桜高関係者
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「さくらの唄 (漫画)」の記事における「桜高関係者」の解説
仲村 真理(なかむら まり) 利彦の同級生で桜高のマドンナ的存在。実家が金持ちのお嬢様で、高台にある豪邸に住んでいる。清楚でおしとやか、その深窓の令嬢然とした雰囲気から男子たちには逆に近寄りがたい存在でもある彼女だが、その実は親との関係に悩んだり進路に迷ったりとどこにでもいる普通の女の子である。画塾や文化祭準備での触れ合いを通じて利彦との距離は近づいていくのだが、上映会での事件を機に利彦と断絶する。高校卒業後は希望していたG美大に進学して教職過程を選択し、大学卒業後は母校である富士桜ヶ丘高校に美術教師として赴任する。 利彦との関係断絶後、周囲や金春夫妻らの嫌がらせにも負けず、美術家として大成した利彦への若干の嫉妬を示しこそしたものの、「最初から自分信じてやってればよかったのよ」という彼女の言葉で本作は締めくくられ、同時に一定の距離まで関係は修復した模様。 三ツ輪 裕子(みつわ ゆうこ) 利彦のクラスの担任で美術教師、二十二歳。喫煙者。桜高男子の憧れの的であったが物語冒頭に妊娠のため産休に入り、多くの男子生徒たちを落胆させた。彼女も桜高の卒業生で詠子とは同級生。学生当時もその清純そうな容姿から男子に人気があったのだが、詠子いわく「けっこーワザ者」だったらしい。証券会社に勤める夫がいるが久吉の罠にはまって多額の借金を背負ってしまい、彼女自身はストレスのためお腹の子を流産した。借金の形に金春不動産子飼いのヤクザたちに輪姦され、夫の説得に従い久吉の甥である利彦の初体験の相手を務めた。それからも借金返済のため月五百万円の条件で利彦との関係を続ける(この一連の事が久吉らによって映像に収められ、後に利彦を陥れる謀略に用いられた)のだが、夫婦の間は急速に冷え切っていった。 久吉の死後は利彦からその遺産を受け取り借金を完済したことで夫との関係は徐々に修復され、エピローグでは新たに息子をもうけていた。また利彦が芸術家として大成したことで複数の海外メディアから「偉大な芸術家に性を手ほどきした情熱的な教師」としてインタビューを受けている。 ノヒラ(野平) 利彦のクラスメイト。痘痕顔で内気、暗い性格をしているオタクで趣味は機械工作。映画監督になるのが夢で、文化祭上映用の映画『さくらの唄』の制作に大きく貢献した。映画作りに関わるまではクラスでも影の薄い存在で利彦は名前を覚えていなかった。しかしその撮影・編集センスには天才的なものを持っており、『さくらの唄』完成試写では利彦たちクラスメイトを感動させ精神的にも大きく成長する。上映会での事件後は絶望し以前の根暗な性格に戻るが、利彦の唯一の味方ともなり、彼を陥れた金春殺害のための爆弾作りに協力する。高校卒業後はアングラポルノの世界に入る。通信教育で習った空手が人生を開いたらしく、エピローグでは剛胆な性格へと変貌していた。余談だが彼の名前はほぼ一貫して「ノヒラ」と表記されており、エピローグで初めて「野平」という漢字表記が登場する。 柳原(やなぎはら) 利彦のクラスメイト。愛称:ヤナギ。納まりの悪いオールバックで、愛想が悪く不良然とした風体をしているが義に厚い。利彦・江藤・神田とよくつるんでいる。二年生時は別のクラスだったのか当初利彦は柳原のことを知らなかった。また柳原自身も利彦に対して無愛想な態度をとっていたのだが高校生活を送るなか徐々に打ち解けていった。掛け持ちなのかどうかは不明だが、コンビニとレストランの厨房でバイトをしている。荒事に強く、犬を苛めていた工業高校の不良に蹴りをみまったり、我を忘れて仲村真理に迫った利彦を殴りつけたりしている。エピローグでは一般企業に就職したらしくスーツ姿であった。 江藤 利彦のクラスメイト。坊主頭で利彦・神田・柳原とよくつるんでいる。校則違反ではあるが原付バイクで登校していたところ、敵対関係にあった工業高校の不良に絡まれ怪我をするが去り際に反撃して武勇伝を作った。 神田 利彦のクラスメイト。メガネをかけた七三頭で老け顔。利彦・江藤・柳原とよくつるんでいる。ノリがよく、いいガタイをしている。 新美(にいみ) 桜高の美術部部員。利彦・仲村真理と同じ画塾に通っている。自称芸術優等生で利彦を見下した発言が多いが、利彦と三ツ輪先生の情事の内容を利彦自身から教わりながら自慰行為するなど俗物。
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