特別編の「げぇむ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:56 UTC 版)
「今際の国のアリス」の記事における「特別編の「げぇむ」」の解説
「♥4」 ドードーが「今際の国」を訪れた日の夜に参加した、高層ビルが舞台の「げぇむ」。「げぇむ」の内容は「あんけぇと」。 参加者はビルの屋上から吊るされた清掃用の「りふと」に1人ずつ乗り、「りふと」が10Fまで下降したところで「げぇむすたあと」。「○○100人に聞きました」というアンケート形式の二択問題が出題され、参加者は多数派の答えと少数派の答えのいずれかを、備え付けられたボタンを押して選択する。正解・不正解によって「りふと」は上昇・下降し、最上階の20Fまで上昇すれば「げぇむくりあ」。1Fまで落ちたら「げぇむおおばぁ」。 多数派を選択して問題に正解した場合「りふと」が1F上昇し、少数派を選択して正解した場合は2F上昇する。さらに、他の参加者を誤った答えに誘導して正解した場合は、正解分の上昇に加え5F上昇のボーナスが得られる。多数派の答えを選択して不正解の場合、1F分下降し電流のペナルティが与えられる。ただし、少数派の答えを選択して不正解の場合、一発で1Fまで落下し「げぇむおおばぁ」となる。 「♣4」 ヤマネが参加した、トンネルが舞台の「げぇむ」。「げぇむ」の内容は「らんなうぇい」。 トンネルの入り口から奥に進もうとすると、入口が壁で塞がり退路を絶たれてしまい、その時点から「げぇむすたあと」(なお、「るうる」が書かれているのもその壁である)。制限時間内に「ごおる」に辿りつき、かつ時間が経過するごとに襲い掛かる4つの「しれん」に耐えることができれば「げぇむくりあ」となる。 参加者たちには4つの「しれん」がどんなものなのかは告知されていない。 その「げぇむ」の名前と舞台から、トンネル内をひたすら走って逃げるものと錯覚しがちだが、「げぇむ」の性質が体力型の「♠」ではなくバランス型の「♣」であること、および「らんなうぇい(runaway)」の英単語は「逃走」以外の意味があることに気付かなければ「げぇむくりあ」は困難を極める。 しかし、試練から「逃げ抜く」のではなく「耐える」と書かれた「るうる」や、「げぇむ」開始地点付近のバスに描かれた派手なペイントに隠された文字、バスの中に置かれた「らんなうぇい」の意味を調べることが出来る英和辞典など、この「げぇむ」の本質を察する機会は与えられている。 参加者同士の助け合いが試されるという意味では、バランス型の「♣」の本質にそった「げぇむ」であるとも言える。 「♦6」◎ チシヤが「今際の国」を訪れた日の夜に参加した、レストランが舞台の「げぇむ」。景品は「拳銃の装弾済マガジン」。「げぇむ」の内容は「ぶらっくじゃっく」。 参加者は「びざ」が切れるまでの期間に応じた枚数(一時間につき一枚)のチップを受け取る。全員が席に着き、輪縄を首にかけロックした時点で「げぇむすたぁと」。参加者が順に親を務める以外は通常のブラックジャックとほぼ同じで、一度使用したカードは表向きに山札の下側へ重ねていき、山札を使い切ったら親を交代する。制限時間は1時間で、時間内に最後の一人になった者が「げぇむくりあ」。「時間切れ(1時間経っても2人以上の参加者が生き残っている)」「持ちチップが0になる」「不正なチップのやり取り」「不正な制裁」の何れかを満たすと、絞首刑が執行されて「げぇむおおばぁ」。 なお、各席にはロックされたケース入りの拳銃が一丁ずつ備え付けてある。イカサマ行為は特に禁じられていないが、イカサマの現場を押さえた場合はイカサマ実行者以外の席のケースボタンが光りだし、最初にロックを解除した者が拳銃を取り出して「正しい制裁」を加えられる。弾丸は一丁につき一発のみで、取り出した拳銃の扱いは参加者の任意。また、現場を押さえられたイカサマ実行者以外の参加者を撃っても、その参加者がイカサマをしていたと証明できれば「不正な制裁」とは見なされない。 「♠7」 ヘイヤが「今際の国」を訪れた日の夜に参加した、野球場が舞台の「げぇむ」。「げぇむ」の内容は「かまゆで」。 グラウンドの中央にあるレーザーで掘られた巨大な穴から、「げぇむすたあと」と共に高温の温泉が湧き出す。その後、野球場全体を器として内部が水没し、時間と共に崩れていく。会場が倒壊するまでに「だっしゅつ」できれば「げぇむくりあ」。 なお、この温泉は「げぇむ」終了後も湧き続け、「ねくすとすてぇじ」開始後も確認されている。 「♠K」 シーラビと対決する、他の絵札の「げぇむ」会場以外の「今際の国」全土が舞台の「げぇむ」。「げぇむ」の内容は「さばいばる」。 「今際の国」各地を移動して回るシーラビが滞在者を次々と殺害していく。シーラビを殺害すれば「げぇむくりあ」。全ての滞在者が殺されると「げぇむおおばぁ」。 絵札を提げた飛行船は常にシーラビの頭上に待機しており、参加者は遠くからでもシーラビの現在位置が分かるようになっている。その代わりに、シーラビは左手に近辺の滞在者の詳細な位置が分かるレーダーを装備している。 また、シーラビからの要請があった場合には飛行船から武器が供給される。その種類はアサルトライフルやアンチマテリアルライフルからC4爆弾に手榴弾、果ては火炎放射器と多岐にわたる。 舞台設定の関係上、「ねくすとすてぇじ」開始と同時に全滞在者が強制的にこの「さばいばる」に参加することになるが、「さばいばる」が継続中であっても、他の絵札の「げぇむ」に参加することは可能となっている。また、他の絵札の「げぇむ」中である限り、その会場にシーラビが乱入してくることはない。これは言い換えれば、「さばいばる」を一時的に降りて会場の外に出ることが許可されているということである。 以上の様に、会場の規模及び「るうる」共に特殊な「げぇむ」であり、参加者のうち「くりあ」したと見なされるのはシーラビを実際に殺害した1名のみとなる。 「♦J」◎ アモンと対決する、雀荘が舞台の「げぇむ」。「げぇむ」の内容は「まぁじゃん」。 麻雀を打つという単純なものだが、関西のローカルルールを使用しているため、馴染みの無い者には難易度が高い。一位の者のみが「げぇむくりあ」。二位以下の者は「げぇむおおばぁ」となり、床が抜けて奈落の底に落ちる。 「♦K」◎ クズリューと対決する、裁判所が舞台の「げぇむ」。「げぇむ」の内容は「びじんとうひょう」。 エントリー数は四人で、クズリューを含めた五人で戦う。テーブルに着き、足枷を付けた時点で「げぇむすたあと」。手もとのタブレットに0から100までの数字が並び、一分(初回とるうる追加の際には五分)の内に好きな数を一つ選ぶ。その後、全員が選んだ数字の平均値を出し、その値の0.8倍に一番近い数字を選んでいた者が勝者となり、それ以外の者はマイナス1ポイント。これを繰り返していき、マイナス10ポイントになった者は「げぇむおおばぁ」、最後まで生き残った一人が「げぇむくりあ」。席の上には巨大な天秤が設置されており、マイナスが溜まるたびに皿の中に王水 が注がれて天秤が傾いて行き、マイナス10になると王水が敗者の頭上から降り注ぐ。 また、 脱落者が出るたびに「るうる」が追加されていく仕組みになっている。追加される「るうる」はそれぞれ、「二人以上が同じ数を選んだ場合、その票は無効」、「ピタリ賞が出ると敗者はマイナス2ポイント」、「0を選んだ参加者がいた場合に限り、100を選んだ参加者の勝利」。
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