特別編の登場人物
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「今際の国のアリス」の記事における「特別編の登場人物」の解説
彼らのほかに、本編の人物も「げぇむ」に参加している。 堂道隼人(どうどう はやと) / ドードー 特別編「はあとのよん」、「すぺえどのきんぐ」の主人公。中学3年生。ギャンブル依存症の母親を持つ。 クラスメイトの椎名琴音に片思いを抱きながら比較的平凡な日常を送っていたが、仲を応援すると言っていた親友・二宮が椎名と交際を始めてしまったことで仲違いし、失恋と親友との疎遠の二重苦に悩まされるようになる。半ば自棄になっていた時に「今際の国」へ迷い込む。 初日に参加した「あんけぇと」にて、アリスと面識を持つようになっている。「ねくすとすてぇじ」の最中シーラビと遭遇するが、辛うじて逃走に成功。その後、アグニやヘイヤと出逢う中で無くした家族の絆を取り戻していき、シーラビと戦う覚悟を持つ。シーラビを倒した後は「びざ」獲得のため、最後の絵札の「げぇむ」に参加することを決めた。立ち直ったアリスと再会して喜び最後の「げぇむ」を託す。最終的に「今際の国」での永住を拒否して現実世界に帰国。表層的な記憶を失っているが、ヘイヤと再会しアグニを気にかけている。 得意ジャンルは「♥」。 山根魁翔 (やまね かいと)/ ヤマネ 特別編「くらぶのよん」の主人公。元暴力団組員の青年だが、お人よしな部分を捨て切れていないところもある。 現実世界でとある男運の無い女と出会い、彼女が大切な存在となっていったことから組を抜けて足を洗おうとしていたが、「今際の国」に迷い込んでしまい、彼女の元に帰るため「今際の国」からの脱出を目論む。しかし、ある晩参加した「らんなうぇい」の正しい脱出方法に気づかず「げぇむおおばぁ」となる。 お人好しの女性 特別編「くらぶのよん」の登場人物。本名不明。命懸けの「げぇむ」の場で自分より他人を気にかけるような、お人好しな言動の目立つ若い女性。 「くらぶのよん」においても開始前から負傷した参加者をフォローしようとしたことで他の参加者たちから取り残されてしまうが、結果的にその行動によって「くらぶのよん」唯一の「くりあ」参加者となる。 「ねくすとすてぇじ」開催3日目、その日のうちに「びざ」切れを迎える子どもを救うため、同調した中年女性2名と男性1名とともに、脱落者を出すことなく絵札の「げぇむ」を撃破。最終的に「今際の国」での永住を拒否して現実世界に帰国。エピローグ部分では、病院の中庭を散歩するカットが描かれている。 度を越したとも言えるお人好しだが、決してお花畑思考という訳ではなく、その姿勢は彼女なりに筋道立った思考力と理念に基づいたものである。特に、「げぇむおおばぁ」が確定した(と、本人は思っていた)中で「例え恩を仇で返されたとしても、自分で決めた生き方を後悔しない」と言い切った理念は、後に「びじんとうひょう」戦でのクズリューの決断に影響を及ぼした。 塀谷朱音(へいや あかね)/ ヘイヤ 特別編「すぺえどのなな」の主人公。何事にも関心を持たないほど冷徹な性格の女子高生。 浮気相手を自宅に連れ込む母親を見て育ったため、「ろくでなしの親の下に生まれた自分は幸せにはなれない」と諦観し、母親が事故死したことを知っても悲しみを覚えず、それまでと同じく冷め切った人生を歩んできたが、心の奥底では恋愛・結婚を通して幸せな人生を歩むことを夢見ていた。 「かまゆで」のさなかに脇腹と左足を負傷するが、生き延びようと必死に足掻き、最後には死んだ母親を許すことによる決別や、「母親みたいにはならない」と決意したことで呪縛から解き放たれ、「げぇむくりあ」。壊死した足を、偶然出逢った外科医に自分の身体を売ることと引き換えに切断手術をした上で義足に変え、サバイバルを重ねたことで逞しさを増し「ねくすとすてぇじ」までの48日間を生き延びる。 シーラビを避けつつ森で野営していたが、罠にかかったドードーやアグニと出逢い、共にシーラビと戦う。当初は己の生を優先して必要以上に協力しようとしなかったが、幸福な未来を切り開くという信念の下で後悔しないため2人を助けた。シーラビを倒した後も、ドードーに付き添い最後の「げぇむ」に参加することを決断したが、最後の「げぇむ」はドードーと再会したアリスに託すことに(面識がないため不安を感じてもいたが)。最終的に「今際の国」での永住を拒否して現実世界に帰国。「今際の国」での負傷は現実でも反映されており、隻足の状態で車椅子を乗り回している。表層的な記憶を失っているが、ドードーと再会して彼に絡んでいた。 得意ジャンルは「♠」。 八田貫幸(はった つらゆき)/ ハッタ 特別編「すぺえどのなな」に登場した、アマチュアボクサーの青年。 滞在12日目で「かまゆで」に挑戦するが、噴きだして来た高熱の温泉を浴びて「げぇむおおばぁ」となった。 飛鳥馬尚(あすま たかし)/アスマ 特別編「だいやのきんぐ」に登場した、証券マンの男性。「びじんとうひょう」に参加した。経済学に精通している。 クズリューの正確な読みやチシヤ・ダイモンのイレギュラーな行動に翻弄され、何もできないまま「げぇむおおばぁ」となる。 得意ジャンルは「♦」 弥重勉三(やしげ べんぞう)/ベンゾー 特別編「だいやのきんぐ」に参加した、数学者の老人男性。「びじんとうひょう」に参加した。 「だいやのきんぐ」退治は自分の頭脳一つで充分だと豪語する。チシヤ曰く、「頭がよすぎるから、バカの合理性はわからない」。他の参加者を自らと同等の頭脳の持ち主と仮定して解を求める自作の方程式に固執し、クズリューの正確な読みやチシヤ・ダイモンのイレギュラーな行動に翻弄され、何もできないままアスマ共々「げぇむおおばぁ」となる。 得意ジャンルは「♦」。 大門妃納子(だいもん ひなこ)/ダイモン 特別編「だいやのきんぐ」に登場した、闇金業者の女性。「びじんとうひょう」に参加した。 アスマとベンゾーとは違い計算能力や知識には乏しいが頭の回転の速さを武器とする。当初は他プレイヤーの考える合理と噛み合わず四苦八苦するも、5回戦でイレギュラーな選択をしたチシヤの意図を汲み協力して場を荒らし、アスマとベンゾーを「げぇむおぉばぁ」に追い込む。この時点でチシヤよりもリードを保っていたが、「ダイモン自身が合理的に選ぶ『ランダムな数字』」を読み切ったチシヤがピタリ賞を当てた結果、一気にマイナス2ポイントを食らい「げぇむおおばぁ」となる。 得意ジャンルは「♦」。
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