている二極真空管 詳細は「真空管」を参照 ガス入り放電管整流器 針状電極平板電極向かい合わせ場合放電ギャップでは、針状電極負極とした場合の方がより低い電圧放電開始するという性質利用した整流器

※この「特性による分類」の解説は、「ダイオード」の解説の一部です。
「特性による分類」を含む「ダイオード」の記事については、「ダイオード」の概要を参照ください。

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