本戦 イス取りゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 14:32 UTC 版)
「LIAR GAME」の記事における「本戦 イス取りゲーム」の解説
「イス取りゲーム」も参照 概要 経営破綻したリゾート施設のある孤島にて行われる。ゲーム開始時に25個のイスが島中にバラ撒かれている。スタートの合図があったら、プレイヤーは広場にあるトーテムポールの所まで走ってこれにタッチし、その後イスの所へと走る。ただしイスには番号が付けられており、2回続けて同じ番号のイスに座ることは出来ない。(1ターン以上間を空ければ以前座った椅子に座ることは許される)。スタートから10分が経過した時点でイスに座れなかった者は敗退、その場で腕時計を外される。 なお暴力行為は一切禁止されている。暴力まがいの行動をすると補助ディーラーが止めに入り、それでも継続する場合、1回につき1億円のペナルティが発生する(プレイヤーの着座や通行の妨害自体は暴力行為とみなされない)。 着座後は一旦トーテムポールへと集まり、全員での多数決による「親決め投票」を行う。ここで「親」に決まった者は、指定した番号のイスを一つだけゲームから除外することができる。 ここまでの流れを「1ピリオド」とし、最大で24回繰り返す。最後の1人が決定した時点でゲームは終了となる。 なお、予選敗退者、本戦敗退者を「ガヤ」(ガヤガヤ賑やかす役と説明されている)と呼び、暴力行為以外なら何をしてもかまわず、散歩や昼寝など自由行動を許されている。このゲームのポイントは如何にガヤに協力や妨害(味方へのイスの確保、親決め投票の固定票、敵の着座の妨害など)させるか、であり、言わば集団、派閥の形成で、これを、アキヤマは「国盗りゲーム」、事務員は(秋山・横谷・ハリモトをそれぞれ劉備・曹操・孫権に例えて)「三国志」と比喩している。 賞金 本選の参加者には本人の名前が刻まれたメダルが23枚1組で配られる。価値は1枚1億円となっている。このゲームに参加しているのは予選に敗退して「ガヤ」になった者も含めると24人。つまり、最初に貸し付けられた1億円(≒メダル1枚分)は最初から引いてある。また、敗退者の名前が刻まれたメダルはその都度無効になっていく。最終的に生き残った1人の名前のメダルだけが1枚1億円で換金できる。このメダルはゲーム中自由に利用でき、他のプレイヤーやガヤに配布することもできる。本ゲームの獲得金額の扱いが「クリア時のメダル枚数」によるものなのかは不明なので、ドロップアウトに必要な金額は不明。 詳細・備考 予選で装着した腕時計を、各プレイヤーの状態管理に使う。「イス取りタイム」スタートの合図として、腕時計(予選で装着した物を引き続き使用)のアラームが鳴って「GO」が表示される。 トーテムポールにタッチすると、「GO」が「SIT」に変化。 イスに座ると「SIT」が「OK」に変化。 「イス取りタイム」スタートの合図のアラーム音は腕時計からしか出ない特殊な音を使用しているわけではなく、他のものからでも同じ音を出せる。 座ったかどうかの判定は、イスに内蔵された高性能のセンサーを使う。両手と尻が一瞬でも同時にイスに接触すれば「座った」と判定され、イスのランプが点灯。そのプレイヤーの腕時計には「OK」が表示される。一度「座った」と判定されれば右手がイスに触ってさえいれば座っていることになるが、イスから右手が10秒以上離れると判定が取り消され、ランプが消える。この場合、プレイヤーの腕時計には再び「SIT」が表示される。また、説明されて無いがイスの移動は許されている。 親決めの多数決は、ガヤも含めた全24名による無記名投票で行う。親になれるのはプレイヤーのみで、自分にも投票可能。着座確定の5分後に行われ、その時間に投票会場に居なかった者は、その回の投票においては「棄権」とみなされる。同数1位が並んだ場合は、10分のインターバルを挟んで決選投票を行う。なお、最初の投票を棄権した人はこの決選投票も投票資格がなくなる。この決選投票でも同数の場合は、プレイヤー票とガヤ票の内訳を調べ、プレイヤー票の多いほうが勝ち。それも同数の場合は抽選で決定する。 本番がスタートしてから最初の1時間と、投票の後10分間はイス取りタイムはスタートしない事が保証されている。 第15ピリオドが終わったら一旦終了。建物の中で休んで翌日から再開する。なお、この間に建物から外に出るのは禁止されている。 このゲームは一見イスを奪い取るだけの体力勝負のゲームに思われがちだが、実際は歴とした戦略のゲームである。例えば、舞台となる島は一周1.5kmもあるかなり広いものである上に、プレイヤーに発見されたイスは念入りに隠されるため、新規のイスを発見するのは困難を極める点(ネアルコやフォルリによると、イスを発見するペースよりも手持ちのイスを親に消されるペースの方が早いとのこと)。また尾行してイスの場所を突き止めようにも、島には木が多く追尾を振り切りやすい点など。 予選を突破した計18人がこの本選にエントリーしているが、予選敗退者たち(≒ガヤ)も会場に連れてこられている。 ルールを一通り説明した後、模擬ゲームが行われる。模擬ゲームのルールは以下の通り。イス取りタイムは30秒。全部で3戦行う。 イスの数は最初は7つで次は5つ、最後は3つである。 予選で使うイスは本戦のように島中にばら撒かれてはおらず、全てトーテムポールの近くにある。使わないイスは早く座った2人がそれぞれ選択する。 勝者3人には本番で3個のイスの隠し場所が画かれた地図が入った封筒が与えられる。なお、封筒が与えられた時点では本戦で有利になるある物が入っているとしか説明されておらず、イス探しタイムが始まるまでは封を開けてはいけないことになっている。但し、中を覗いてはいけないとは言われていないので、封を開けずに中を覗くのはかまわない。 入っている地図及び描かれたイスの隠し場所は3人とも全く同じものである。
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